投稿日:2009年05月27日

2009年05月27日

リハーサルに行くのに、乗換えの中目黒駅で電車を待っていた。
<来た>
と、思ったら特急だった。
「発車いたします」
アナウンスがあり、電車の扉が閉まりかけたその時に、すぐ目の前で電車に乗っていたおばあちゃん2名が、閉まろうとしている扉をすごい力で止めているではないか。
乗ったはいいが、発車直前になって特急だということに気がついたのだろう。間違えて乗ったので、2人はなんとか下りようと必死になっていたのだった。
駅員さんには丁度見えない角度だったようで、その姿をバッチリ見たのは数人だったと思うが、片方のおばあちゃんが仁王立ちで閉まるドアの間に立ち、”うーーーん”と両手でそのドアを開けていた。で、もう片方の老女はそれを横で応援していたのだった。
あのね、おばあちゃん。
危ないですよ。それは。
結局、扉の力が最後は勝ち、老女達は特急に乗って去って行ったのだったが、一つ間違えば大変な事故になっていたかもしれないのだ。そうしたら、確認を怠ったとして駅員さんは責任を取らなくてはならないだろう。でも、あれはおばあちゃん達が悪い。何かあったとしても、私も助ける瞬発力も判断力も全く出なかった。
あんなことはしちゃいけません.
それにしても、強靭な老女だった。あれぐらいの年齢になると骨粗しょう症になっている人が多いはずなのだが・・・・。
特急に乗ってしまったが、そのまま「横浜」まで行っちゃったってことには決してならない。駅2〜3個を通過するだけで、次の停車駅「自由が丘」で下りればいいからだ。
おばあちゃん達はきっとこのロスタイムにガッカリしているだろうが、各駅停車の乗っても寝過ごして2往復ぐらいする人も居る。
乗り遅れたり、下りそびれたり。
電車の扉の向こうに行けなかったことで、その人のその日予定していた時間がちょっぴりずれる。
タイムワープの扉とは、身近な所で言えば電車のドアのことなのである。


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