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投稿日:2009年08月04日

2009年08月04日

渋谷DUOで尾藤イサオさんと西川峰子さんの、9月発売のカバーアルバム「オマージュ」先行発売の記念ライブ。
この「オマージュ」は、お亡くなりになった偉大な歌手の方々の曲を集めたアルバムで、「オム」のカバーは、男性ボーカリストの曲を男性アレンジャーで男性の尾藤さんが歌うという内容。そして「フェム」の方は女性ボーカリストの曲を女性アレンジャーが手掛け、女性の西川さんが歌うといった内容で、作品は独立しながらも二部作という捉え方も出来る面白い形になっているのだ。
そして今日がこの2枚のアルバムお披露目となったのだが、ライブ自体もちょっと変わったアプローチとなった。
ステージの上には「尾藤さんバンド」と「西川さんバンド」の2バンドが乗る。基本的には交互に演奏をするのだが、一緒に演奏をすることもあって、ベースとドラムがツインになるようなことはないので、これは変わった形だった。
ミュージシャンの方はみなさんいろんな所で演奏をされている方々なので、ステージ以外では普段の音楽の話も聞けて、そういう意味ではオフステージも別の楽しさがあったのだ。
峰子さんと出会って、3年が過ぎた。
大先生とお仕事をされてきた峰子さんは、名前も聞いたことのない私との仕事にきっと不安を抱かれたろうに、今までそれを決して口にすることはなかった。そのことに感謝しながら、携わらせてもらった3年だった。
他人をアルバム一枚プロデュースさせてもらった、私にとっても思いの深い作品になった。
ビジネス書には「5年後のビジョンをしっかり描くことが大事」と成功の秘訣が書いてある。
逆算して日々を立てるのも素晴らしい人生設計だと思う。だが、私はビジョンに向かっての今日を過ごすよりも目の前にあることに心を尽くす「まずは、今日」に照準を置くことの方がもっと大切だと信じている。
峰子さんがステージの上で振り向いて笑ってくれた時、嬉しかった。
「心意気」ってなんだろう、自分もそういうものを大事にやっていきたいなと思ったのだった。