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投稿日:2009年12月14日

2009年12月14日

妙な習慣をダンボとの間で作ってしまったのだ。そもそもはお風呂が嫌いなダンボが、必ず私のお風呂タイムの時に何かを察知してベッドの下に逃げて隠れるということが始まりだった。
別にお風呂に入れないってば。
そこまで逃げなくてもいいじゃない。
最初はお風呂場が嫌いなダンボが可笑しかった。私がお風呂に入りに行こうとするとその度に逃げ隠れるので笑っていたが、そのうちに「別にお風呂場は嫌なところじゃないよ」と、少しはそのストレスから解放させてあげたいなという気になってきたのだった。それでオヤツ作戦を立てたのだったが・・・。
オヤツの力はすごい。
オヤツを持って私が風呂場に行くと、その日から私の後を着いて風呂場に来るようになったのだ。
だが、湯船に入れられては大変と警戒心は強く、オヤツは欲しいが風呂場の外でモジモジして待つようになった。
<別にお風呂に入れないって>
少しずつ、少しずつおびき寄せるようにして毎日オヤツで釣っていたら、ようやくお風呂場は嫌いな場所ではなくなり、逃げ隠れることがなくなったのだった。
が、オヤツで一度味をしめたダンボ。
今度はお風呂場に行けばオヤツがもらえると、そんな解釈をするようになってしまったのだった。
そういうつもりではなかったが・・・。
私がお風呂場でくつろいでいるとダンボが顔を覗かせる。
<オヤツ欲しいな>
せっかくお風呂嫌いがなくなったんだから元に戻るよりはいいかと、私もそこら辺が甘く、「じゃぁ、一つだけね」とオヤツをあげてしまう。
「はい。もうおしまい」
そう言うと一旦はトコトコと去って行くのだが、しばらくするとまたやって来る。
<また、欲しいな>
「また来たの?」
犬というのは、「こういう顔をしたら飼い主を落とせる」という感覚を持っているのかもしれない。ここでまた甘い私は「もう、これでおしまい」と言ってまたオヤツをあげてしまうのだった。
「これでおわり」
うん、わかった。
トコトコトコ・・・・
そうしてまた一旦ダンボは去って行くのだが、どういうつもりなのかしばらく時間を置くと、またあらためて出直して来て、それを繰り返すということが彼の新しい行動パターンとなってしまったのだった。
<また、オヤツもらいに行ってこよう>
お風呂場はオヤツをもらうところ。
お風呂嫌いを克服させるつもりだったのが、そう教えてしまった悪い例なのであった。