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投稿日:2010年07月26日

2010年07月26日

「愛を読むひと」という映画を借りてきて観た。前から気になっていた映画で、でも内容が少し重たいかもしれないなぁとなかなか手が出なかったのだ。
気になっていたのにはタイトルも理由の一つだった。以前に観た映画でよかった「きみに読む物語」という映画とタイトルが似ていたからだ。確か評判もよかったと思う。なのでこの似たタイトルの作品にも期待したのだったが・・・・。
正直な感想は・・・。
映画を観終わったあとで私はうら寂しい気持ちになった。一旦やや男性不信に陥って、それから冷静になると、あぁこっちの方がリアルな男性像かもしれないなぁとも思えてきたのだった。
主人公の男性がどうしてその行動に出たのかがわからない。
しかもいちいちわからないのである。
謎。
しかし一つ言えることは、映画の中で理解出来なかった部分が、私自身の現実に於いて同じく理解出来なかった部分と一致する。とすると、男性がこの映画を観れば違和感がないのかもしれない。
とにかく私にとっては心温まる映画でもなんでもなく、どことなく後味の悪さが残る映画となった。
しかし映画はとにかく観れば何かしらのものを与えてくれる。作品として2つの似たタイトルの映画を比べるのではなく、思い切って登場する男女のタイプの違いにフォーカスを当てると面白いなぁと思うのだ。特に男性のタイプが2つの映画では全然違う。だがどちらのタイプも、そういえば居る。もしもこの2つの映画の男性を入れ替えたら2つの映画のストーリーは変わっていただろう。
映画という作り物の世界でも、主人公の人間性でストーリーが大きく岐路を変える。
実在の私達の人生もまた、運命によって決められているのではなく、個々の人間性で岐路が変わっていくのだなぁと思ったのであった。