月別アーカイブ : 2009年5月

投稿日:2009年05月31日

2009年05月31日

今は家の辺りで見掛けるネコちゃんは3匹居る。
アメリカンショートヘア柄の「ムサシ」、あとの2匹はやはり近くの家猫と思われる首輪をつけた黒猫と茶トラで、前も別の猫達が激しい縄張り争いをしていたが、顔ぶれが全部入れ替わっても相変わらずケンカ声は部屋の中に居ても聞こえてくるのだ。
この間は丁度家の前に出た時に「フー!」と威嚇仕合っていたので、「やめなさいよ」と声を掛けてみたのだが、その時は茶トラが黒猫と30センチ程の距離で向き合っていて、私の仲裁を無視して威嚇し続けていた。
何をそんなに「ムカついているのか」が私にはよくわからないのだが、この茶トラと黒猫がよくケンカをしている様子。猫にも「めっちゃムカつくヤツがおるねん」というのがあるみたいだ。
その日は別の家からも人が出て来て「やめなさい」と言ったので2匹は去って行ったが、とてもガラの悪い感じで去って行ったのだ。
「今日はこのぐらいにしといたろ」
「せやけど、今度見たら殺したるで」
ヤクザ映画のワンシーンみたいだった。
そして先日ついにものすごいケンカの声が聞こえて来た。
「フギャギャギャー」
「フギャギャ」
「ギャオー」
「フギャーーーーーー!」
最後にどちらかが殺られて死んだ、といった感じで猫同士のケンカで命を落とすこともあるんだろうかと思ったのだ。
結局、どの猫も死んでいないのであの日もただのケンカだったみたいなのだが、その後もとにかく激しいバトルが続いている。
「めっちゃムカつく」
「お前の方がじゃ」
「蹴り入れたろか」
「しばくど、ワレ」
つまらんケンカ=大阪弁という図式が何故か私にはある。
猫のケンカも大阪弁に聞こえるのであった。


投稿日:2009年05月30日

2009年05月30日

「出したら片付けなさい」
と、昔よく叱られた。
しかし、そんな私も一人暮らしをするようになってからは、それほど部屋は汚くはないと思う。部屋がぐちゃぐちゃになっていたら気分も整わないので、日々ある程度片付いた状態で家の中は保たれているのではないかと思う。
ところが、年中ぐちゃぐちゃのまま過ごしている箇所がある。
それはパソコンのデスクトップなのだ。
年中デスクトップがぐちゃぐちゃ。
季節に一度整理するぐらいで、あとは「左上の方」「横あたり」「どことは明確に言えない中途半端な所」などにバラバラっと散らばっていて、多分それをあまり気持ち悪いと自分も感じないのだろう。人前でパソコンを開けて「デスクトップがぐちゃぐちゃになっている」と笑われて「あ!」と初めて自覚をするのだった。
靴下は裏返しに脱いだまま。
ゴミ箱に捨てたがそれを出しに行かないので、腐っている。
包み紙が可愛いので、「いつか使うかも」と取ってあったり。
去年食べたパンの袋がこんな所に!
実生活ではそうではないが、まるでそのようなデスクトップになっている。
で、男性のパソコンのデスクトップは綺麗に整頓されていることが多く、ピチっと縦横並んで美しい。
部屋も綺麗なのかしら。
そうは見えない人ばかりなのだが・・・
「ねぇ、今度家に行ってもいい?」
と、聞くのも妙。
だが検証してみたいことの一つだ。
パソコンに”アイコンを整頓する”項目があるのは知っている。
整頓したら逆にどこに何があるのかがきっちりし過ぎてわからなくなるのだ。
う〜〜〜む。部屋がぐちゃぐちゃな人が言うのと同じ理屈になっている・・・。
触ったつもりではなかったが、アイコンが時々、デスクトップ上を旅している。
デスクトップが片付けられない症候群。
まぁ、よく言えば「15インチの地図の上を旅するアイコン達」なのである。


投稿日:2009年05月29日

2009年05月29日

高円寺jirokichiにて「植・辰セッション」ライブ。
「植・辰」はベースの植田博之くんとトランペットの辰巳光英くんの二人のことで、私も大阪の吹田にあるスタジオ「you」で二人と知り合ってからもう20年になるちょっと幼馴染み感覚がある音楽仲間だ。
だが、二人は中学の時の同級生なので更に付き合いが長い。家で一緒にラジオ番組を作ったり、音楽話をしたりと当時気の合う友だちだったんだろうなぁということが伺えるのだが、私も二人とは連絡をしたり会うことが多くて、その時には自分も一緒のクラスだったような気分になるのだ。
一緒にライブをやると聞いたので、「観に行く」と植田くんに言ったら「空いてるんだったら弾いて」と言ってもらったので、嬉しかった。
今日のメンバーは、ドラムに臼井かつみちゃん、キーボードがGakushiくん、ギターが田中匡典さん。かつみちゃんとGakushiくんはjamforjoyで一緒に演奏したことがあったので、一度そういう形で会っているとうんと身近に感じられる。こういうセッションスタイルのライブにミュージシャンとして参加をするのは東京に来てからは全くしていなかったので、本当だったら緊張するので、メンバー個々の空気は大きくそれに助けられたのだ。
今日までのことは全てが「過去」のこと。
でも過去に立って見てみれば、今日までのことは全て「未来」の出来事だ。
中学の時の同級生がそれから何度も再会が出来たのは、自分の手のひらに握りしめた「やっぱりそれでも捨てられないもの」を捨てなかったことへの小さなご褒美だと思う。
出会いと別れより、うんと労力を必要とする出会いと再会を素晴らしいことだと思う。
古い出会い、新しい出会い、私も出会いと再会を胸に毎日のあとちょっとを頑張ってみたいなと思ったのだった。


投稿日:2009年05月28日

2009年05月28日

本日、雨。
まだ乙女だった頃、失恋時に雨が降るという経験を二度している。
一度はザーザー降りの雨だった。
家の近くの道に停めた車の中で、片思いをしていたある人との間を取り持ってくれていた人が居たのだが、その人から”言いにくいんだけど彼は君のことを妹のようにしか思っていないみたいだよ”というようなことを言われショックを受けていたら、雨がよりザーザーと降り出して、雨に押されるように泣けてきたっけ。
二度目もやはり家の近くの道に車を止めてだったが、これは彼氏のようなそうでないようなちょっと遊び人の人だったが、その時も「妹のような感覚」というようなことを告げられたのだ。
すいませんね。
フェロモンがなくて。
この日の雨は厚い灰色の雲が覆っていて、シトシトと雨が降っていた。ザーザー降る雨は痛いがこういう淡々と降る雨というのも結構キツいものがあるなぁと思ったのだ。
二度あることは三度ある。
それからはまた雨の日に自分はフラれるような気がしていたのだが、その後は平穏に過ごすことが出来ていたのだ。
もう三度目はないだろう。
あれから私は無敵になった。
時は流れ「妹みたい」という響きは、もう遠い過去のものとなったのであった。


投稿日:2009年05月27日

2009年05月27日

リハーサルに行くのに、乗換えの中目黒駅で電車を待っていた。
<来た>
と、思ったら特急だった。
「発車いたします」
アナウンスがあり、電車の扉が閉まりかけたその時に、すぐ目の前で電車に乗っていたおばあちゃん2名が、閉まろうとしている扉をすごい力で止めているではないか。
乗ったはいいが、発車直前になって特急だということに気がついたのだろう。間違えて乗ったので、2人はなんとか下りようと必死になっていたのだった。
駅員さんには丁度見えない角度だったようで、その姿をバッチリ見たのは数人だったと思うが、片方のおばあちゃんが仁王立ちで閉まるドアの間に立ち、”うーーーん”と両手でそのドアを開けていた。で、もう片方の老女はそれを横で応援していたのだった。
あのね、おばあちゃん。
危ないですよ。それは。
結局、扉の力が最後は勝ち、老女達は特急に乗って去って行ったのだったが、一つ間違えば大変な事故になっていたかもしれないのだ。そうしたら、確認を怠ったとして駅員さんは責任を取らなくてはならないだろう。でも、あれはおばあちゃん達が悪い。何かあったとしても、私も助ける瞬発力も判断力も全く出なかった。
あんなことはしちゃいけません.
それにしても、強靭な老女だった。あれぐらいの年齢になると骨粗しょう症になっている人が多いはずなのだが・・・・。
特急に乗ってしまったが、そのまま「横浜」まで行っちゃったってことには決してならない。駅2〜3個を通過するだけで、次の停車駅「自由が丘」で下りればいいからだ。
おばあちゃん達はきっとこのロスタイムにガッカリしているだろうが、各駅停車の乗っても寝過ごして2往復ぐらいする人も居る。
乗り遅れたり、下りそびれたり。
電車の扉の向こうに行けなかったことで、その人のその日予定していた時間がちょっぴりずれる。
タイムワープの扉とは、身近な所で言えば電車のドアのことなのである。


投稿日:2009年05月26日

2009年05月26日

家賃の振込みに郵便局に行った。
家の近くの郵便局はATMが一台しかないので、時々5人ぐらいが待っていたりすることもある。先日はATMを前に何度も操作をして時間を取る人に、ついに待っていた人がキレて怒鳴るという場面もあったが、たまーに待っている人が「キレる」のには遭遇しているのだ。
待たせている人も、ほんのちょっと振り向いて「お待たせしてすみません」と一言言えば、割と波風立たずに済んだりしたのに、と思う。あせって早くしようとする気持ちや後ろめたさから、後ろをわざと見ないようにしてしまうのだろう。それが裏目に出て待っている側には「横柄な態度」に映ってしまうんじゃないかなと、こういう時に人間関係のちょっとした行き違いを垣間見る気がする。
本日、私が行った時にはご婦人が一人ATMでの操作中だった。私が並んだ直後にまた女性が並んだが、今日は空いている方だ。
「お待たせしました」
自分の番が終わって後ろの人に声を掛けると、後ろの人の表情がフっと緩む。ATMの操作の時に「お待たせしました」というひとことって大きいんだなぁといつも思う。
で、私は扉を出る時にいつも振り返る。
「忘れ物、してなかったわよね。」
「あの人、何か取ってないわよね」
”お待たせしました”と挨拶をしておいて、それから数秒後私の後にATMに立った人を一瞬ドロボウだと疑って見ているのであった。


投稿日:2009年05月25日

2009年05月25日

収録で渋谷に行った。
駅に着いてからスタジオまでは距離にすれば近いのだが、歩道橋で246号線を渡らなくちゃならないのが疲れるポイントなのだ。
歩道橋は嫌いなのだ。
少し遠周りでもいいから、どこかに横断歩道ってないのかしら。
そう思ってしばらく探したこともあった。
結局横断歩道で渡れる場所はなく、さんざん歩いた挙げ句、その疲れた状態で魔の歩道橋を渡ることになって、渡り終える頃にはぜいぜい言っていたこともあったっけ。
今日も歩道橋が待っているのだ。
うううむ。
ここの歩道橋、階段を上ってやっと頂上に着いたと思ってもなんだかとても体が重いなと思っていたのだが、それは上に上がったらその後がゆる〜い登りのスロープになっているのだ。
そんなにサクサクと進めないので、数回は立ち止まるのだが・・・・。
立ち止まると今度は歩道橋の揺れを感じるのだった。
歩いているとわからないのだが、立ち止まるとここの歩道橋は震度1ぐらいに揺れているのがわかるようになる。下がかなりの交通量であることと、歩道橋全体が大きく長い作りになっているのでしなやかにしてあるからなんだろうが、これが結構怖いのだ。
ちょっとだけ・・・休みたい・・・。
と、足を止めたら足元がユラユラと揺れている。
揺れに耐えられずにまた歩き出すので、結局疲れが取れないまま歩道橋を下りるので、渡り終えたあとはかなり姿勢も悪く顔もたるんで老けているに違いない。
「これは運動だ」と思って臨むがやはり毎度疲れている。
歩道橋が嫌いなのだ。
歩道橋を渡っている人の顔はみな老けている。
美容の敵は紫外線だけでなく歩道橋にもあり、なのである。


投稿日:2009年05月24日

2009年05月24日

スーパーに行くとスイカが売っていた。スーパーの入口にはたいてい果物が最初に目にとまる。ここの果物でなんとなく季節を感じたりするのだが、イチゴが品薄になってきたなと思うとさくらんぼやアメリカンチェリーがよく並び、そして今日はスイカだった。
果物が嫌いな人は、ほんとうはあまり居ないのではないかと思うのだが、「あまり食べない」理由としては、ちょっとしたことが”面倒臭い”ということなんじゃないだろうか。以前、同居人は”タッパーの蓋を開けるのが面倒”ということだけで、冷蔵庫の中に置いておいた食料に手をつけなかった。
果物はみなどれも”タッパーの蓋を開ける”程度の手間が要る。
スイカは種を出さなくちゃいけないし、イチゴはヘタを取らなくちゃならない。ナシやリンゴやキウイは包丁が必要になってくるし、ぶどうは皮を取って種を出して更に指を洗わないとダメだ。みかんは人によってはスジを取り皮を出す。丸ごと食べる人だって、食べ終わったらゴミ箱にみかんの皮は捨てに行かねばならない。ブルーベリーが一番楽でそのまま口に出来るが、「洗わないといけない」のが面倒ということになるんだろう。
「じゃ、カットフルーツを買って食べればいい」
のだが・・・・、
それは今度は”割高”な気がしてくる。
魚肉ソーセージのフィルムの方がよっぽど剥きにくいと思うのだが、果物は面倒臭い人にとっては”面倒臭い”らしい。
もうスイカの季節か。
スイカとキュウリはカブトムシの味がする。
日本語的にも意味的にもおかしいが、同じ感覚を持っている人とは、何故かこれで話が成立するのだ。


投稿日:2009年05月23日

2009年05月23日

午前10時。
ゴキブリ駆除に業者のYさんが来てくれた。前とは違う部下の男性を連れていたが、息子さんなのだそうだ。
「いろいろ試行錯誤を繰り返して、エサは手作りにかえたんですよ」
ビニール袋からちょっとずつちぎった餌を丸めてポイポイとあちこちに設置する。最初に設置した場所はお風呂場の天井裏。とにかく「ここは居ないはず」「ここは仕掛けておこう」と、前回同様答えがハッキリしているのだ。
「黒ゴキブリは食欲がすごいんですよ」
・・・らしい。
「見たのは白い線の入った小さいヤツでした?」
「はい」
「なら第一期の幼虫ですね。ここで生まれたってことです」
しかし、いくら生命力の強いゴキブリであっても、それらの幼虫が大きく育つまでにはいろいろあって、生き残れない個体の方が多いらしい。
「黒ゴキブリは、卵が生めるまでには3年かかるんですよ」
そして冬は冬眠をするらしい。
家の中にダンゴを設置したあとは外に出て家の周りの隙間を塞ぐという作業にかかられた。
「もうこれもいろいろ試行錯誤しましてね」
園芸用のネットだと思う。それをハサミで切って家の周りをグルっと囲みつつ、縁の下にダンゴを設置されていた。
「ゴキブリは土や木といった質感が好きなんで、サッシのようなステンレスは嫌うんです」
ステンレスのところを綺麗に掃除をしているだけで、随分効果は上がるのだそうだ。博士によるとゴキブリをよせつけないスプレーを玄関に撒けば、更に効果があるらしい。
1時間ぐらいで作業は終わり。
「多分これで5年は出ませんよ」
「もしかしたら4年目に一匹ぐらい見るかもしれませんけど」
素晴らしい。
この人は本物のゴキブリ博士だ。
「じゃ、これで失礼します」
博士は颯爽と帰って行った。
またまた今回も大尊敬。
「ダンボちゃん。」
「これでまた私たち、平穏な暮らしに戻れるのよ」
5万円をお支払いすると、ゴキブリホイホイに姿を変えられた姫のお城は、またお花達が咲くお城へと戻ったのであった。


投稿日:2009年05月22日

2009年05月22日

西川峰子さんのレコーディングも、今日が最後のTD日となった。
残す行程はマスタリングのみ。
無事に終わるとホっとする。
よかったなぁ。
出来たなぁ。
私の役目ももうすぐ終わり。
夏の終わり、季節がもうすぐ変わるよというそんな感じも少しする。
よかった。
終わるとホっとする。
静かな夜だ。