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投稿日:2008年06月02日

2008年06月02日

犬のしつけでよく言われることは、「犬が悪いことをした時というのはその場で叱りましょう。」時間が経ってからだと、犬は何故叱られているのかがわからず、混乱するからなのだそうだ。
それは、ほんとなのですか。
犬は自分が悪いことをしても、ケロっと忘れちゃうってことなのだろうか。
嘘だ、そんなことはない。ウチのダンボに限っては「覚えている」と私は確信をしているのだ。
だって・・・。
私が外出から帰って来た時、その日のダンボに後ろめたいことが何もない場合、彼は私の帰宅に対して完全無視をしたまま布団の中でタヌキ寝入りをしているのだが、何か食べ物をゲットしたりした日には、「ただいま〜」と部屋に足を踏み入れた瞬間に布団から慌てて出てベッドの下に逃げ込むのである。
その行動をした時には、腹いせマーキングがどこかにしてあるか、私の食べ物をどうにかしてゲットして完食しているかのいずれかで、時間が結構経っていても自分が何かしたかどうかをこの犬はちゃんと覚えているのだと私は思うようになったのだ。
で、ゴミ箱を漁って何も手に入れることが出来なかった時だけは、ゴミを散らかしたという悪事を忘れて私に布団をめくられて叱られているのだった。
最近はどのようにして盗んだのかが今一つわからないが、どうにかして私の机の上に置いた食べ物を盗る技を修得したようで、クロワッサンがなくなっていたり、チョコレートがなくなっていたりする。
どうやって?
いつの間に?
クロワッサンはパン屋さんで一個売りをしている高い方のクロワッサンだった。キミに味の違いなんて言われたくもないし、だいたい数時間経つと人間の食べ物が体に合わないダンボはそれらを吐くので、ダンボに盗まれた食べ物はただただもったいない終わり方しかしないのだ。
ダンボが逃げることで、「何か盗られた」のだと思う。
でも時々、私は何を盗られたのかがわからない時がある。クロワッサンもチョコレートも、自分が食べてなくなったつもりに一瞬なっているのだ。
数時間前の悪事を、犬は覚えている。
ダンボは時々天才になる。
ダンボは時々、愚かな天才になるのである。