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投稿日:2011年02月04日

2011年02月04日

立春。
暦の上では今日から春になる。
でも私達はまだ春の感じがしない。実感もないし、実際に暖かくなっていたわけでもない。
だが、春なのだ。
「本当に、春なんですか。」
少し不満げな私の問いかけに、暦は動じもせずに答える。
そうですよ。きっとあなたももうすぐわかりますよ。
春だってことが。
そして立春のことなど忘れた頃に、いつの間に春はやって来る。そしてようやく冬の寒かった頃のことを、あの寒さを忘れて春に気づくのだ。
よく辛い時期のことを「冬」に例えることがある。
冬の次には春が来るからということも、誰かを励ますための例えによくされてきた。
「立春」もあるんだと思う。
自分がまだ冬のど真ん中に居て、春が本当に来るのかしらと考える時期。
もちろんそのあとに再度雪が降ってとても寒い日もまたやって来る。
ほら、やっぱり真冬なんだわ。
でも暦は静かに語る。
「いいえ、もう真冬ではないですよ」
「立春」は、小さなカイロのように寒い外気の中握りしめるお守りみたいなものなのだ。
玄関先に置いたユキヤナギが枯れ枝から小さな芽をつけはじめた。
ユキヤナギが咲いたらいつの間にか春は目に見えるように姿を現す。
自分を変えようとなんてしなくてもいい。
今信じて頑張っていることを手放さないよう。
あともうちょっとだけ頑張ろう。
そのままの自分でいいのだ。
春はすぐそこ。