この間から家のすぐ前の道に、缶ビールが落ちているのだ。
ここは私有地。悪意で誰かがここに毒物を置いた様子ではなく、この一角に住む誰かの落とし物だとは思うのだ。斜め前の家の人のバイクの所にコロンと転がっていたので、多分そのバイクの持ち主であるお兄さんが買い物袋から落としたと思うのだが、お兄さんは落としたことに気がつかないのか、その缶ビールは数日が経ってもまだ道に転がっていたのだった。
多分、あのお兄さんのもの
だが落ちている飲食物なだけに、自己判断で家に届けるのはちょっと気が引ける。
早く気づかないかなぁ。
数日経って、こんなに目につくのにここにまだ缶ビールが落ちていることで、今度は持ち主がわからなくなってきた。
あのお兄さんのではないってことなのかしら。
今日は転がっていた缶ビールが、ちゃんと道端に立ててそこに置いてあった。
<美味しいよ、飲んでね>
この辺の家の人の落とし物じゃないのなら、今度は何かの罠に見えてきた。
落とし物はいつしか危険物に変わり・・・。
<警察に電話をした方がいいのかしら>
真面目にそう考え始めているのだが、最近やっている”こんなことで110番や119番に電話を掛けないで下さい”というCMを思い出す。
「さっきも、ただの缶ビールを、誰かが置いて行った毒物で爆発するかもしれないと言う変な女から電話がありましたよ」
「ほんと、困るんだよね。そういう電話は」
<あぁああ。>
<どうしよう。>
<そうですよね。>
<だけど・・・・。>
<本当にそれでいいのかしら。>
缶ビールがそこにあることで、今日も私は心が揺れるのであった。
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2010年01月30日
近所の猫ちゃんは、最近家のすぐの塀の所でくつろぐことがなくなった。
日の高さが少し変わって、この塀にあまり日が差さなくなったからだ。
そっか。前は別に懐いてくれたわけじゃなかったのか。
日向になっているエリアを選んで座るようになった。
今日は久しぶりに姉妹猫がやってきて座っているのを見つけた。
「久しぶりだねぇ」
ブチの方は少し警戒心が緩いので話しかけても逃げなくなった。
「にゃ」
時々返事もする。
「何を見てるの」
姉妹猫はさっきから斜め上の方に気を取られている様子。
裏の家の屋根に何かいるのかな?
と、思ったらもっと上にカラスが止まっていた。
「カァッカァッカァッ」
すると直後に
「にゃ、にゃ、にゃ」
ブチの方がつられて鳴いた様な気がしたのだが・・・。
気のせい?
「カァッ、カァッ、カァッ」
「にゃ、にゃ、にゃ」
今度はハッキリわかった。
カラスに誘われて猫が鳴く。
カラスがどこかに飛んで行って、猫姉妹も探検にまた行ってしまった。
<あっちで、今日はおまつりをやっているみたいだよ>
<そうなの、じゃ後で行ってみる>
そんな会話をしていたのかもしれない。
人間が知ったら、すぐに横入りしてきて勝手なことをするもんね。
楽しんでおいで。
ダンボは行かないらしく、ヒーターの前で毛繕いをしていた。
<人間と暮らしているから、ボクはバレないようにこうしているよ>
土曜日の午後なのだ。
2010年01月29日
夜、ファックスを使おうと思ったら電話が繋がっていなかった。
むむむ?
何度やっても「ツー」という音がしない。
電源を差し直したがやはり無理。
電話機の問題なのかしら?
そこでパソコンを開けてみた。
するとパソコンも繋がらなくなっている。
午後には普通に使えていたのに、どうしちゃったんだろう。
とりあえずひかり電話の説明書に書いてある番号に掛けてみた。半年近く前、ひかり電話にかえた直後にも今日と同じことがあったからだ。その時は外の電柱の何かが外れていて、そこをつなぎ直してもらうことで解消した。
とにかく原因がわからないので、電話をしてみたのだが・・・・。あいにく午後5時で故障修理の受付窓口は終わっているということだった。明日の午前9時に再度掛け直すか用件を留守電に録音をすれば、後に担当者から電話が来るということだったが、それでは時間が見えないので緊急の場合というアナウンス番号を押すことにしたのだった。
「はい、どうしましたか」
「あのぉ〜」
「事故ですか、災害ですか」
「え?」
この部署は電柱が倒れたとか、事故で電柱にぶつかったという理由のときの部署らしく、私のケースだとやはり明日の午前9時に電話をし直すか、留守電に入れて返事が来るのを待つらしい。だが留守電に入れても返事が来るのは明日かもしれないと言われ、それでは私も困る。だって私も私の中では緊急なのだ。理由もわからず急に電話が使えなくなった。謎なのだ。
う〜〜〜ん、困った。
こんな時に携帯電話があって本当によかったと思う。
その後ファックスの件はあきらめて、携帯から電話で先方に連絡をして済んだが、次はパソコンをつながないとダメだ。深夜ならまだしも、まだ6時台だと言うのに、明日までこの状態で待つというのはやっぱりもろもろ困る。
そこで、とりあえずまだ開いている部署を探してもう一度相談の電話をしてみたのだった。
が、結局担当の違う部署にかけても、原因はわかるはずもなく・・・。
電源の差し直しももうやり尽くした。
最初に電話が繋がらなくなってから2時間が経とうとする頃・・・。
携帯に電話が鳴った。
「もしもし〜」
ひかり電話の別の担当者の男性からで、杉並区の一部の地域の電話が繋がらない現象が起きていて、まもなく復旧しますのでということだったのだ。
人って「何がどうなっている」ということがわかると、それだけでトラブルが解決した気分になるものなのかもしれない。まだその時点では電話は復旧していなかったが、うんと気分が明るくなったのだ。
実は最初に電話を掛けた時の「緊急窓口」の人は冷たかった。とにかく「急ぎの場合ではない」と窓口であしらわれたのだが、その後も私以外にも電話が繋がらないんですという連絡をした人は居たと思う。一人だと緊急案件としては考えてはもらえず、人数が多くなってきて初めて緊急対処を検討するのかなといじわるな思いもしてきたが、まぁ復帰すればよし。
午後8時過ぎ、電話は復旧して、何事もなかったかのように部屋の中の時間がまた動き出した。電話が繋がらなくなるだけで私達はすぐにでも無人島に行ってしまう。便利な世の中なのである。
2010年01月28日
浅草KRAWOODでライブ。
いつも何人かのアーティストの方とのイベント形式でライブに出演させてもらっているが、今日は特別な想いのある友人である黒川あっちゃんと一緒だ。
あっちゃんとは京都の女子大生の時に知り合った。京都には拾得という蔵を改造した老舗のライブハウスがあり、ここで私達はとてもお世話になったのだ。当時あっちゃんはポップスのレディスバンドを組んでいて、そこでキーボードを弾いていた。私も学生バンドを組んでいてそこでキーボードを弾いていたのだが、やっていた音楽のジャンルが似ていたことから、よくこの2つは対バンでライブをしたものだった。
それから曲を書いていたあっちゃんがそのバンドでボーカルをとるようになり、それから一年程経って今度は私も別のバンドを作ってそこでボーカルをとるようになった。あっちゃんの組んでいたバンドが「シイガルズ」で私のバンドが「B#」、2つは京都のライブハウスでその後もよく対バンをし、後に一緒の事務所でそれぞれCDデビューをしたのだった。
とにかく2バンドで、京都府内あちこちのイベントによく一緒に出た。
その頃の京都は「ポップス」を正面を切ってやっているグループは少なかった。ポップスをやるにしてもブルースやファンク、ジャズなど何かしらの要素を加えて、少し音楽的な玄人っぽさを打ち出さないと、ミュージシャンの間では「あれは音楽ではない」と言われるような風潮があったし、やっているジャンルで音楽の優劣みたいなものがつけられることは実際にあった。初期の頃の私の書く曲のコード進行が複雑なのはそこら辺に対する意識が十分あった。「ポップスをやって何が悪い」という私なりの抵抗で、今は若かったなぁと思えるが、そんな中、当時も何の背伸びもせずに「ポップス」をやり続けていたのがシイガルズだった。
上質なメロディにシンプルなコード。
しかしデビューして数年後シイガルズは解散し、あっちゃんは体調を崩して一時音楽を表立ってすることはなくなっていたのだった。
今日は15年ぶりにあっちゃんがライブに帰って来た。
自分も一時、音楽から離れていた。
またこうして会えたんだなぁ・・・。
人はきっと一生をかけて何か一つのことを、続けて行くのだと思う。もっとわかりやすく言えば、何か一つ、ずっと自分自身に悩みを与え続けるものを持って一生を送るのではないかと思う。あっちゃんと私は多分、同じ課題を持っている仲間だ。
「音楽を続ける」ということをテーマに与えられ、その課題でもって悩んだり、苦しんだり、喜びを得たり、人と何かを共有しあえたり、毎回答えを出し、先に進んで行く人生。
お互い、女子大生同士だった頃は若くてピチピチだったよね。
リハーサルで、あっちゃんの声を聴くとそれだけで胸が詰まりそうになった。出番が来て控え室で待っている時にも、涙が出そうになった。
今、大事にしているものが同じ気がしたからだ。
あっちゃん、おかえり。
音楽を続ける人生を送っている。
時々なんだけど。
昔書いた曲を今歌った時に、周りの景色が前よりもっと見える時があるよ。
長い間続けていたら、たまにそういうことに出会う。
みんな、誰も、今まで歩いてきた道に無駄はない。
決して遠回りの人生を歩いてはいないんだと思えた一日だった。
2010年01月27日
夜、近くのスタジオに練習に行った。
昔からどこの楽器屋さんやスタジオも、掲示板にメンバー募集の張り紙がたくさんしてあったのだ。
「ベース募集」
「完全プロ指向のバンドです」
「初心者歓迎」
「ボーカルで加入出来るバンドを探しています」
みんな何かしらのパートナーを求めて、ここに張り紙をする。
私も学生の頃、楽器屋さんにこうしてメンバー募集の張り紙をしたっけ。
で、結局どうだったんだったっけ。張り紙の効果について、何故かしら思い出せなかった。思い出すのは「ここに張って、誰か連絡をくれるかしら」と張る時にドキドキしたことだけだ。
掲示板があるとふと懐かしくなって眺めていることがある。
するとそのうちの一つが目に留まった。
「熱い演奏をします!」
女の子の可愛い文字で書いてある張り紙。
自分のパートをでっかく「DRAM」と書いてあった。
えっとえっと・・・。
惜しい。
目に留まったのは、「ドラムってこの綴りだったっけ」という妙なことからだったのだ。
ドラムは「DRUM」、「DRAM」と書けばそれは通貨や質量の単位になってしまう。
お、惜しい。
が、
一番惹かれたのもこの張り紙だった。
<ハートを賭けて演奏します!一緒に演奏して下さい!>
そこには書かれていなかったが、でもこんな想いが張り紙から伝わって来た。
そうだよね。
気持ちを込めてやっていれば、きっと伝わることってあるよね。
最初は誤字を見つけた私だったが、その前を立ち去る頃には彼女の張り紙にポンと背中を押してもらっていた。
2010年01月26日
近くの緑道はサイクリングを楽しむ人、ジョギングや散歩をしている人、犬を連れた人、台本を覚えながらウォーキングをしたりとそれぞれ自分の目的に合ったことをしに来ている。ベンチではサックスを練習したり、ギターの弾き語りをしたりする人も居るので、本当に人それぞれの過ごし方がある場所になっているのだ。
私は犬の散歩、もしくは自転車でブラブラ楽しむのが緑道での過ごし方になっているのだが、最近はこれに発声練習も加えるようになり一石二鳥な時間となっている。
犬を自転車かごに入れて、自転車をゆっくり漕ぎながら、「ウゥウウウウウ〜〜」「アァアアアアーー」「ウッアアアー」「ハァアアアア〜」などの発声をする。そして人のあまり居ない所に着くとそこで自転車を止めて、また発声練習を続ける。というパターンなのだが、発声練習は「歌」ではなく動物が寄声をあげている風に聞こえるかもしれない。
すれ違う人、すれ違う人、皆さん私から目をそらし、そこに居ないヒトの様に自分がなっていることに気がついた。
<発声練習なんだけどなぁ・・・>
別に発情期の動物ではないんだけど・・・。
まぁ、いいや。
今日も広場に着いたので、そこでアーウーと声を出していたのだった。
しばらくすると黒いラブラドールが飼い主さんと散歩にやってきた。
そうなのだ。発声練習をしている時、飼い主さんには無視をされているが一緒に居る動物がこっちを見ていることは多いのだ。今日も同じく、飼い主さんは私を見ないのだが黒ラブちゃんが私の方を見ていたんだった。
<ねぇねぇ>
黒ラブちゃんが飼い主さんの方を何度も見ている。
<あれ、なあに?>
<何をしているの?>
子供のように黒ラブちゃんが飼い主さんに尋ねている様子なのだが、飼い主さんは頑としてまたこっちを見ない。見ないのだが、強くリードを引っ張って私から離れて行こうとしているのはわかる。
黒ラブちゃんは逆に興味津々。
何度も私の方を振り返り、飼い主さんに「あの人なあに?」とやっている。
別に私は怪しい者ではありません。
声を出す練習をしているのです。
しかし、飼い主さんは一度も私を見ずにとうとうラブちゃんを引っ張って遠くの方に去って行ったのであった。
向こうの方でもう一度ラブちゃんが振り返った。
いいんだよ。
別に深く悩むことじゃない。
バイバイ、またね。
最後に「メェエエエエ」とヤギの鳴き声をして黒ラブちゃんに挨拶をした。
黒ラブちゃんのしぐさがあまりに可愛かったので、何かオマケをあげたい気分になった私なのであった。
2010年01月25日
もうすぐミスタードーナツが40周年を迎えるのだそうだ。
家から一番近くにあったミスタードーナツは高槻駅の南口のバス通りを行った所にあった。今はあの辺りの店がどうなっているのかはわからないが、ファーストフード店が出来てはなくなる中、当時ミスタードーナツだけは変わらずにあり、学校帰りにわざわざ電車に乗ってやって来て友達とお茶をしたのもここだ。
高校生の限られたお小遣いでも来れる、リーズナブルで親しみやすい場所だったのだ。
大学生になってからよく通ったのは、京都の出町店。学校からは遠かったが、バスで帰りに寄りやすかったのでやはりここも友達とよく来たものだった。近くに同志社があって学生がお茶しに来るのがこの辺り、セカンドハウスという美味しいパスタ店が隣りにあって、よく「席、空いてるかなぁ」と言いながら店内を覗いたっけ。
もう一つのお楽しみは、点数を集めたら可愛いグッズがもらえるという点だった。ポイントを集めたら全員がもらえるプレゼントというのは、「すごく可愛い!」ではないものとう印象があり、はなから期待しないものなのだが、このミスタードーナツのグッズは「すごく可愛い!」「欲しい!」と乙女心をくすぐる品ばかりで、よく点数を集めてグッズをもらったのだ。私が夢中になっていた頃のグッズはosamu goods。お弁当箱や水筒、ミニバッグやポーチと可愛いものが次々に出るのでグッズに交換出来た日は本当に「ルンルン」だったのだ。
その後、車に乗るようになってからは箕面のドライブスルーのミスタードーナツにも行った。ここは店自体がお洒落なバーのような感じで、ちょっと夜遊び風の若い男女が集まっていたが、今はもうこの店舗はなくなってしまったらしい。残念なのだ。
少しずつメニューが変わって、今は軽食的なメニューもすっかり定着をした。でも私が買って帰る品物は相変わらず変わっていない。
エンゼルクリームを私は今までに一体いくつ食べただろう。
友達がオールドファッションを頼むのが大人に見えた。何のトッピングもないこのドーナツは、10代の頃の私には大人の食べ物だった。
また久しぶりに通って、グッズをゲットしたいな・・・。
明後日ミスタードーナツは40周年を迎える。
2010年01月24日
サザエさんを見ながら、タラちゃんの物まねを口にしてみたら、そこに居たダンボがピクっと動いてこっちを見た。
<今、お前はこっちに興味を持ちましたね>
時々、デタラメ英語でダンボに話しかけた時も、首をかしげて不思議そうに私を見つめるので、可笑しくてしばらくダンボをからかうことがあるのだが、タラちゃんの物まねはデタラメ英語と同じぐらい、聞き慣れない不思議な響きがあるようだ。
普段、ダンボは私に興味を示すことはあまりない。
3時間程の外出だったら、家に帰っても全く無反応で布団の中で寝ていたりするので、単純なのだが犬が私を見ていることがヤケに嬉しくて、調子に乗ってタラちゃん言葉でダンボに話しかけてみた。
「そろそろ、おなかが空いてきたでちゅー」
「今日は寒いでちゅー」
「冬なのでちゅー」
犬は、時々言葉がわからないと首をかしげるのだが、私が何か言うごとにダンボが首をかしげるのが面白い。
しかし、今度は私が飽きてきた。
タラちゃんの物まねって、無理に高い声を出そうとするから結構力が要るもんだ。ふと我に返ると、こんな意味のないことをやっている自分がバカバカしく思えてきた。
「は〜、しんど」
つい、元の自分の声が出たのだった。
その瞬間にダンボが掛かっていた魔法は解け・・・・。
私への興味が失せ、振り返って去って行った。
<ずっとタラちゃんだったら、よかったんでちゅかー>
ダンボはその後、呼んでも布団の中にもぐったまま来ることはなかった。
部屋に静寂が訪れ、ちょっと寂しい日曜の夜なのであった。
2010年01月23日
いつ頃からだったか、女性のバッグにつける「チャーム」というものを見かけるようになって、それが今ではすっかり定着した。
電車に乗って街にでも出かければ、女性のバッグにぶら下がっているのを見つけることが出来るだろう。キラキラしたものが何個かまとまってぶら下がっているアレだ。
私は最初それを「キーホルダー」だと思っていた。だが鍵をつけるキーホルダーとは使い方が違い、バッグの取手にぶら下がっているのが「チャーム」らしい。
やっと「スパッツ」を「レギンス」と呼ぶのに慣れてきたと思ったら、今度はキーホルダーじゃなくて「チャーム」なのか。ピン留めもパレッタと言えるようになったが、あれで終わりじゃなかったのか。
ううう~~~む。
は、ふぅ~~。
しょうがない。
あまり深く考えずに丸覚えするのがいい。「apple」がどうして「りんご」のことを指すんだろうと考え始めたら、だんだん思考がおかしくなってくる。「チャーム」や「レギンス」も、「何故」と考えないのが一番だ。しかし日本で流行っているグッズが、だんだん私には英単語を覚えるような感覚になってきているのである。
よ~し。
私もこの一年で「チャーム」をやっと覚えられてきたぞ。
と、思っていたら・・・・
この「チャーム」にまた変化系の物が出て来た。それはクリップみたいなものがぶら下がっている、やはりキーホルダーっぽい物なのだが、一体これは何を挟むものなんだろう?とずっとわからずに居たのだった。
半年ぐらいこの謎が解けなかったのだが、このクリップがついたヤツは「グローブホルダー」という名前がついているらしい。手袋を一つにまとめてクリップで留めるアイテムのようだ。
なんかいろんな物が出ている。
しかし、皮肉にもこのアイテムの使い方を知ったのは、先日クリップに挟まって落ちていた高級そうな手袋を拾って落とし物で届けたからなのだった。
「このクリップの形をどこかで見たことがある!」
片方の手袋をなくさないようにという便利でかつお洒落アイテムだが、バッグの外にぶら下げて諸共落ちたらどうしようもない。
どこからかニョキニョキと伸びる「草」のように、ファッションアイテム単語は育つ。
次は何て単語を覚えたらいいのデスカー。
今年もわんさか、新しい芽が世の中に出るのを待っているのである。
2010年01月22日
1月22日はカレーの日なのだそうだ。
昭和57年の今日、全国の小中学校の給食を一斉にカレーにしたことからなのだそうだ。
我が家のカレーも、私が子供の頃は甘口カレーだった。それでも辛いと思っていたが、いつの間に中辛カレーに変わっていたっけ。いつを機に大人用のカレーに変わったのか思い出せないが、甘口を食べていた頃「りんごとハチミツが入った」とテレビでカレーのルウのコマーシャルを見た時には、「カレー」なのに、りんごとハチミツが入ったら味がものすごいことになっちゃうじゃない!と困惑したのだ。
辛い「カレー」の中に、果物のりんごが入っているの?
更にトロっとした甘〜いハチミツが入っているの?
それをご飯にかけて食べるの?
一体どうなっちゃうの?
苦手だった水彩画の絵の具を混ぜれば混ぜる程、どんどん汚い色になって取り返しのつかない色になってしまうあの方程式がまず頭に浮かんだのだ。
<いろいろ混ぜたら、とんでもない味になってしまう!>
そのう〜んと後に、友人宅でカレーを食べたことがあった。
「すごく美味しい!!これどうやって作ったの?」
彼女ん家のカレーはヨーグルトやらいろいろなものが隠し味に入っているということだった。
あんなに美味しいカレーに出会ったのは初めて。
カレーは絵の具とは違ったのだ。
今、私の作るカレーはヨーグルトやしょうゆやガーリックやソースや・・・。
冷蔵庫にある「使えそうな食材」はポンポンと放り込む。
カレー、大好き。
さすがに3日目ぐらいに、「またカレーか・・・」と、うんざりする時期に突入するが、しばらくしたらそれを忘れる。
基本的に好きな食べ物なのだ。