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投稿日:2011年02月09日

2011年02月09日

よく「給食がまずかった」という話を聞く。
私はあまり「給食がまずかった」記憶がない。
それは家の食事がまずかったからだ。確かに美味しかった記憶があるのは「マカロニサラダ」と「マカロニグラタン」ぐらいで、あとは食卓におかずを出す時点で毎度のように母は「おかあさん、料理下手だから」という言葉を添えていたのだった。
今思い返せば、本当にウチの母の料理はまずかった。今私も料理を作るようになって自分も料理下手だとは思うが、そんな私でもどうしたらあんなにセンスのない料理レベルだったんだろうと不思議になる。特に肉料理は最悪で、肉はゴムみたいなものという刷り込みがもうされてしまった。だって未だにお肉が噛み切れた時には「おぉ!」と感動する私なのだ。
外食のごはんは格別美味しかった。
だから美味しいものはお店に行ってお金を払って食べるという考えになっていたので、友達の家での誕生会で美味しい手料理を食べた時は衝撃的だった。
あんまり感動したので、家に帰ってすんごくご飯が美味しかった話をしたら、一緒に感動をしてくれると思っていたのだが、母は「じゃぁ、他所の子にでもなれば」とひどく不機嫌になったので、もうそれからは私は他所で美味しい料理をいただいても口にしなくなった。
給食は決してまずくはなかった。
よくおかわりをしていたので美味しく食べていた。
2月9日、肉の日。
私の家のトンカツは全く噛み切れなかった。私にとって夕飯が「肉の日」は、ただただ恐怖の日であった。