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投稿日:2008年07月19日

2008年07月19日

バス通り沿いに「年中クリスマスイルミネーションの家」がある。
私がここに引っ越して来た2年前の春から、既にチカチカと光を放っていたが、今は前を通るたびに胸が痛くて仕方がないのだ。
切れたままブラーンとぶら下がっている電飾。色が褪せてかつずず黒くなったコビトの電飾人形達。数体あるお人形は電気がついているものと電球が切れたものがある。ここの家のイルミネーション達は外に放置されている状態で、まるで生き残りゲームのように数ヵ月ごとに中の電球が切れているのだ。
「あぁ、この子がダメになっちゃったのね・・・」
と、うなだれて前を通る。
隣りの家と同じ形をしているのだが、イルミネーションの家は外の掃除をしていないようで、花壇の手入れもそうだがゴミや葉っぱの始末もしないので、隣りの家とのメンテナンスの違いがよくわかるのだった。
家人を一度も見たことがない。
もしかしたら、人が住んでいないのかしら。
転勤中、とか?
もういいじゃない。
人ん家のことなんだから。
<ここのゴミを取りたい。>
<切れた電球をかえたい。>
<色褪せたお人形さんたちを納屋にしまいたい。>
<ガレージを掃きたい。>
朽ちたイルミネーション。
きっと
切れた電球が寂しいのではない。
物事が続かないことについて、私はそれが自分の場合でも他人であっても、何故かしら同じぐらい残念な気分になる性質なのである。