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投稿日:2013年01月04日

2013年01月04日

今日は午前中にヘルパーさんが来て下さった。

散歩を兼ねて今から近くのホームセンター「コーナン」に、連れて行ってもらうらしい。数日前から切れている蛍光灯の替えが買いたいのだそうだ。

こうして、いつもは週に6日誰かしら訪ねて下さるヘルパーさんに散歩の付き添いをしてもらったり、家の中のことをお願いしたりして父は過ごしている。お正月ぐらいは私が居るんだから出来る事はすると言ったが、それは普段通りの父の生活を乱すとされ「ワシの予定を狂わせんといてくれ!」と一喝され、いつも通りヘルパーさんに来てもらう生活が今日からまた始まったのだ。

時刻は10時過ぎ。

「ほな、買いもんに行ってくるわ」

「じゃぁ、一緒に行って来ますね」

「よろしくお願いします」

ヘルパーさんに挨拶をしたら部屋の中からそぉっと二人が出て行くのを見送った。

<今だ>

鬼の居ぬ間にシャワーを浴びよう。

昨日はシャワーを使わせてはもらえたが、その後も「身体は濡れタオルで拭くだけで十分。シャワーは2週間に一回で十分や」と言っていたので、連続して今日もシャワーを使わせてもらえるとは思えない。父は臭くても人に会わないからいいだろうが、私は明日新幹線に乗って帰るのだ。最低でも数時間は見知らぬ人の隣りに座らなければならないのだから、せめて今日はシャワーを浴びておいた方がいいと思う。

しげおっちが帰って来る前に、急げ急げ。

そうして昨日とは違った落ち着かないシャワータイムとなったが、髪と身体を洗ってさっぱりした。

ふぅ~~っ。セーフ。

もう出てしまえば大丈夫。髪が濡れていたが帰って来た父は何も言わなかった。

が、なんだか機嫌がよろしくない。

洗面所の蛍光灯を替えを買って帰ったものの、交換をしても電気がつかないのがわかったからだ。

実家はもう築40年以上経っている。電気がつかないのは蛍光灯を替えるだけで解決するような単純なことじゃないんじゃないかと思ったが、父はそれを認めたくないらしく、点灯管をまた今度は私と一緒に買いに行くことにしたのだった。

「くそ〜。腹が立つ」

いいじゃないの。点灯管を替えてみてそれでダメだったら、電気屋さんにお願いすればいいのだから。

”せっかち”な私が父と居ると超のつくぐらいの”のんびり屋”に思えてきた。

父の希望通り、また車で「コーナン」に出掛けて点灯管を買いに行って戻ってきたが・・・。やはり点灯管を替えても電気はつかなかった。

「くそ〜。腹が立つ!」

「電話してくれ」

不機嫌な父にせかされて、そのまま電話機を渡され近所の電気店に電話をすることになったが、せっかちモードは加速するばかり。

ぷるるる・・ぷるるる・・・

呼び出し音を三回ぐらい鳴らしたぐらいで待ち切れずに「まだ、出んか」「まだ、出んのか」と横で話しかけてきて7回ぐらいになったところで、急に気が変わったのか「もうやめてくれー」と今度は電話を切るよう命令するのだった。

「もう明日にするわ」

私はこの人の遺伝子を受け継いでいるのか・・。

と思うと、正月早々ちょっと落ち込んだのであった。