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投稿日:2009年07月19日

2009年07月19日

ダンボは先日買ったドッグキャリーがすっかり好きになった。
本当は病院に連れて行くのに、今まで使っていたキャリーがもうあまりに汚くなってしまったかわりにと買ったバッグだったのだが、最初警戒をしていたダンボが「大好きなバッグ」という認識を持つと、今度は逆にそれで病院に私が連れて行くのがしのびなくなってしまったのだった。
新しいバッグは部屋の隅に置いてあり、今もビビリのダンボには訓練だけは続けている。
ダンボはバッグに入るとオヤツが貰えるので、最近は自分から「バッグに入りたい」という意志表示をするようになり、私はダンボをバッグに入れてそれを肩からかけて家の前の道20メートル程を歩く。でも犬を肩からかけると重いので、私が出られるのはせいぜいここまで。
このバッグはずっとこんな使い道で終わってしまうのだろうか。
と、ちょっと残念に思えてきたので、今日は夜近くの郵便局に譜面を出しに行くのに、バッグにダンボを入れて一緒にバイクで出ることにしたのだった。
ダンボはすごく怖がりだ。
彼にとって楽しいことなのか、怖いことなのかは彼を見ているとすぐにわかり、この警戒心をもう少し和らげたいということも、ダンボとの暮らしの中での課題なので、バイクも「怖くない乗り物」だと覚えさせたい。
ブーン。
夜風が気持ちよく、ダンボもバッグの中から顔を出して楽しんでいる様子。そして郵便局に着いたのだったが・・・・。
郵便局に来たら急にダンボは怯え出した。
そう言えば、夜間窓口の辺りの景色って殺風景でしかも、シャッターが見ようによっては鉄格子にも見える。順番を待っているとバッグから顔を出したダンボが興奮して顔を真っ赤にしてブルブルと震えていた。
そうか、前に人が郵便物を出したり受け取ったりするのを見て、自分がここに預けられると思ったのだ。
「ダンボ、違うから」
そう言ったが、ダンボには伝わるはずもない。
郵便局の時間外受け付けで郵便物を出しに行っただけだったのだが、ダンボにとっては知らない男の人に預けられて自分がどうにかなっちゃう程の恐怖体験となった。
せっかく買ったキャリーバッグは、部屋の隅に置いて、オヤツが欲しい時に中に入るバッグとしてしか、ますます使い道がなくなってしまったのだった。