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投稿日:2009年06月20日

2009年06月20日

都心に出ると大人の女性がぬいぐるみを片腕に抱えて歩いている姿をたまに見掛ける。
くまちゃんのぬいぐるみを抱え、もう片方の腕にはお出掛けバッグを持っている。彼女達は買い物が用事があってどこかに行く途中、お洒落アイテムの一つが「ぬいぐるみ」のようなのだ。
同じ都心を歩く人でも、セカンドバッグを持つのも嫌いで、必要なものはベルトにぶら下げ手ぶらでいたがる人も居る。そういう人からすれば信じられない無駄な荷物に思えるだろうが、私もぬいぐるみに対しては同じ意見だ。荷物は少しでも少ない方がいい。杖がある分既に不便なので少々の雨なら傘は置いていくし、カバンの中身も軽くして行くようにもしている。
あのくまさんは自転車に乗る時には、カゴに入れるんだろう。喫茶店に入ったら隣の席か机の上にちょこんと置き、電車では膝に乗せているのだ。洋服を見に行った店の中で、品物を取って見ている間はその近くの棚に置き、トイレに入ったらバッグに入れてドアに吊り下げておき・・・・。ものすごく扱いとしては面倒臭く、やはり私はない方がいいと思うのだが・・・・。とにかく私なら一日でそのくまちゃんはどこかに忘れて来てしまうだろう。
くまちゃんのぬいぐるみかぁ・・・。
もうちょっと実用的なものにすればいかがでしょう。
梅酒を浸けたビンを抱っこしていたら、飲みながら歩けていいのになと思うのだ。


投稿日:2009年06月19日

2009年06月19日

ダンボを定期検診に病院に連れて行った。
今年の始めに調子がすぐれず、何度も病院に連れて行ったが改善せず、病院を変えたら肝機能の数値が1000というひどく悪い状態になっていることがわかったのだった。
あれから4ヶ月。
薬と通院でダンボはまた元気になることが出来た。
薬をやめてから今日は2回目の検診。
肝臓の数値も正常値を維持しているとのことで、この後は秋まで様子を見て大丈夫でしょうとやっと先生から言ってもらえた。
病院に連れて行っても、病院によっていろんな診断がある。どのお医者さんもベストだと思って診ているとは思うが、それはやっぱり絶対ではないのだと思う。
あの夜「やっぱりおかしい」と救急に連れて行ったこと、「救急」で診てもらった先生の「血液検査はしてもらっていますか」の言葉、少し前にA動物病院がいいらしいですよとたまたま知人との会話で教えてもらったこと、振り返ってみたら全部が偶然、ダンボを救う方向に向いてくれたように思う。
もう少し、ダンボと一緒に暮らせる時間を、理由はどうあれ幸運にももらえた。だから、その幸運を有り難く思い大事にしたい。
診察が終わるとダンボは家に帰れることを知っていて、大嫌いな汚いケージに自分から入っておとなしくなる。
撫でるとあったかい体温が手のひらに伝わって来る。その時、いつも私は幸せとキュンとする気持ちの両方に挟まれてしまう。
「さぁダンボ、帰るよ」
いつか、さようならをする日は来るだろうけれど。
なるべく長い時間、一緒に過ごせますように。


投稿日:2009年06月18日

2009年06月18日

年配の人で携帯メールを使えるのは、男女で比べると女性の方が多いのだそうだ。
そうだよなぁ・・・。
父、しげおっちも携帯電話は持っているが、メールはもちろん電話も全く使っていない。一時携帯メールを覚えてくれたら、メールのやりとりをして、そうしたら日々のコミュニケーションを楽しみにしてもらえるかもしれないと思ったが、「何か来たで」とすぐに電話を掛けて来てメールを覚えようとしない。挙げ句の果てに「返信に値する内容ではない」とダメ出しをされたのだ。
じゃぁいい。私とのやりとりはいいから、メールを覚えようよ。それで随分「つまらんワシの毎日」が変わるよと言ったのだが、そのうちに「メール出来るようになった?」と尋ねると怒るようになり、あまりしつこく言ったつもりはないのだが、ある日「ところで、メール覚えた?」と何かの会話の中で尋ねたら怒って電話を切ってしまった。
インターネットももちろん使えない。改札でタッチで出入り出来るICカードも知らないんじゃなかろうか。デジカメって知っているのかしら。テレフォンカードで進化が止まっている気がする。
電子辞書が使えることをさかんに自慢していた。
インタ−ネットですぐに調べられるよと言ったら、またえらい怒っていた。
今年は平成21年。私もこの間まで今年は平成20年だと勘違いしていたので、あまり人のことは言えないのだが・・・。
昭和で時が止まっているしげおっちなのであった。


投稿日:2009年06月17日

2009年06月17日

新しいドッグキャリーが届いた。今まで使っていたキャリーがあまりに小汚くなってしまったので、バッグ型のちょっと洒落たデザインのものにしたのだった。
一見、犬のキャリーには見えない。だが、上はメッシュになっていて中には通気穴があいていたり、飛び出し防止のフックもついている。
うんうん、お洒落じゃん。
「ダンボ、これダンボのだよ」
せっかく来たのだから、試しに犬を中に入れたい。だが、私が何か企んでいることを早速察知して、ダンボは私との距離を取るのだった。
「おいで」
「中に入ろうよ」
あんまり逃げるので、最後は捕まえてバッグに無理矢理押し込んだのだが・・・・・、
ふとそこで反省をした。力技でそんなことをしたら、犬はこのバッグが嫌いになるだろう。ごめんよ、私が悪かった。
「ごめんね」
そうして即自由にしたら、やはりダンボはピョーンと飛んで逃げて行ってしまった。
ダンボが自分からこのバッグを好きになるには・・・、やはりオヤツ作戦しかない。そこでしばらく時間をおいてからダンボをオヤツで誘導して、今度はダンボ了承の元バッグに入ってもらった。
「エラいねぇええ」
「すごいねぇえええ」
バッグに入る練習を、オヤツを用いて何度もしたら、すっかりダンボはバッグが好きになった様子。
夜になると「入りたいな」とおねだりをするまでになった。
「そうかい、そうかい。気に入ったかい」
ダンボはお出掛けバッグが大好きになり・・・
お風呂に浸かっているかのような図になった。
ofuro.JPG
本当はダンボを病院に連れて行くバッグとして買ったのだが、これで病院に連れて行ったらせっかく好きになった気持ちは「病院に行った」ことで消えるんだろう。
うーーむ・・・・。
だったらやっぱり、病院に行く時は前の古くて汚い「ダンボが大嫌いなバッグ」で行こうか・・・・。
<ボク、気に入ったよ!>
そうかい。
それはよかった。
ちょっとため息。
買って早々、このバッグの使い道がなくなってしまったのであった。


投稿日:2009年06月16日

2009年06月16日

よく大型スーパーの駐車場やなんかで、「車は前から駐車して下さい」「空ぶかしはご遠慮下さい」などの看板を見ていたが、あの気持ちが今はよぉお〜おくわかる。
というのも、私のベッドの所の窓側が、塀を隔ててご近所さんの家の駐車場になっていて、2台のうちの旦那さんが運転する方の車が、エンジンをかけたあと空ぶかしをしたりしばらくそこでアイドリングをしていたりするのだ。
ブォンブォンブォン。
ブォオオオーー。
ブンブブブ・・・ブブブ・・・。
家族とお出掛けの日は家族全員が車に乗るまでの間、車のエンジンはかかったままなので、5分ぐらい排気ガスを向けられていて、こちら側の部屋の窓は南の窓も閉めないと排気ガスの臭いでむせてしまう。
エンジンをかける時の排気ガスってこんなに迷惑なものだったんだわ。
私はこの1台だけで済んでいるが、大型駐車場の横に住んでいる人達にとってはどれぐらい迷惑なんだろう。深刻な健康被害も起こっているんじゃないだろうか。
よく個人練習をしに行くスタジオも、やはり駐車場に出入りする車のことで近隣の住民からクレームが来ていたようで、バイクのエンジンも駐車場ではかけないで下さいと店員さんからやけに何度もお願いをされていた。だが、去年ついに数台分の駐車場がある店舗であるにもかかわらず、駐車場が使用出来なくなったのだ。
ブォンブォンブォン。
ブブブブブーーーー。
運転している人って、排気ガスのことは気が回らないものだと思う。私も排気ガス攻撃に遭うまでは気にしたこともなかった。
車の免許を取る時や、免許更新の時に、”頭においておいて欲しいこと”とマナーの一環として、こういった注意も呼び掛けてもらえたらなぁと思う。それだけで、駐車場を利用する時に周囲にも気を配れる人の数は増えると思う。
エコという面からも含め、私もちょっとずつ草の根運動で広げて行きたいことなのだ。


投稿日:2009年06月15日

2009年06月15日

夕方、ダンボと散歩から帰って来ると、角っこの家のところに「ムサシを探しています」というチラシを見つけた。
「ムサシ」は斜め前のお家の猫。私は猫になついてもらえないことが非常に多く、猫コンプレックスに陥っていたのだが、この「ムサシ」は私にもなついてくれるフレンドリーな猫ちゃんだった。アメリカンショートヘアの血が混じっていて、兄妹でもらわれてきたが、妹は車にはねられて死んでしまったらしい。それからも長い間いつもの場所でムサシは妹が帰って来るのを待っていたと、つい先日聞いたところだった。
張り紙には水曜日から居なくなったとある。前みたいによそのお家でしばらく過ごしていたという状況だったらいい、とにかく車にはねられないで居てくれたらと願うばかりだ。
飼い主さんの家から、最近は餌をくれたり新しい首輪をくれたりするお隣りの家にすっかり居ついてしまったようで、連絡先を書いた張り紙を出したのもそこのお宅だったが、でも飼い主さんのお家は年を取ったお父さんと30代ぐらいの息子さんとの男だけの二人暮らし。
この間、お父さんに「犬はいいね〜。ウチのバカ猫め。最近は隣りの家に行っちゃって帰って来ないんだよ」と話し掛けられたが、ここの父子がムサシを可愛いがっているのは私の部屋からはよく見えていたのだ。男の人ならではの不器用な接し方で、だけどとても大事にしているのは知っている。
ムサシ、どこに居るのかな。
心配している人が居るよ。
寂しがる人が居るよ。
チビ太が居なくなった時、張り紙をしたことがあった。その日の夜中、もう一度だけ探しに行こうと思ったが、ショックで腰が抜けて動けなくなった。”腰が抜ける”ということは始めてで、それぐらい心配でしょうがなくなることだと、張り紙を見るとその時の気持ちを思い出すのだ。
元気で帰って来て欲しい。
そう願うばかりだった。


投稿日:2009年06月14日

2009年06月14日

お向いに住むおじさんに、「たくさんあるから」とあさがおの苗を3つ頂いて、それからあさがおの成長が毎日の楽しみとなっている。蔓タイプの植物はその生命力の強さがよく見える。つかまる所を探して一晩でいつの間にか背が伸びて何かしらに絡まっているのだ。
隣りの花木の枝、雨どい、雨戸のフェンス、配管線・・・・。つかまって伸びていくのが蔦植物の生きる方法で、”私、ラティスがないとヤル気が起きないの””もっと日当たりをよくしてくれなくちゃダメだわ”と文句を言うわけでもなく、ふてたりもせず、自分で自分に必要な条件は、ないなら身近なもので代用してやりくりして大きくなっていく。その様から学ぶことは沢山あるのだ。
お向いのお家は二階のベランダから何本もあさがおが上れるようなヒモが設置されて以来グングン伸びている。
ジャックと豆の木の、あの空まで伸びたのはあさがおだったのかもしれないね。
伸びろ、伸びろ、天まで届け。
もしも届いたら、チビ太とゴン太に会いたいな。
ところで、何色が咲くんだろう。
尋ねていなかったからわからないのだが、それも咲いてからのお楽しみでいいなと思う。
我が家にあさがおが加わった。
我が家のあさがおも夏に向かって伸びている。


投稿日:2009年06月13日

2009年06月13日

洋服屋さんに入った時、何気なく洋服を見ていたら、「私も同じのを持っているんですよ〜」と声を掛けて来る店員さんが居るが、あれは接客マニュアルに載っているんだろうか。
それがもし「私も同じのを持っているんですよ〜。もう店で何度か着ちゃったんでよかったらあげますよ」と、いうことなのだったら嬉しい。
だが「私も同じのを持っている」と、言われても私はそこから会話が広がるタイプではなく、「あぁ、そうなんですかぁー」と笑って答えるだけで終わるのであった。自分が苦笑いになっているなと思う時ってこんな時なのだ。
他には、やはり品物を何気なく見ている時に急に話し掛けられる「これ、可愛いですよね〜」が謎で仕方がない。だって、”何でこんな高い値段なの”と驚いている時だったりもするのだ。”これ、買う人なんて居るのかしら”と考えている時に「可愛いですよね〜」と聞こえて来る。「ですよねー」って、決めつけはやめなさい。
物を売る為、ファッションビルの中は日本語の使い方が変になっているのだ。
「これ、素敵ですよね〜」
初めて会う名前も知らない人に声を掛けられる。
「私も同じのを持っているんですよ〜」
背後から、その人はいつの間にかやって来る。
「わー!びっくりした!」と、たまに私は驚いている。
シャックリを止めたい時に、今度は行ってみるのだ。


投稿日:2009年06月12日

2009年06月12日

バイクで走っていると電信柱に気になる看板を見つけた。
「きっとあなたのお役に立つお店 早苗」
それまで”怪我をしないように真っ直ぐに走る”ということしか考えていなかった私の脳みそは、この看板を見たことによって一気に気が散ってしまった。
<一体、何のお店なんだろう>
お役に立つって、どんなことで?
矢印が丁度私の進行方向を向いていたので、ここからそれほど遠くない先にその店があるんだろう。早苗が何の店なのか、急に答えが知りたくなった。
「早苗」という名前からまずスナックを連想する。
でもスナックにわざわざ「あなたのお役に立てる」という謳い文句を書くだろうか。もしも飲み屋さんだとしたら、じゃぁもっとスペシャルなエッチなサービスでもあるお店なんだろうか。
うーーーむ、わからない。
次に「早苗」の響きから思い浮かんだのは、「洋服のリフォーム」系のお店だった。早苗さんという裁縫の上手なご婦人が居て、家の一部を洋服のお直しなどの小さな店を構えているのかもしれない。
うーーむ、早く答えが知りたいのだ。
思ったより走ったのだがまだ「早苗」は見つからず、そうこうしているうちに自分の家に帰るのに右折をしなくてはならなくなった。
うーーー。
「早苗」を突きとめることが出来なかった。
ちょびっとガッカリして右折をしたら、また電信柱に「早苗」の看板が出ていた。
「買入 質 早苗」
答え=質屋さん
きっとあなたのお役に立てる、と言われればそうかもしれない。そうか、そうだったか。
なぞなぞの正答率は昔からたいそう低い。
ところでその店はどこにあるんだろう。
結局「早苗」の場所はわからないまま・・・。
答えを知ったら私もモヤモヤがスーーっと消えて行き、”ダンボ、もうすぐ帰るよ!”と、いつもの帰り道の心の中へ戻って行ったのであった。


投稿日:2009年06月11日

2009年06月11日

ご近所さんの臼井かつみちゃんの家に遊びに行った。
かつみちゃんはお料理が大好きなそうで、今日はベースの宮野和也さんと山内薫さんとの4人の夕食会で手料理を振る舞ってくれるとのことで、夕方にお邪魔をした。
家からバイクで10分ちょっと。私の家の辺りも都内とは思えないのどかな場所なのだが、かつみちゃんの家に行くと更にのどかな場所だった。目の前が栗林になっていて空がとても広い。車も敷地内に置ける広さで、こんな場所がこんなに近くにあるとは知らなかった。
「ちょっとずつ出すから」
私も手伝いたいが、本当に料理はだめ。手伝わない方がいい。以前にみそ汁を作るところを会社のY氏と山口晶くんに見られたことがあったが、「えっ!」と絶句をされて「だから見るな!」と怒ったことがあるぐらいだ。
あまり人に言えないことなのだが・・・
私は朝は作るのだが、夕飯となると「自分で料理をする時期」→「まずい時も我慢して食べる時期」→「ある日突然まずさに耐えられなくなる時がやって来る」→「その日を境に作るのをやめてお弁当を買いに行く時期に突入する」→「お弁当の時代が長く続く」→「軒並みあちこちの弁当を食べつくして」→「2巡3巡まで行くといくら何でも弁当にも飽きる時期が来て」→「また自分の手料理を食べてみたいと思うようになる」というサイクルを延々繰り返しており、料理を作るのが好きでそれを食べて幸せになるという日々にあこがれていたのだ。
フルコースみたいに、食べ終わると出てくる手料理。
これがまた美味しい。
どうやって作るの?とはもう聞かない。料理上手な人は冷蔵庫にある同じもので魔法を使うみたいにして、美味しい料理にしてしまえるからだ。
次、引っ越す時っていつだろう。
「一緒に住みたいな!」
女性は料理上手な方がいい。
絶対にその方がいい。
今夜は本気でそう思ったのであった。