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投稿日:2012年02月20日

2012年02月20日

父に電話をした。
お正月に帰った時には私が帰るという日に父は京都に行きたがっていたっけ。それで無理矢理風邪をひいてしんどい私の予定を「京都にワシと行く」予定に強引に変えようとしたのを発端に最後はケンカになったのだ。
来月、ライブで京都に行くからその次の日なら京都を一緒にまわれるよ。
そう電話をしたのだったが・・・。
「京都ぉおお〜?そんなん、ワシ行かへんわ」
あっさり断られた。
あれ?京都に行きたかったんじゃなかったの?
お正月にあんなに駄々をこねたのに?
行けなくなったとわかった時には、地団駄を踏んで怒り狂っていたというのに?
というか、興奮しすぎて「お前のせいでワシは調子が悪くなった!」「責任取れ!」とまで叫んどった。
よくわからない。
急に京都に行けなくなったことで、私には理解出来ないぐらいの激怒と罵声。あまりの突拍子のなさにあっけに取られたが・・・・
今度は全く「京都」に興味をなくしておった。
「ワシ」は、私にもよくわからないが風見鶏のように風向きが変われば「ワシ」の意見は変わり、そしてその時のタイミングで「ワシが一番いいと思うこと」に同意せねばならんのが、ようわからん吉川家の法則なのである。
あっ、そうですか。
電話を切った。
むか〜し、むかし。
私は子供の頃に両親の態度が変わることについて、丁度眉村卓のSF小説にハマッていたこともあり、”今目の前に居るのは、宇宙人がお母さんのフリをしている偽物の人物かもしれない”などと密かに注意深く観察をしたりもしていた。
ある意味宇宙人と言える。
私は大人になってから、「よくこの変わった両親から常識を学んだ割りには、まぁまぁ普通の大人になれた方だよなぁ」と度々奇跡について思うのである。