アウルの新しいアルバム「流星28号」の発売記念ライブに参加した。
ゲストの我那覇美奈ちゃんと会うのも久しぶり、相馬裕子ちゃんも今日は一緒、なので今日は出演者が私にとってきさくな間柄の人達ばかりなのだが、15〜16年振りに一緒に演奏をするTOY森松くんとの再会もとても楽しみにしていたのだ。
一昨年に長くアウルに携わって来られたドラムの五十川さんが亡くなって、ずいぶん喪失感に覆われていたと思う。それを越えての今回のアルバム。ライブで一緒に演っていた曲も五十川さんは参加してはいないが収録されているので、ちょっとだけこの何年間かを思い出させられたりもする。
また会えて嬉しいし、また一緒に演奏出来て嬉しい。
ゲンタくんの歌の演奏がどうして楽しいのかと言うと、いつも「身を預けてもらえている気がする」からなのかもしれない。私が間違えようがちょこっとアプローチがおかしかろうが、気にせずその中で歌ってくれる。もし演奏者が私でなくてもそう出来る人なのだ。自分の世界の足元がかたまっている人なのだ。
だから自分の引き出しを使って目一杯コーディネイトを考えるというやりがいを与えてもらっている。そして私は自分が歌う立場になった時には、ゲンタくんみたいな立ち方でいたいなぁと思わされるのだ。
今日はライブの構成の中で一曲、自分の曲を歌わせてもらう場面があった。
「せっかく久しぶりに一緒に演奏するのなら、森松くんに叩いてもらったら?」と会社のY氏に言われて、初めて「あぁ、そうだったわ!」と急遽森松くんの知らない「忠犬ハチ」を何の資料もないままリハーサルで合わせてもらった。
本当に音を一緒に出すのは久しぶり。
だけどなんなのだろう。この安心感は。
私は弾き語り中、ぽぉおお〜〜ん。と、音を放って「間」を取るのが好き。
いつものようにぽぉおおお〜んと放って余韻を持っても、森松ちゃんだと次の一手でピタっと合う。
こんなに時間が開いたというのに、しっかり合わせてくれる森松ちゃんになんだかじぃい〜〜んとしたのだ。
アウルのライブには当日、デビュー作品からの音楽プロデューサーの井上鑑さんが急遽飛び入りで演奏をして下さることとなり、これまた懐の広い鑑さんの音楽人としての演奏力やお人柄に感動することとなった。
鑑さんに「アウルをこれからもよろしく頼むね」なんて声もかけていただいた。
恐縮しながらもとっても嬉しかった。
血のつながりもないのに、家族でもないのに、最近「この人が居なくなったら、きっととても悲しくて寂しくなるだろうなぁ」と思う友人知人が切実に増えている。
時々
人間関係が面倒臭くなるような時はある。
でも、最近は人とのつながりが大事な宝物であることを、きゅぅ〜んと胸の辺りで実感することの方が多くなってきている。