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投稿日:2008年07月28日

2008年07月28日

ある時、私は京都の河原町三条近辺を、3〜4人の東京人を連れて案内をしていた。
最近の京都については、やや知識が不足してはいるものの、それでもまだ東京人よりは私の方が京都には詳しいという自負がある。どうぞここらは私に是非案内させて下さい。そう志願をして、グループの添乗員にさせてもらったのだった。
ここが三条。
寺町より西のちょっとした通りも、風情のある通りが多いんですよ。
ひととおり、この界隈を案内してさぁ駐車場に戻ろうとした時のことだった。
「あれ、私どこに車を止めたんだったっけ」
駐車場の場所を忘れてしまったことに気づいたのだった。方角はあっちの方だということはわかるのだが・・・・、どこの駐車場に車を入れたのかが、どうしても思い出せない。
なんとか歩きながら思い出そう。ここで弱音を吐いて、みんなに不安を与えちゃいけないぞ。
とりあえず、来た道を戻る。
途中で木屋町と高瀬川、バイトをしていた懐かしいエリアを通りながら、木屋町を案内。もうちょっと東に戻ったあたりで車を止めたはず。
もう少し歩いたらきっと思い出せる。
うーん。
うーん。
うーん。
ところがどうしてもさっき車を止めたはずの駐車場のことを思い出せなかった。
どうしよう・・・・。
とりあえず、もう駐車場がわからないということをみんなに話そう。
と、思ったその時に声が聞こえてきた。
<だって夢だもん、これ>
<だから駐車場も別にわからなくてもいいんだって>
私は今までに数回、夢の中で「これは夢だから、別に気にしなくていいんだよ」ともう一人の自分に言われて、あぁそうなのかと安心をする夢体験をしているのだが、今朝の夢はまさにその夢体験をすることとなったのだった。
そうですよ。だいたい、私が一緒に居て案内をしてる東京の人達って誰なんですか。
全員知らない人じゃないか。
で、乗ってきた車って誰の車なの。
奇妙体験、アンビリーバボー!
私に起こった「真夏の夜の夢」なのであった。