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投稿日:2010年01月27日

2010年01月27日

夜、近くのスタジオに練習に行った。
昔からどこの楽器屋さんやスタジオも、掲示板にメンバー募集の張り紙がたくさんしてあったのだ。
「ベース募集」
「完全プロ指向のバンドです」
「初心者歓迎」
「ボーカルで加入出来るバンドを探しています」
みんな何かしらのパートナーを求めて、ここに張り紙をする。
私も学生の頃、楽器屋さんにこうしてメンバー募集の張り紙をしたっけ。
で、結局どうだったんだったっけ。張り紙の効果について、何故かしら思い出せなかった。思い出すのは「ここに張って、誰か連絡をくれるかしら」と張る時にドキドキしたことだけだ。
掲示板があるとふと懐かしくなって眺めていることがある。
するとそのうちの一つが目に留まった。
「熱い演奏をします!」
女の子の可愛い文字で書いてある張り紙。
自分のパートをでっかく「DRAM」と書いてあった。
えっとえっと・・・。
惜しい。
目に留まったのは、「ドラムってこの綴りだったっけ」という妙なことからだったのだ。
ドラムは「DRUM」、「DRAM」と書けばそれは通貨や質量の単位になってしまう。
お、惜しい。
が、
一番惹かれたのもこの張り紙だった。
<ハートを賭けて演奏します!一緒に演奏して下さい!>
そこには書かれていなかったが、でもこんな想いが張り紙から伝わって来た。
そうだよね。
気持ちを込めてやっていれば、きっと伝わることってあるよね。
最初は誤字を見つけた私だったが、その前を立ち去る頃には彼女の張り紙にポンと背中を押してもらっていた。