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投稿日:2009年02月17日

2009年02月17日

犬の餌が一気に増え、今は3種類の餌が餌置き場にある。一つはこの数年間食べている肥満犬用のヒルズのライトという種類。それから食べ過ぎという診断のもと13日に動物病院で出してもらった療養食のw/d。それから14日に新たに行ったA病院で出してもらったのが療養食の肝臓サポートという餌。
知らなかったが、今は犬の食事も専門の療養食がいろいろと出ているみたいで、「肝臓サポート」は肝臓の病気をしている犬の為に特別配合がされているらしい。
「門脈シャント」という聞き慣れない病名をあれから随分検索で閲覧したが、病気を治すには手術しかないそうで、先天性のものと後天性のものがあり、シャントが肝臓の外にあるか中にあるかで手術可能か不可能か、また難易度が変わって来るのだそうだ。
先天性のものは仔犬の時期に症状が現れるらしく、特有の症状とダンボのケースは少し違うように思うのだが、深く考えたり推測をするのはやめておこうと自分に話かける。
ダンボは餌とお薬が変わってから、吐いたり下痢をすることはなくなった。少しまた痩せたかなと思うが、先生からはお薬は即効性はないのでゆっくり効いて来るのでしばらく様子を見てあげて下さいねと聞いていたので、今日具合いが悪そうにしていないのなら、それだけでまず有り難いなと思おう。
餌を美味しそうに食べてくれたら嬉しかった。
おしっこやうんちが出たら嬉しかった。
スヤスヤと眠っている顔を見たら嬉しかった。
もう一つ、している検査があるので結果をまたお知らせしますと、昨日は病院で言われたが、今日は先生からの電話は掛かっては来なかった。
心配しすぎるのはやめよう。
普段からお互いが元気で穏やかに過ごせる幸せをかみしめていた方だった。けれど、ささやかな幸せが更に大事に感じ、そうしていつか別れは来るんだろうけれど、やっぱりもっとダンボと一緒に過ごしたいと思ったのだった。


投稿日:2009年02月16日

2009年02月16日

ダンボの精密検査で、10時に病院に預けに行く。
今日も待ち合い室には、飼い主さんと一緒にワンちゃんねこちゃんが診察を待っている。どの仔も一見どこが悪いのかわからないような仔ばかり。ダンボもそう。でもみんな何かしらの具合いが悪くてここにやって来ているのだ。
昨日今日とダンボはまた元気を取り戻した。
病院は犬だって不安になる場所。犬の場合はどうしてここに連れて来られて怖い思いをするのかがわからないから、ちょっと胸が痛い。何も悪いことをしていないのにひどいことをされたと受け取らなければいいのになと思いつつ、先生に預けて一度家に帰ったのだった。
いつも外出をして家に帰るとダンボの姿がある。
カチッ。
ヒーターのスイッチを入れたけれど、部屋にはその音しかしなかった。いつもはこの音がしたら布団から飛び出て来るダンボ。ダンボはこのヒーターの前でくつろぐのが大好きなのだ。
3時半か4時頃に電話が来るまで、今日は私がお留守番。
自分が動かないと家の中は物音一つしない。
ダンボが居ないと、一気に部屋の温度が低くなる。
仕事をしながら時々時計を見て、今頃どうしているかなぁとダンボのことを思い出していたのだった。
電話が掛かって来たのは4時半。診察はそれからもっと遅い夜の7時半頃。診察室に呼ばれて中に入ったらダンボの姿がなかった。
それで検査の結果に何かしらあるんだと感じたが、それは皮肉にも当たっていた。血液検査の結果、ダンボは肝臓の値がとても高くなっていてGPT値が1000、ALPの数値は2500近くにまでなっているということだった。正常値がGPTだったら23〜89、ALTは68〜318の間にあるので、数字だけを見たらあきらかによくないのが私にもわかる。
「いろいろ原因を探ってみます。あともう一つは先天性の門脈シャントという病気の可能性が少し疑われるので、今追加の検査をしている最中です。結果がわかったらまたご連絡します」
何らかの理由でダンボは肝臓を悪くしていたのだ。
でも・・・先天性の病気ってどういう病気なんだろう。
「じゃぁ、ダンボちゃんを今連れて来ますんで」
奥から出て来たダンボは、私の顔を見ても喜ぶ風でもなくやっぱり”怖いおし置きを受けてビビっている”状態のままだった。
昨日は元気そうにしていた。
よかった・・・・と、ホっとしたところだったのに。
検査の結果が予想していないことだったので、私もまだ頭の中が整理出来ない。ダンボと一緒に家に帰れることを今は喜ぼうと自分に言い聞かせたのだった。
家に帰るとダンボはようやく明るいダンボに戻った。
お腹が空いたよと飛び跳ねるダンボ。
美味しくお食べ。
悲しくて心細い自分を押し込めなくちゃ。冷静に問題に対処出来る自分になれるように、その努力をしなくちゃ。
「ダンボが居るから頑張れる〜」
仕事の作業が大変な時に、よく部屋の中で鼻歌を歌っていた。
こんなとき、自分は何をしたらいいんだろう。どんな考えをお守りにしたらいいんだろう。本当はとても悲しくて心細い。だがそれは私側から見た私一人のこと。大事なのはダンボと私の間柄においての自分だ。
どうしたらいいだろう。
どうあればいいだろう。
必死で自分に問いかけていた。


投稿日:2009年02月15日

2009年02月15日

隣りの家のご婦人は花木がお好きなようで、夕方によく花木の手入れをされている。2月はここのお家では梅と早咲きの桜が同時に咲くので、家の前を通る時には「随分咲いたなぁ」といった風に、私も成長の様子を楽しみに見ているのだ。
ガーデニングが好きな女性は多い。それぞれの庭にはそこの家人によっての好みや花木に対する考え方が反映されているので、庭からその家の人の性格までがわかったりする庭占いなんてものが出来てもおかしくはないぐらいだ。
私は割と一年草が好きで季節が終われば別の花にプランターが変わるといった植え方をする。その理由の一つは「賃貸だから」ということだ。植えたら何年も花を咲かせる多年草は、自分が引っ越したらきっとそれらの世話をする人が居なくなって枯れてしまうだろう。地植えの方がいい花木は、だから育てない。が、一方「家で採れたものを食べたい」野心に燃える一面として実の成る木は大好きなのだ。鉢にレモンやブルーベリー、オリーブを植えて収穫の時をとても楽しみにしている。
お隣の梅と桜は鉢で育てられている。梅も桜も私には「庭に植える木」というイメージがあったので、育てることは考えもしなかったが、お隣の梅桜は自分がここに引っ越してから、時期が来るとこうして花を綺麗に咲かせている。
どういう経緯でお隣のご婦人は育てようと思ったんだろう。その家々に咲く花にはみんなそこにやって来た理由がある。一つ一つを尋ねたら懐の深い話がきっといくつも聞けるような気がするのだ。
枯れ木に見える我が家のあじさいも、2月になって枝先に芽をつけ出した。
「私は早起きの桜なの」
お隣の桜が風に揺れる。
おはよう、早起きさん。
まだ寒いから風邪、引かないようにね。
早起きの桜は”もう朝だよ、春だよ”とみんなを起こす役なのかもしれない。


投稿日:2009年02月14日

2009年02月14日

ダンボを連れて、口コミで評判のいいA病院に行った。
噂通りの混雑で、一度予約を入れてから一旦家に帰って午後にまた出直すというぐらいの待ち時間。でもそれだけ信頼のおける病院なのだろう。午後にまたダンボを連れて病院に出掛けたのだった。
「吉川ダンボちゃん」
病院に来たらダンボには名字がつく。ダンボを連れて診察室に入ってダンボの状態とこの半年の経緯を話すと、月曜日に精密検査を受けることになり、今日は薬をもらって家に帰ることになった。
体重がまた昨日より減っていた。
でも今日は少し元気が戻ったようだ。
本人がしんどそうにしていないことが、ほんの少し私には救いだ。
家に帰ってケージから出たら、ダンボはようやくいつもの明るいダンボに戻った。
「ご飯、食べようね」
おいしそうにご飯を食べてくれたが、その姿を眺めていたら、コブタのダンボは背中の骨が目立つ痩せた小さいワンコちゃんになっていた。


投稿日:2009年02月13日

2009年02月13日

今年になってからダンボは吐くか下痢をする日が多くなった。先生からはいずれも食べ過ぎが原因だと言われたが、今日でもう今年は3回目の病院、この半月で体重がグっと減っている。今朝見たら尻尾の毛が抜けていて、何か別の原因があるのではないかと思ったが、今日の受診でも特に問題はないということだった。
だが何かスッキリしない。
やっぱり調子が悪そうに見えるのだ。
先生からは繰り返し「食べ過ぎ」だと言われていた。そう言われたにもかかわらず何度も私が来るので、「そんなに神経質にならなくても・・」と、たしなめられる場面もあった。
でもやっぱり気になる。
夜になってダンボはまた吐いた。
それからも具合いが一向に良くならないので、急遽夜間で診てもらえる病院に連れて行くことにしたのだった。
「それで、一度も血液検査をしていないんですか」
「はい」
「普通は血液検査をするんですけれど」
点滴と注射をしてもらって少しダンボは良くなったが、血液検査はやはりした方がいいですよと言われてその日は家に帰ったのだった。
通っていた病院は、ゴン太を点滴で亡くしてから新しく探した病院だった。一軒別に評判のいい病院があるのは知っていたが、そこと迷った結果HPにチワワについて詳しく書いてあったのと、院長先生の文章に共感をしたことでココならと思って通うようになったのだった。
ダンボは自分のことを言葉にして伝えられない。だからなるべく読み取ってベストな判断をするのが、私の役目であり責任なのだ。
「ダンボ、どうしちゃったの?」
「どうしんどいの?」
目は合っているのに、ダンボのことがわからない。
こんなに近くに居るのに。
ダンボはこの数日で痩せてしまった。
「明日また病院に行こうね」
あったかい体を布団の中で抱き締めると、愛しくて切なくて、あらためて私にとってダンボがとても大きな存在であることを感じたのだった。


投稿日:2009年02月12日

2009年02月12日

「ハコイヌ」の打ち合わせで、生田にあるエンジニアのidehofさん宅に行く。
idehofさんとは今日が初対面になる。奥さんは一昨年の秋に亡くなったバイオリンのHONZIで、HONZIはいろいろと活動をしている噂しか聞いていなかったので、まさか病気で苦しんでいたとは思っていなかった。数年間自分は音楽から離れていたので、ずっと活動を続けている仲間には、いきなり「またよろしくね!」と挨拶が出来なかった。少しずつまた音楽生活を積んで行って、そうしたらきっとまた一人一人再会が出来るだろうから、だから自分も気持ちを新たに頑張ろうと思っていたのだ。HONZIもその中の一人、また会えると思っていたので亡くなったと知った時はショックだった。
idehofさんの家に上がって、HONZIに挨拶をする。たくさん笑っている写真があって、バイオリンという楽器と一緒に演った初めてのヒトがHONZIだったなぁと思い出した。
あぁ、でも今日は打ち合わせに来たんだった。
idehofさんはtorico!の良原リエちゃんの紹介で、映像の音楽のお仕事をよくされているということを聞いていたので、作品を見せてもらったりしたが、これがとても面白い音楽作品になっていた。楽器の音や楽器でないものまで楽器にして録音をしたりと遊び心満載の映像音楽、「これはコレコレこういう風な手順で録音をしたんだよ」と説明してもらうと、やっぱり作業行程は大変なんだなぁとため息が出た。
idehofさん宅で打ち合わせを終えて駅で電車を待っていると、プロデューサーの山口さんから電話が入る。打ち合わせメモが日々増えて行く。「テンパらないで頑張ろう」が今月の私のテーマだ。
「ひとつひとつ」
最近口癖になっている気がする。頭がこんがらかって来ると、ひとつひとつあせらずにやれば必ず前に進むんだと、口にして言い聞かせているのだ。
日々、割とテンパり気味。
自分にかけ声をかけることが多くなっているのだ。


投稿日:2009年02月11日

2009年02月11日

キーボーディストのKちゃんと、下北沢で一緒に夕飯を食べた。Kちゃんは私と同じでほとんどお酒を飲まないそうで、じゃぁ「美味しい物を食べに行こうよ!」と、少し前に約束をしてから楽しみにしていたのだ。
「美味しい物を食べに行く」
と言っても、飲んべえ場合、美味しいものは「美味しいツマミ」のことなのである。前に私は「美味しいディナーにお連れしますよ」と会社のY氏に言われてついて行ったらそこは焼き鳥屋さんで、冷やしトマトや餃子が出てきて、それをフルコースと呼ばれたことがあった。
そういうことじゃないのだ。それなら焼き鳥屋に行こうと言ってもらいたい。
飲み屋さんは飲み屋さん。「美味しい物を食べに行く」のは「美味しい晩ごはんを食べに行く」こと。だから、普通にご飯がしたい日が私にはあって、そこら辺の共通言語が持てる人が欲しいと前から思っていたのだ。
彼女とはイベントでご一緒させてもらって、2人でゆっくり会うのは初めて。女子話であるにもかかわらず、キーボードの機種の話をしたり、メカやお互いの仕事の話など鍵盤パートのミュージシャンならではのキーボード話が多くなる。
Kちゃんが今コンスタントにやっているというピアノアレンジのお仕事で、携わる曲が変わってもアレンジし終わると自分のムードに仕上がる・・・といった話から出た、「個性なくす方が難しいことなのかもしれないですね」という彼女の言葉が非常に興味をひいた。
「自分探し」で悩むことはよくあるし、よく聞く。
だけど、そうか。
そうだ。
本当は既にみんな自分らしさを持っているのだ。
うんうん、そうだなぁ。
美味しい沖縄料理の店を出てからもう一軒行こうよと誘って、前から行ってみたかった一軒家カフェに一緒に行った。昼のカフェもいいが、夜は灯りがともりまた一段といい雰囲気になるのだ。夜に誰かと一緒にご飯を食べ、そのあと二軒目にカフェに行くというのは、長年の私の夢だった。
「いつでも呼び出して下さいね」
Kちゃんは何気なく言ったのだろうが、これに味をしめた私のこれから餌食になるのではないかと思う。
本日大満足。本当に「美味しい物を食べに行けた夜」であった。


投稿日:2009年02月10日

2009年02月10日

打ち合わせで家に来られたYさんに、手土産にと「イチゴ」を頂いた。
私はイチゴが大好きなのだ。
ウチの両親の世代の人達からは、よく「チョコレートなんて、昔はもっと贅沢な食べ物だったのよ」と聞かされたが、それならば私は今の若い子達に、「イチゴって、昔はもっと特別な食べ物だったのよ」と言いたい。
私が子供の頃、イチゴはイチゴの季節である5月の1ヶ月間しかスーパーには置いていなかった。牛乳をかけてつぶして食べると、イチゴミルクとイチゴが食べられるという二度美味しい食べ方に出来たが、つぶしていいイチゴは我が家では傷みかけのイチゴしか許されなかったし、イチゴを介した躾について母は厳しかったのだ。
大人になったら好きなだけイチゴミルクにするぞ。
その頃は思ったのだが、今のイチゴは当時と比べて信じられないほど大きくて綺麗な形になったので、「つぶして食べるだなんてもったいない」と余計に思うようになってしまった。
あまおう、とちおとめ、女峰、さちのか、とよのか、紅ほっぺ、etc・・・・。一粒1000円ぐらいする白い色のイチゴまで登場するようになって、「イチゴ」と言えば「イチゴ」以外の種類で答えられなかった頃とはイチゴ事情は随分と変わった。
イチゴ大好き。
剥いたり、切ったり、スジを取ったりせずに簡単に食べられる所も面倒臭がりな私にとっては大きな要素なのだ。


投稿日:2009年02月09日

2009年02月09日

左肩の激痛で昨夜は明け方から眠れなかった。先月の末に風邪をひいてから、犬か私かのどちらかが具合いの悪い日が続いているが、今日は私の番みたいだ。
だがこの痛さの原因がわからない。眠っていたら肩が痛くなり、姿勢をどう変えても痛みが収まらなくなった。で、腕が上がらなかったりするのかと思ったら、腕は回しても別に痛くない。痛めた覚えはなく思い当たるとすればこの2日程、風邪の名残りなのか左の喉の辺りのリンパが腫れて痛かったので、そこから来ているものかもしれない。
とにかくこういう時は私の場合、整体がいい。先生に連絡をしたら来てもらえるということになった。
長先生の腕は、ギックリ腰でも1時間半ほどの施術が終わると痛みが消え、早速スタスタと歩けるようになっている。それに加え何らかの理由で整体を続けて受けた時には、決まってその後の病院の血液検査の数値が急に正常値になっているのだ。
数値が良くなる理由は、整体によって血流が良くなり、それで停滞していた臓器がまたしっかり動くことで体内バランスが戻るのではないかということだったが、とにかく私の体は整体で調子を上げてもらっていることは確かだ。
「はい、おしまい」
先生がそう声をかけたら、施術はおしまい。
骨盤のズレを治すと肩の痛みも消えると言われたが、またもや今日も整体を受けたら痛みはなくなっていた。
「手を当てる」と書いて「手当て」。
幼かった頃には、お母さんがお腹をさすってくれたら痛いのが消えて、お母さんをすごいと思った。
見えない力ってやっぱりあるのだ。
長先生の手は、魔法の手なのだ。


投稿日:2009年02月08日

2009年02月08日

節分の豆まきのしわ寄せが今になって来ている。
ウチのダンボは、節分で外にまいた豆のことを覚えているのだ。私はそんなことは毎朝忘れているのだが、窓を開けるとダンボはしめたと言わんばかりに勢い良く飛び出て行く。そして私に撤収されるまでに一つでも多くの豆を食べようとがっつくのだった。
犬ってやっぱり人間が思っているよりも記憶力があって、段取りごとに対しても冷静な組み立てが出来るのだ。
「ねぇ、ちゃんとご飯あげてるんだから拾い食いはやめようよ」
だが、そのあとでダンボはよく吐くのだ。おかげであちこちが汚れるのだが、それはマットや布団やシーツといったちょっとフカフカした所ばかりなので、洗濯をしない限り使用には支障が出るのだった。
「お前のせいで洗濯ばかりしてるんだからね」
洗濯物を乾そうと窓を開けると、またダンボは豆のことを覚えていてピョーンと飛んで行く。
「あっ、しまった」
私は豆のことをまたすっかり忘れている。
豆まきが終わって、犬とイタチごっこな日々なのだ。