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投稿日:2009年05月03日

2009年05月03日

ダンボと一緒に芦花公園にあるドッグランに行った。
と、いうより無理矢理連れて行った。
ダンボは家が一番好きなんだろう。そして本人は、犬の友達は別にいらないらしい。
よくワンちゃん同士が楽しそうにジャレ合っているのを見る。ダンボだって本当は5匹の兄弟が居たのだ。赤ちゃんの頃からずっと兄弟達と一緒に居たのだったら、きっと今のような様子ではなかったはずで、なんとか今からでもダンボに犬仲間が出来る幸せを!と思うのだが、ワンコちゃんとたわむれる姿は結局一度もまだ見たことがないのだった。
ダンボ、ワンコちゃんのお友達が居たら、本当は嬉しいよね?!
しかし、ふとこのダンボを見ていると父、しげおっちにダブることがある。
父、しげおっちは大変な変わり者で、あと思い込みが激しく自己流の物の考え方を持っているのだが、私から見ると常識枠からどうしてこんな外れ方をするのかな?といった本当にいわゆる「ただ、変わっている」だけの所があるのだ。まぁ、私も似ているのだが、それよりもダンボがこの父の「変わっている」ベクトルに大変似ている。一時犬は飼い主次第でいくらでも変われるのだからと思って責任感を抱いていたのだ。が、最近は犬だってもともとちょっと変わった性格で、飼い主の手の届かないことだってあるんじゃないかと思うようになってきたのだ。
ドッグランにて。
やはりダンボはどの犬とも遊ばず、どの人にも懐かず、私にも懐かず、一匹だけでウロウロしているだけで、たまに私の方を見て怒った顔で睨むという行動をしていた。
<なんで、こんな所に連れて来た>
<ここでオレに何をしろと言うんだ>
<答えなさい>
ソフトバンクの「お父さん犬」のように人間語が話せたら、多分こう言っている。犬はちゃんと「抗議の顔」というのを持っているのだということがわかるほど、ダンボは不服な顔で私を睨み続けたのだった。
「ダンボ、おいでよ!」
「ダンボ」
「ダンボ、帰ろうか」
<なんで行かなあかんねん>
飼い主とは思えない程犬に無視されて、呼んでも一度も近寄って来てはもらえなかった。
ドッグラン入場許可証をブラ下げて入ったが、飼い主失格証を下げているようなものだった。
妙な存在だったのはダンボでなく、本当は私なのであった。