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投稿日:2007年09月01日

2007年09月01日

今日は法事で築地の本願寺に行った。
祖父と祖母、そして叔母のお父さんの合同法要で、叔母方の私にとって遠い親戚の人達に初めて会ったのだ。
食事会の時に叔母の紹介で、叔母の弟さん一家とはじめましてのご挨拶をする。
叔母の弟さん一家は娘さんが二人、私の従姉弟からすれば従姉妹になるのだが、その場合は「はとこ」同士の関係になるのかどういう繋がりになるのか。結局その席ではみんな「うーん、どうなんでしょうね〜」で終わった。
一時間前までは全くの見ず知らずの間柄。どこかの百貨店で同じ店で服を選んでいたかもしれないなぁ・・などと思ったりする。マクドナルドで後ろに並んでいたかもしれないし、本屋さんのレジで「ちょっと、私の方が先よっ!」と言わんばかりに押し退けていたかもしれない。
甥っこは前に会った時はちびっこだった。一緒にカラオケに行ってその時は「どらえもん」を歌っていたが、今は高校生になり背ははるかに私より高い。甥だって「お久しぶり」と挨拶をするより「はじめまして」の方が感覚としてピッタリ来る。
電車の中で、もしかしたら隣りに座っていたかもしれないな〜。甥は、私が普段渋谷に出る時に乗る電車と同じ路線上に高校がある。
寿司を食べながら従姉弟グループと話をする。
私の家は文化の匂いのしない一般家庭で、一人だけちょっと別の道に進んだ感があったが、こうして集まってみると編集者にライター、翻訳家に建築デザインと文化系の仕事にみんな就いていて、叔父が言うには私の曾祖母の血がこうなったということだった。
ちびっこだった甥も音楽をやっている。今日は「どらえもん」じゃなく、「打ち込み」「データ」「音源ソフト」の話になり、”今度家に遊びにおいでよー”なんて会話になったのが、ちょっと楽しかった。
人類、皆兄弟。
知らない人は、自分が知らないだけで親戚だったりするのか。
帰りの電車の中でそう思い返しながら車内を見回せば、あの人もこの人もと今度はあまりにいっぺんに親戚が増え、キャパオーバーとなり倒れそうになったのであった。