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投稿日:2008年05月20日

2008年05月20日

パソコンの画面が少し安定しなくなっているので、マックお客さまセンターに電話をした。
ここはいつも電話が混んでいて、待ち時間に流れる音楽を繰り返し聴いている。曲は「take5」。選曲は誰がしているんだろうか。なんで「take5」なのかなぁなどと思いながら今日も待っていた。
だいぶ待ったあとで
「申し訳ありません!大変永らくお待たせを致しました」
今日はめずらしく電話の向こうから女性の声がした。とてもハスキーで体育会系のサバサバしたおっかさんっぽい人が、今日の担当のようだ。いつものマニュアルに沿ったやり取りの途中、自分のパソコンをさわる時には「よいしょっと」「それっ」などの独り言が入っていて、マックの人にしてはめずらしい「祭り系」の人だ。
「ところで!今日はどうなさいましたか」
液晶画面が少し安定しないんですと伝えると、「それは大変でございます!」と、マックの人の反応としては意外な返事が返って来たのでちょっと笑いそうになる。それまでにも「大事に使って頂いて、ありがとうございます!」「長い間使って頂いて、嬉しい限りでございます!」といった会話もあって、それがやけに心がこもって聞こえるのでだんだん友達みたいに思えてくる。
「少しお調べ致しますので、少々お待ちいただけますか」
液晶部分の修理の見積もりは下調べでは、10万円ぐらいとあったので、ちょびっと痛い覚悟をして待っていたのだが・・・・。しばらくして、おっかさんは電話に戻ってきた。
「お客様!ご安心下さい。そんなに高い値段にならずに済みそうです。」
「なんと、5万1千円でございます!」
まるで懸賞に当たったかのように喜びを伝えてくれたが、それでも5万円だなんて私にはとっても痛い出費にかわりはないのだ。
ガッカリして、「これは、放っておいても直らないものですよね・・・」と、”ダメもと”で聞いてみる。
すると。
「それは心配でございます!」
と、大きな声でおっかさん。
「は!?」
パソコンのことだと思っていたら、
「このままでは、画面のチラチラが吉川さまの目に影響が出ないかと、それが何より心配でございます!」
同じマニュアルに沿って、ここの人達は仕事をしているのであろう。特にアップル社ぐらいになると細かいマニュアル指導もあって徹底されていると思う。それでも時々こんな風に、その人のキャラクターがこぼれるようにこっちに伝わることがある。
プロとしてはどう在るのがいいのかはわからないが、今日のようなやけに楽しい外れ方は、個人的に好感が持てたのだ。
本当に私のことを心配して一喜一憂してくれた感じがした。
きっと思ったより若い女性なんだろうが、愛あるおっかさんであった。