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投稿日:2009年05月09日

2009年05月09日

月に一度、布団乾燥サービスを受けていて、今日がその日だった。
ピンポーン。
「は〜い」
だいたい朝の8時から9時にお兄さんが取りに来て下さって、午後2時ぐらいにまた持って来て頂く。今日の午後は家に居ないので部屋の外に置いておいてもらおうとお兄さんに告げたのだが・・・。
「えっ・・・。そうですか・・・」
いつも家に来てくれるお兄さんとは違う初めて見るお兄さんだ。いつものお兄さんだったら、たまにこういう形で午後家に居ない時には布団を置いて行ってくれるのだが、もしかしたら今までのは規則違反だったのかもしれない。
「ダメでしょうか・・」
尋ねてみたらそのお兄さんは別のことで困っていることがわかったのだ。
「いやぁ、今ハンコをもらう紙をもう一人の方が持っていて、なので布団を返しに来た時にハンコをもらおうと思っていたんですよ。困ったな。どうしよう」
ハンコのことだったのか。
「ハンコ、もらわないとダメなんですよね〜」
そしてお兄さんはこんな提案をするのだった。
「そうだ。じゃ、ハンコを外に置いておいてもらえますか」
「え!そ、外に?ですか?」
「はい!布団を置きに来た時に押してまた置いておきますから」
家の外にハンコを置くっていうのはどうなんだろう。やったことがないが、あまりお勧め出来ることじゃないんじゃなかろうか。
「外に置いておくんですか・・・」
するとお兄さん、次はこんな提案をした。
「じゃ、ポストに入れて置いて下さい!」
「え!」
「ポストから取って、ハンコを押したらまたポストに入れておきますよ」
口調は明るいがポストの中にハンコを入れるってどうなのでしょう。しかもあなた今日初めて会う人なのですが・・・。
ちょっと気が進まずに返事を渋っていると、お兄さんはもっといいアイデアを思いついて私に言うのだった。
「そうだ!」
「だったらボクがそのハンコを預かって持ち歩いています」
むむむむむーーー。
初めて会ったあなたにハンコを渡して持ち歩いてもらうと、安心が得られるのでショウカーーー。
とにかくハンコをもらわないといけないらしい。
私としては、その辺りこそ会社の人と相談して別案を頂きたかったのだったが・・・・。
「ハンコは預けられないので・・・。では、今日はお布団のサービスは結構です」
そう言ったら、「そうですか!」とお兄さんは納得をしてあっさり帰って行った。
新人さんなんだろうか。
悪用することはきっとなかったと思うが・・・。
「すみません、どうもなくしちゃったみたいなんですよ〜」
ハンコを落としそうな危うさがあるお兄さんなのであった。