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投稿日:2012年02月16日

2012年02月16日

私がダンボによくするイタズラがある。
三連か四連になったハムやベーコンのパックについているシールを剥がした時に、ダンボの身体に貼ることだ。
ダンボは私がキッチンで支度をしていると、必ずと言っていい程私の足元をウロウロして何か上から落ちては来ないかと待っているのだ。
それが時々うっとおしい。
調理がスムーズに行かないじゃないか。
だが、このパックについているシールを貼ると本人はどうも<気持ちが悪い>らしい。食べ物への執着がちょびっと薄れて足元にしつこくまとわりつくのをやめるので、最初はちょっとしたイジワルな仕返しだったのだが、いつからかこれが私の楽しいイタズラになったのだ。
シールはだいたい背中にひっつける。
敵ももう慣れたもので、私がシールらしきものを手に入れたのを知るや否や、俊敏な動物となり自分の陣地に逃げて行く。運悪く背中にひっつけられた時は、そのまま10分〜20分ぐらいハムのシールをつけたままそこに居る。
「お買い得!増量ロースハム」
と、書いたシールを貼られたままヒーターの前でくつろぐダンボ。”ふふふ、ハムなんだわ。この仔今・・・”と一人笑う地味な楽しみ。そしてしばらくすると、ダンボが”やっぱりうっとおしい!”ということで背中のシールをはぎ取り床に捨て・・・・。
そして床のシールを拾ってゴミ箱に捨てイタズラは地味な終わりを迎える。のであった。
今日はいただいたお菓子に貼ってあったシールをおでこに貼ってみた。
ぴたっ。
<あ、今なんかつけただろう!>
あら?バレちゃった?うふふ。
何故、おでこに。
丁度いいサイズだったから。
今日は顔を掻くようにして取るのかしらん。そろそろうっとおしがるんじゃないかしら。
しかし。
ダンボはおでこにシールを貼ると、今度は背中の時のような反応をしないのだった。人間だったらなんとなく視野に入って、背中に何かついているよりもっと”うっとおしい感”があると思ったのだが、予想は外れダンボはシールを眉間に貼ったままいつまで経ってもシールのことを気にするような風がなかった。
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<お前、シール貼ってあるんだよ>

<気にならないの?>

<ねぇ。かぶれちゃわない?>

自分でしたイタズラなのに、ずっとシールを貼ったままの犬がそばにいると今度は貼った私が”気持ちが悪い”。
ぺろ。
っと剥がして・・・。
ゴミ箱に捨てる。
なんなんだろう、この敗北感は・・・・。
本人が気づかないまま終わるイタズラ程、地味〜なイタズラってないのである。