10月31日は日本でももうすっかり定着をしたハロウィン。
ハロウィンの始まりは、ケルト民族の一年の終わりが10月31日だったことにある。この日の夜は死者や精霊、魔女が人々のところに出て来ると信じられていたのだそうで、これらから身を守る為に仮面や魔除けの焚火を焚いたりしたのが、ハロウィンの元の形なのだそうだ。
日本ではまだ精霊、魔女という言葉は新しい言葉になるだろう。
テレビではタレントさんが「小さいおじいちゃんを見た」「羽根の生えた天使を見た」と真面目に話していたりするが、私の友人でも見える人がわずかに居て、「小さいおじいちゃん」が見える人と、それから「天使」が見える人を知っているのだ。
私はそれらに遭遇したことはなく、「天使」はみんな羽根が生えたエンジェルちゃんみたいなのかと思っていたのだが、そうではないらしい。以外とグロテスクな小さい化け物風なものだったりするらしく、寝ようとベッドに横になったら目の前にプラーンと現れて浮かんでいたりするのだそうだ。天使は別に何か魔法をかけてくれたり、特別なことが起こしてくれるわけではないようで、友人は「あぁーーっ、うっとおしい!」と言って払い除けることもあるらしい。見える人には、小さい物体が居てももう今や不思議とも何とも思わないらしい。
でも私自身は一度も見たことがない。なので、存在自体がなんとなくまだ信じられなかったりする。脳が錯覚を起こしてそういうものが存在していると感じているのかもしれない、などと理由を考えたりするのだった。
我が家の天使はヒーターの前でドテンと無防備に横になって眠っている。
「オヤツをくれなかったら、イタズラするぞー」
まぁ、このちっちゃな白い犬の着ぐるみに年中オヤツをせびられているので、毎日がハロウィンみたいなものなのである。