今朝は薄曇り。
天気予報では雨と雷のマークも出ているからホテルでのんびり過ごそうかなと思い、部屋で過ごすつもりだったのだが、午前中にトイレが詰まって水が溢れて浴 室エリアが水浸しになってしまった。昨日からどうも調子が悪いなぁと思っていたものの、トイレのトラブルには今までまだ一度も見舞われたことがなかったの で、あまり気にしていなかったのだが…。
これは自分でなんとか出来る状況じゃないなとフロントに電話をすると、何かしらの文章があったあとで爽やかに「OK!」と返事をされて話は終わった。
エラく明るい返事だったけれど…。
しばらく待っても誰も来る様子じゃなかったので、外に出ると丁度内装の修理屋さんが一人で仕事をしていた。
「トイレが壊れたんです。水が溢れて…。」
と、なんとか伝えると彼が力を貸してくれたのだった。
どこかから大きな掃除機を持って来てまずは水浸しになった床の水を吸い取ってくれた。でも作業はそれでは終わらない。電話をしてからかなり時間が経ってい るのに、この事態をなんとかしようとしているのは、親切な内装修理の男性なのだ。フロントの明るい女性のOK!は一体なんだったのだ。だいたい、昨日から ここのトイレは調子が悪かった。今日も連泊するのにこの部屋、大丈夫なんですか?
だんだん腹が立って来たのでフロントに行くことにした。
「hello,may I help you?」
「アノ、720ゴウ室ノモノデスケド」
トイレが壊れているんですよ!水が溢れて!と言うと、まだ明るく対応をするではないか。
「チェンジ、ルーム!」
部屋を変えて頂戴!と言うとそれは出来ないし、今リペアマンが来るから大丈夫と相手にしてもらえなかった。
「バット、ダーテイ!」
と言っても大丈夫と笑って言うだけであった。
すみませんって言えないのか。この人らは。
フロントに5人のスタッフが居たが私が英語が話せないので笑っていた。ものすごく腹が立ったのだ。
結局トイレは直してもらえたが掃除には来てもらえなかった。トイレのパコパコが置いたまま。床は汚れたままじゃないか。これ、誰が綺麗にするの?
もう2時間近く経ってしまった。
ええかげんにせーよ!
ついに怒りも絶好調、電話をして「Come here!」とフロントの女性を呼びつけて、汚れたままのトイレを見せると「Not comfortable!」「Long time!」とあっている英語かどうかも考えもせずに言っていた。
女性はごめんなさいとは絶対に言わない。
トイレが壊れたから怒っているのではなく、その後の態度に私は腹を立てておるのだ。
なんだ、このホテルは。
そんなものなのかしらねぇ。
国の常識がどうなのかは知らないが、私には失礼な対応にしか思えなかった。
はぁーあ。
今日は部屋で過ごそうと思っていたが怒り過ぎてエネルギーが湧いてきた。
ので、また外に探検に行くことにしたのだ。
気を取り直して、いってみよう~。
地下鉄に乗ってクイーン駅で降りて、そこから地上に上がってストリートカーという路面電車に乗る。地下鉄の改札付近に乗り継ぎチケットというのを発行する機械があるので、トランスファーチケットを発行してもらえば、そのままストリートカーに乗れるのだ。
この通りは個性的な路面店が長い距離に渡って道路に面しているので写真を沢山撮った。店がなくなった辺りまで乗って湖が見える場所まで来たところでフラッと降りてみた。
マクドナルド、発見。
昨日、やっぱりマクドナルドは美味しいなぁと実感したので迷わず入る。今日はフィレオフィッシュのセットを買った。緑道のベンチに座って食べていたら、ホテルを出る時に降りかけていた雨は消えて日差しのまぶしい午後になっていた。
ここはクイーン通りとキング通りが交差する地点らしい。トロントの市内は京都市内のように碁盤の目に街が作られている。東西に走るクイーン通りとキング通 りは基本的には並行して道はあるのだが、はじっこあたりまで来ると両方が繋がったりしているので帰りは504番のストリートカーに乗ってキング通りを戻る ことにした。
昨日はさっぱりわからなかった乗り物の乗り方も少しはわかってきた。
チケットの買い方や乗り場の見つけ方がわかってくると嬉しい。はとバスに乗るより、都バスに乗って街を巡るようなことが好きなのだ。
乗った路線が偶然にもトロントの名所の一つ、セントローレンスマーケットを通るのでそこに寄ってからホテルに戻ることにした。
セントローレンスマーケットは広い体育館風の建物の中に果物や肉や魚が売っている巨大市場で、他にはチーズ専門店があったりキッチングッズが売っている店 もある。旅行者なのでモモ肉や生きたエビを買うことはないが、置いてある品物が大きくてビックリする。かなり大きな冷蔵庫がないと収納出来ないようなもの が沢山だ。
ここでは石鹸を買った。
石鹸が大好き。
夕飯はセントローレンスマーケットで買ったチャーハンのような食べ物。
何料理なんだろう。
よくわからないまま事を終えるということが多い海外旅。
これでいいのだ。
そうなのだ。日本での普段の生活もこれでなんとかなるのだ。