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投稿日:2008年07月15日

2008年07月15日

「酔って前日のことを覚えていない」
そんな話をよく聞く。私自身はそういう経験がないが、「この人どうしちゃったの!」位酔っ払った人を目の当たりにし、すごく困ったことが一度あったのだ。
あれは京都でのある夜のこと。
私は何かの飲み会に彼氏と出席をし、帰りは私が彼氏の車を運転して家に送ることになった。だが、道中ささいなことから口論となった。お酒が入った状態で激高したせいか、彼は気分が悪くなったようで口論は一旦中断、車を停めると道端に彼氏は吐きに行ったのだった。
ちょっと心配になったので車を降りて「大丈夫なの」と尋ねたら・・・・、
その瞬間に彼氏の人格が変わったのだ。
振り向くと同時に
「はぁ〜〜〜ッ!」
動物が威嚇をするような仕草をしたのだった。その後は人が変わったように声色も変わり、意味不明のことをブツブツと言っている。内容はあの世に行くかどうするのかといったオカルトチックなもので、全く会話のキャッチボールが出来なくなってしまったのだ。
まるでキツネに憑かれたという表現が近い様子。
「はぁ〜〜〜ッ!」
こんな酔っ払いは初めて。
本当に何かが乗り移ったみたいだった。
結局1時間位経ってもおかしな状態のままだったので、一人にしておけないと判断、車を止めたあとでタクシーに乗せて友人宅に連れて行ったのだった。友人宅に着くとただの泥酔したヒトに戻りそのまま即熟睡、次の日昨夜の妙な言動のことを尋ねても、タクシーの中でゲロを吐いてエラい怒られたことも、何一つ覚えていなかった。
だいたい「酔っ払い」自体が何かに乗り移られているような物体なのだが、その日は輪をかけた変貌ぶりであった。
とにかく「酔っぱらって覚えていない」人は、ほぼ周りの人に迷惑をかけている。
酔っ払いの法則なのである。