月別アーカイブ : 2013年5月

投稿日:2013年05月23日

2013年05月23日

今日は車の納車日。

本当は先週に取りに行く予定だったが体調不良で一旦白紙にさせてもらっていたのだ。

きっかけは今年のお正月に実家にレンタカーを借りて帰った時、父を乗せて大型スーパーなど父が普段行けない場所に連れて行ったことからなのか、さかんに「車は買うた方がええ」と勧められたのだった。

車は確かに欲しかったが、駐車場や維持費をこの崖っぷち人生の私が抱えられるのかと思い切ることが出来なかった。

出来なかったのだが、「なるべく買うた方がええ」「ちょっと無理をしてでもあった方がええ」と意外に父がめっちゃ勧めたのだ。

新しい年が始まって、駐車場や車のサイトを真面目に見るようになったのだった。

前からそういうサイトは見ていたが、”いつか”という特に実現など考えるものではなかったが、実家から戻ってからは”もし、いい出会いがあったら”という風に変わったのは確かだった。

月に多くて7〜8日、外来に行っている。

これまでは会社のY氏が車で連れて行ってくれていたのだが、いつまでも甘えるわけにはいかないなぁと思っていたところだった。

そして先月、ついに購入したのが中古の軽自動車、アルトラパンだった。

形も可愛くて小回りがきくところ、それにラパン=うさぎという意味の単語も気に入った。

少しお迎えに行くのが遅くなったけれどごめんね。

ついにマイカーを購入した。

私の生活に足りないのは唯一、車だったのだ。

マイカーちゃん、よろしくね。

急に嬉しくなってきた。

ダンボとフラっとどこかにお出かけも出来るんだわ。

このままあてもなく行ってみようツアーも出来ちゃうんだわ!

すご〜い。

いや、お金どうするの。

働くしかないっしょ!

じゃ、元気でいなくちゃね。

崖っぷち人生に変わりはないが、これで一人で生きて行く為に必要なものは揃った。

車を手に入れ、いよいよ本当に私は今回戦の人生では結婚せずに突き進むのだなと思ったのであった。


投稿日:2013年05月21日

2013年05月21日

いつも遊びに来て下さってどうもありがとうございます。
日記の更新が滞ってご心配いただいた方、申し訳ございません!

おかげさまで今年も旅から無事に帰って参りました。

私の病気は赤血球が作れていないということで、赤血球の輸血を受けていたのですが、帰国した当日病院に輸血に行くと赤血球が正常値にあったのに対して問題のなかった白血球が異常に減少しているということがわかって、しばらく治療と自宅安静となってしまい・・。

数値の方もおかげさまで上昇傾向にあり、今日からまた溜まっていた日記も少しずつアップしていきますので、また遡ってご覧いただけると嬉しいです。

大きな事件はなかったと思うのですが・・・今回も「えぇええ〜〜〜っ?」という出来事にはやっぱり出くわしています^^:終わったので笑えることもあるのですが・・・。

少しずつのアップになるかもしれませんが、今後共またどうぞよろしくおつきあいください!


投稿日:2013年05月20日

2013年05月20日

月曜日。

病院へ行って採血を済ませ、血液内科の受診を受ける。

白血球の数値は1600まで上がっていた。

「まだ安心は出来ないんでくれぐれも注意して過ごして下さい」

先生にそう言われたが、なにはともあれ白血球の数値が上がってよかった。

炎症反応の数値も正常値に戻ったとのことだった。

血液を調べたら何でもわかるんだなぁ。

今朝採血に行った時、今日は前回より体調がいい気がしていたのだ。

”基本は安静に”と念を押されたが、明日から通常の生活に戻ってもいいと言ってもらえた。

ようやく今回の旅が無事に終わったと思ったのだった。


投稿日:2013年05月17日

2013年05月17日

外来日。

血液検査を受けて診察室に入ると、一昨日白血球数を上げる注射を打ってもらったにもかかわらず、更に数値が下がって600になっていた。

数値のことはわからないが、確かにとてもしんどい。どこがどうという説明がつかないのだが、食欲もなく生命力自体が下がっている感じはしていて、入院するかどうかということになった。

家に帰って安静にしていますということで家に帰ることになったが、仕事に行きたいと言ったら「仕事だなんてとんでもない!」といつも穏やかな先生が声を荒げたので、そんなに悪い状態なのかしら・・・と、急に自分の身体について不安になってきてしまった。

今は敗血症になる危険が高いとのことで、家に帰ってほんの少しでも体調に変化が起きたら救急で入院しに来て下さいと言われた。

確かに歩くのもしんどい。

ネットで調べた限りでは白血球が少ないからといってダルくなるというようなことは書いていなかったのだが・・・。

仕事は急遽お休みをさせてもらうことにして、家でひたすら安静にして過ごすことになった。

今日も白血球数を上げる注射を打ってもらった。

次は月曜日にまた病院に行く。

この時の状態で入院するかどうかまた検討になるそうだ。

少し前まで元気に過ごしていたと思ったら、思わぬ崖っぷちにまた立たされているのか・・・。

だけど旅には行けてよかった。

どうしよう?と思ったことや時の場合、今の私は「やらない」より「やる」方が、悔いが残らなくなった。

明日のことはほんとうにわからないものだなぁと思っていた。


投稿日:2013年05月15日

2013年05月15日

帰国して病院に行った。

いつものように採血を済ませて診察室に入ると、先生がこわばった表情で「白血球の数値が異常に減っているんですよね」と言う。

私の病気は赤血球が少ないのが特徴なのだが、どうも飲んでいた薬の副作用が強く出過ぎたらしく、白血球の数値が700という低い数字にまで下がってしまっていたのだった。

しんどかったのはそのせいだったらしく、1000を切ると感染症にかかりやすくまた敗血症になるリスクが高いのだそうで、輸血を受ける前に即そのまま処置室に移動して白血球を上げる注射を受けることとなった。

そういえば帰った直後に熱が急に出て、それで解熱剤を飲んできたがそれは白血球に関係していたみたいで、炎症反応も上がっていた。

明後日また数値が上がっているかどうか検査に来ることになった。

即入院にならなかったので、普通に生活してもいいのかなと思ったが、先生が「非常に危険」「無菌室レベル」という言葉を繰り返し口にしていたので、少し怖くなった。

明日は打ち合わせがあるからとにかく出なきゃいけないが、おとなしくしていよう。

このしんどさは白血球の減少が原因だったのか・・・。

ヘモグロビンの値は11台あった。

旅行の間じゅう、意外にも赤血球はほぼ問題なく過ごせたのはよかったのだ。


投稿日:2013年05月13日

2013年05月13日

今日は帰国日。

夕方にトロントを出発して、ロサンゼルスで乗り換えをして・・・日本に到着するのは15日の早朝になる。

長時間の移動が大変だ。

ここ2日ほどで多分、ヘモグロビンが減っていると思われる。息が少し切れていたが、帰国をしたらその日に病院で輸血を受けるので、あとは頑張って帰るだけ。最後ひとふんばりをしていい旅を終えられますように。

空港まではつじんが車で送ってくれた。

途中、つじん手作りのベーグルサンドイッチを一緒に食べて、最後までアットホームなおもてなしをしてもらってあったかい気持ちいっぱいの旅となった。

今度は秋に東京で会おうね。

それから今度は一緒に旅行もしたいね。

今回の旅も思い出いっぱいの旅となったのだ。

夕方、トロントを出発してまずはロサンゼルス空港へ向かったのだった。

そして5時間後、ロサンゼルス空港に到着。

数日間は英語をしゃべる必要がなかったが、ここでまた自力で英会話をしないといけないことに気がついたのだ。このあと、深夜に出発をする羽田行きの飛行機に乗る為に出発ターミナルに移動せにゃならん。が、それがどこにあるのか早速わからなくなってしまった。

エクスキューズミー。すみません。

道を尋ねようとするのだが、やはりネイティブの英語が全く聴き取れない。彼女は「あっち」と言っているのか。それとも「そこを右」と言っているのか。結局、ここかしらと思う方角へ進みつつ、数人の空港で仕事をしている人に道を尋ねることとなったのだった。

本当に・・・・辿り着けるのかしら。

乗り継ぎって空港の中を移動するのではなかったんでしょうか。

私は今、外の道を歩いています。

シャトルバスやら、ロサンゼルス在住の人やら、タクシーやらが普通に走っている空港の外の道を歩いています。

合っているのでしょうか!

ヘルプミー!

これでいいのですか!

結局よくわからないまま外の道路を歩いてANAのカウンターがあるという空港エリアにまたやってきた。

夜のロサンゼルス空港の外はちょっぴり治安が悪そうでドキドキしたのだ。

あの道で本当によかったのか答えがわからないままチェックインを済ませて搭乗口の方へと移動をする。

この辺りから、なんだか急にしんどくなってきた。

血が少なくなっているからだろう。

あともうちょっと。

空港内は割と広いので移動するだけでも体力を使う。

ゆっくりゆっくり歩いて自分の乗る飛行機の搭乗口まで来る事が出来た。

深夜発の便はちょっと体力的にキツかったかもしれない。

旅に出る前は準備期間を設けていろんなケースをシミュレーションしてみて、ホテルや移動手段を決めるが、毎回実際に旅をしながらわかることがほとんどだ。何にしたって失敗をしてそれで学ぶことの繰り返し。旅の最後は家に無事に着くということだ。

搭乗間際になって、名前を呼ばれたのでカウンターに行くと・・・・。

予約の都合で満席が出てしまったので・・と、私を含む何名かがエコノミーシートからプレミアムエコノミーに変更になってラッキーなことに、少し広いシートに座って帰れることになった。

日付が変わって飛行機はロサンゼルス空港を飛び立った。

今回の旅行も楽しい旅だった。

たくさんの写真とそれから記憶に残した景色達。

そうして、今暮らしている私の毎日もささやかでありながらも幸せであることがわかった旅となった。


投稿日:2013年05月12日

2013年05月12日

くもり。

今日は少し寒い。

ここの家の犬のココちゃんはプードルとコッカースパニエルのミックスで、日本ではトイプードルを多くみかけるがココちゃんは見た目がトイプードルより一回り大きなサイズだ。

犬は「食べる」のが大好きだと思っていた。

ところがココちゃんは違う。

オヤツをもらっても、ガブっと一口で食べたりせず、ガツガツしたところがない。

それよりも人に撫でてもらったりする方が好きな様子で、うちのダンボとは全然違うのだ。

ココちゃんを見ていると、ダンボ、どうしているかなぁ?とダンボのことを思い出しては恋しくなってくる。ダンボは旅行の間、会社のY氏のお宅で預かってもらっている。ダンボの様子を写真で送ってもらったら、ダンボは私が旅の間に2回だけ「美味しい缶詰の餌」をあげてもらうその餌をもらった後の様子が写真に撮られていた。「缶詰のご飯がたいそう美味しかったらしく、ずっと顔を突っ込んでいます」とコメントが書かれてあった。

ココちゃんとはやっぱり真逆なのだ。

午後は車でいろんなお店に連れて行ってもらう。

今日は母の日。輸入品を多く扱うスーパーでは、母の日のケーキを買いにお客が大勢並んでいた。どこの国でもお母さんは感謝されている。どの国の人もやっぱりママが大好きなのだ。

スーパーのあとは、近くの森や丘を案内してもらった。

道路の両側は日本の北海道と重なるひろい緑の大地が広がっていて、天気がよかったらきっと緑が映えてもっと気持ちがいい景色なんだろうなぁ。

昔は粉引き小屋だったという古い建物の奥の森には、メイプルの木がたくさんあって、そこではメイプルシロップの元となる樹液を搾取しているエリアがあった。メイプルシロップはまずメイプルの木に管を刺してそこから樹液を集めるのだそうだ。樹液はサラサラのものらしく、それを煮詰めてシロップは出来上がる。色が薄いものほど上質なんだそうだ。

簡単に手にしているが、作るのには結構手間がかかるんだなぁ。

帰りには中華系の大きなスーパーに連れて行ってもらった。

ここは中華の食材はもちろん日本の食材も多く手に入るということで、つじんの家では家で作る日本食の食材はここで買うのだそうだ。大福や日本のお菓子、調味料の他にも日本で買う3倍ぐらいの値段がついてはいたがシャンプーやボディソープなども売っていた。

夜は家で息子の秋くんがピザを焼いてくれた。

母の日だけでなく、つじんの家の生活は普段から家族の団らんがあるあたたかい家なのだなぁということが滞在中にわかって、家族っていいなと思える数日間だった。家が広くて過ごしやすいことだけじゃない。そこに暮らす家族が毎日を豊かな気持ちで暮らせていることがなにより大事なことだと思う。

あの頃は想像もしていなかった今がある。

高校生の頃の同級生だった二人が長い年月を経てこうして幸せな家庭を築いたことを嬉しく思う。

年を重ねて、よかったと思えるのは例えばこんな時だ。

こんな風に訪ねることが出来たのが今回の旅の一番の心に残る出来事になるだろう。

長かった旅も今夜ここで眠ればいよいよ帰国。

充実した旅だった。

充実した旅だったからこそ、帰ったら私も自分の日常を大事に過ごしたいと思える。

あったかい旅だった。

ここに来れてよかった。


投稿日:2013年05月11日

2013年05月11日

友人宅に泊めてもらって朝はゆっくり朝食をいただく。

お昼ごろに近くの散歩に連れて行ってもらった。

この辺りの家は庭に芝生が続いているのだが、一週間に一度は手入れをしなければ景観が保てないのでメンテナンスが大変なのだそうだ。そう言えば芝刈り機のコマーシャルをテレビでやっていたっけ。そっか、家も庭も広い分手入れは労力は要るのだ。

この辺りは歴史保護地区に指定されているエリアがあって、家にあっても勝手に切ってはいけない木があったり、建物を勝手に改築したり出来ないのだそうだ。 1794年にドイツ系の人たちが入植した場所で、古いオンタリオの景色がここでは見られる。メインストリート近くのスケートリンクでは今日は子供たちのスケート教室が開かれていた。冬は近くの池が凍ってそこで滑れるらしい。友人の家の3人の子供達もみんなスケートが滑れるのだそうだ。

メインストリートは可愛い建物が並ぶ通りで、雑貨が好きな女性が好みそうな景色だ。早速私もあちらこちらの写真を撮る。

昔は消防署だったというオールドファイヤーホールという可愛い造りのチョコレート店があって、店内から甘い匂いが漂って来ていた。

スターバックスコーヒーはここにもある。しばらく行くと毛糸のお店が あった。外から眺めるだけでも可愛く、中もまたとても可愛かった。古民家を改造したお店はどの国も共通して素敵な感じがする。大切にされてきた古い物の持 つ独特のあたたかさが醸し出す何か。

お花屋さんと資材を売っているお店に立ち寄ると、手作りの鳥かごと鳥が訪ねてきた時の果実を置いておくリンゴ差しが並べてあった。ダンボに似た動物グッズとバードグッズは、何故か欲しいという気持ちが強くなって
しまう。

うーーん、うーん。どうしよう…。

2つとも買ってしまった。

鳥も居ないのに、これで雑貨の鳥かごが家に3つになってしまう。

ま、いっか。

長いぶらり散歩から帰ると、庭の池にどこからどうやって訪ねて来たのか、鴨夫婦が遊びに来ていた。そのそばを尻尾の長い黒いリスがちょこちょこと走る。鴨はしばらくのんびりしたあと、2羽でトコトコと歩いて庭から出てどこかに帰って行った。

昼寝をしたりのんびりと家で過ごさせてもらっている。

夜になったら夕飯をいただいて。

旅の中でこんな風にゆっくり過ごせることが素晴らしい思い出を作ってくれている。

今晩はここのワンちゃん、ココちゃんと一緒に寝るのだ。


投稿日:2013年05月10日

2013年05月10日

今日は1時にホテルまで車で迎えに来てくれて、今日からは友人宅に泊めてもらうのだ。

チェックアウトまであと1時間となった頃、部屋の電話が鳴った。

もしもし?

電話の向こうの声が日本語だったので、思わず友人からだと思ったのだがそうではないらしい。ここのホテルの日本人従業員という女性からで、昨日私がホテルの対応に腹を立てクレームのメールを送ったのをホテルの支配人が読んで、それで日本語がわかるスタッフが電話で状況を詳しく聞くための電話をしてきたということだった。

スルーされると思っていたのでビックリした。

が、ようやく細かいニュアンスで話を聞いてくれる人が出来たことと、丁寧に接してもらえたことが嬉しかった。

彼女が間に入ってくれたことによって宿泊料金が少し安くなることになった。

「チェックアウトの際には私がフロントに付き添いますんで、チェックアウトの時にはお声を掛けて下さい」

電話の日本人従業員の女性というのは、昨日のレストランで朝食の用意をしてくれたウエイトレスの女性だった。

まさか彼女が日本人だったとは…。

フロントで少し話をした。

日本のホテルの接客レベルは世界最高レベルなのだそうだ。昨日のようなことはカナダではめずらしくない対応で、丁寧な接客が行き届いていないのが実情らしい。腹が立った時はクレームとして口に出さないとその場は改善もされないのが日常的なんだと聞いた。

彼女が間に入ってくれたことで大いに助けられた。

友人が迎えに来てくれた時にもう一度お礼に言った。チップの習慣に疑問を持っているがこの旅で何度目かの「チップはお支払いしたい」という気持ちお礼をしたのだった。

そして。

高校時代からの友人、「つじん」との1年半ぶりの再会だ。

今回の旅の発端は去年のお正月に実家近くの喫茶店で久々の再会を果たした時に、長年「行けたらいいな」と具体的にはしていなかった、つじんの住むトロントに遊びに行くという計画を本気で実行するぞと決めたことからだった。

カナダはいいところだし、一回遊びにおいでよ。

いつもそう言ってくれていたつじんは社交辞令でなく本当に言ってくれていると思っていた。やっぱり「いつか」じゃなく、本気で具体的な計画を立てようと思ったのが、その再会の時だった。

つじんの車に乗せてもらって、まずはお勧めのディスティラリー地区に連れて行ってもらう。

ここは横浜の赤レンガ倉庫に似ていて、もとは何かの工場だったところらしい。レストランに入って食事をする。会話はつじんがしてくれるので、注文からお店を出るまで全てがスムーズ。自分が返事をしなくてもよくなったら、ようやく英語が理解出来るようになってきたではないか。

食事をしたあとは中に入っているお店を見てまわ る。作家さんの作品を扱っている店が多く、そのうちの一軒の版画のお店で日本の干支をモチーフにした作品がある店では店主の女性が日本に長く住んでいた人で、杉並の家からバイクで10分のご近所さんだったことがわかった。

日本では何でも手に入るからと今回の旅では思い出にと何か買うのはもうやめるつもりだったが、版画の作品をここで購入。花の版画でとても気に入った。

ジェラートのお店やパン屋さんで買い物をしてから、ここを出ていよいよつじんの家のあるマーカムという街に向かう。マーカムのつじんの家までは大阪から京都ぐらいまでの距離。カナダは高速が一部を除いて無料なのでそのまま一般道から側道に入って高速道路に合流をする。ちょうど新緑の頃で綺麗な黄緑色の景 色が続く。カナダの春は短くてすぐに夏になるのだそうだ。

途中、日本にもあるコストコに立ち寄ってから10分程でつじんの家に到着。

芝生の奥に経つ大きなリースの玄関の家が友人夫妻宅。

旦那さんのげんちゃんとつじんと私は高校3年生の時の同級生だ。二人は新婚旅行でカナダを訪ね、それからカナダに移住をしようと二人で計画をたてて、今では3人の子供に恵まれて現在永住権を得てカナダで暮らしている。


それにしても。

カナダの人たちはみんなこんな広い家で暮らしているのだろうか。

「うちはこっちでは小さい家だから」

と、言っていたがマンション一棟分ぐらいの敷地に半分が庭、そして半分が半地下のついた広々した居住空間。リビングルームが数個あって半地下には花の仕事 をしている彼女の仕事場もある。これって大豪邸なんじゃないの?だって家の中にお花屋さんに置いてあるような花用の冷蔵庫があるのだ。大きな暖炉がある のに圧迫感が全くない。

野生のうさぎやリスがしょっちゅう庭に来るのだそうだ。

滞在中に見られるかなぁ。

夕食はつじんの手料理で日本の味を久しぶりに堪能した。

昔の同級生の話題が出る。

覚えている人がいたりいなかったり。

自分の写真を見てあまりのダサさに脱力する。

やっぱり変わったよねぇ。月日は流れて。

何十年も見ていなかった高校の卒業アルバムを開いて、懐かしい夜を過ごしたのだ。


投稿日:2013年05月09日

2013年05月09日

今朝は薄曇り。

天気予報では雨と雷のマークも出ているからホテルでのんびり過ごそうかなと思い、部屋で過ごすつもりだったのだが、午前中にトイレが詰まって水が溢れて浴 室エリアが水浸しになってしまった。昨日からどうも調子が悪いなぁと思っていたものの、トイレのトラブルには今までまだ一度も見舞われたことがなかったの で、あまり気にしていなかったのだが…。

これは自分でなんとか出来る状況じゃないなとフロントに電話をすると、何かしらの文章があったあとで爽やかに「OK!」と返事をされて話は終わった。

エラく明るい返事だったけれど…。

しばらく待っても誰も来る様子じゃなかったので、外に出ると丁度内装の修理屋さんが一人で仕事をしていた。

「トイレが壊れたんです。水が溢れて…。」

と、なんとか伝えると彼が力を貸してくれたのだった。

どこかから大きな掃除機を持って来てまずは水浸しになった床の水を吸い取ってくれた。でも作業はそれでは終わらない。電話をしてからかなり時間が経ってい るのに、この事態をなんとかしようとしているのは、親切な内装修理の男性なのだ。フロントの明るい女性のOK!は一体なんだったのだ。だいたい、昨日から ここのトイレは調子が悪かった。今日も連泊するのにこの部屋、大丈夫なんですか?

だんだん腹が立って来たのでフロントに行くことにした。

「hello,may I help you?」

「アノ、720ゴウ室ノモノデスケド」

トイレが壊れているんですよ!水が溢れて!と言うと、まだ明るく対応をするではないか。

「チェンジ、ルーム!」

部屋を変えて頂戴!と言うとそれは出来ないし、今リペアマンが来るから大丈夫と相手にしてもらえなかった。

「バット、ダーテイ!」

と言っても大丈夫と笑って言うだけであった。

すみませんって言えないのか。この人らは。

フロントに5人のスタッフが居たが私が英語が話せないので笑っていた。ものすごく腹が立ったのだ。

結局トイレは直してもらえたが掃除には来てもらえなかった。トイレのパコパコが置いたまま。床は汚れたままじゃないか。これ、誰が綺麗にするの?

もう2時間近く経ってしまった。

ええかげんにせーよ!

ついに怒りも絶好調、電話をして「Come here!」とフロントの女性を呼びつけて、汚れたままのトイレを見せると「Not comfortable!」「Long time!」とあっている英語かどうかも考えもせずに言っていた。

女性はごめんなさいとは絶対に言わない。

トイレが壊れたから怒っているのではなく、その後の態度に私は腹を立てておるのだ。

なんだ、このホテルは。

そんなものなのかしらねぇ。

国の常識がどうなのかは知らないが、私には失礼な対応にしか思えなかった。

はぁーあ。

今日は部屋で過ごそうと思っていたが怒り過ぎてエネルギーが湧いてきた。

ので、また外に探検に行くことにしたのだ。

気を取り直して、いってみよう~。

地下鉄に乗ってクイーン駅で降りて、そこから地上に上がってストリートカーという路面電車に乗る。地下鉄の改札付近に乗り継ぎチケットというのを発行する機械があるので、トランスファーチケットを発行してもらえば、そのままストリートカーに乗れるのだ。

この通りは個性的な路面店が長い距離に渡って道路に面しているので写真を沢山撮った。店がなくなった辺りまで乗って湖が見える場所まで来たところでフラッと降りてみた。

マクドナルド、発見。

昨日、やっぱりマクドナルドは美味しいなぁと実感したので迷わず入る。今日はフィレオフィッシュのセットを買った。緑道のベンチに座って食べていたら、ホテルを出る時に降りかけていた雨は消えて日差しのまぶしい午後になっていた。

ここはクイーン通りとキング通りが交差する地点らしい。トロントの市内は京都市内のように碁盤の目に街が作られている。東西に走るクイーン通りとキング通 りは基本的には並行して道はあるのだが、はじっこあたりまで来ると両方が繋がったりしているので帰りは504番のストリートカーに乗ってキング通りを戻る ことにした。

昨日はさっぱりわからなかった乗り物の乗り方も少しはわかってきた。

チケットの買い方や乗り場の見つけ方がわかってくると嬉しい。はとバスに乗るより、都バスに乗って街を巡るようなことが好きなのだ。

乗った路線が偶然にもトロントの名所の一つ、セントローレンスマーケットを通るのでそこに寄ってからホテルに戻ることにした。

セントローレンスマーケットは広い体育館風の建物の中に果物や肉や魚が売っている巨大市場で、他にはチーズ専門店があったりキッチングッズが売っている店 もある。旅行者なのでモモ肉や生きたエビを買うことはないが、置いてある品物が大きくてビックリする。かなり大きな冷蔵庫がないと収納出来ないようなもの が沢山だ。

ここでは石鹸を買った。

石鹸が大好き。

夕飯はセントローレンスマーケットで買ったチャーハンのような食べ物。

何料理なんだろう。

よくわからないまま事を終えるということが多い海外旅。

これでいいのだ。

そうなのだ。日本での普段の生活もこれでなんとかなるのだ。