こたつを置くようになってから、目線が近いせいかダンボの行動にも変化が出てきた。
ご飯を食べ終わってから、こたつのテーブルに手をかけてパソコンをしている私にアピールをしてくる。
「なぁに?」
と、訊ねるとテーブルを叩いておやつのおねだりをするのだった。
<ちょうだい、ちょうだいよ。あれ>
テーブルをバシバシ叩いてアピールをする。
「だめ。もうご飯食べたでしょ」
と、言うのだがそれでおとなしく引き下がってくれるわけもなく、パソコンの画面を見ている私の視界に入る位置でアピールをする。
<ちょうだい!ちょうだいってば!>
「じゃぁ、一個だけよ!!」
ここで負けてしまう時もあるが、負けない時もある。
知らん顔をしていると・・・・。
ダンボはこの位置でのアピールをあきらめて・・・。
今度は私の座っている背後に回り、私の背中に手をかけて立ってアピールをはじめるのだった。
もうちょっと位置がよければ上手な肩たたきになるのだが・・・。そんなうまくいくはずもなく、私は背中や肩をランダムにバシバシと叩かれておやつの無心をされる。
で、私は私でそんなに大事なサイトを見てるのかと思いきや、ベルメゾンの雑貨を眺めていたり、amazonの雑貨本を検索していたり、まぁ重要なことをしているわけでもなかったりする。
<ちょうだい!ちょうだい!おやつおやつおやつ!>
そのうちにアピールが激しくなってきて、今度は私の頭を叩いたりするのだ。爪にひっかかって髪の毛をぐじゃぐじゃにされ・・・。
どっちにしてもおやつはあげることになるのだった。
ダンボは今日で11歳になった。
出会ってからダンボと一緒に二回お引っ越しをしたから、今が3軒目のお家。
今の家に引っ越してしばらくは散歩から帰って来ても、家に入ろうとしなかった。
自分の家だと認識出来なかったのがちょっとおかしかった。
そりゃそうか。そうだよね。
だんだん私の年を追い越してゆく。
いつかお別れの日は来るのだけれど、なるだけ長くキミが元気で過ごせますように。
おやつはいっぱいあげられないけれど。
嬉しい、たのしい、おだやかな日がいっぱいありますように。