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投稿日:2009年05月13日

2009年05月13日

ダンボはやはり、私のことを残念ながらナメていると思う。
朝起きた時に、すぐ横にダンボが居る。
「ダンボ、おはよう」
ウチの犬は起きたら伸びをする。
私の顔を眺めながら伸びをし、前足で私の顔を平気で押すのだ。
普通なら手が当たらないように、もしくは手が当たったら退けるんじゃないだろうか。
「痛い。」
「痛い!」
「痛いって!」
今日は前足を退けたらもう一度伸びをして、私の鼻を押した。私は犬の手によってブタ鼻にさせられ、「やめなさい」と何度も言ったが私が払い退けるまでその体勢のままであった。
犬はこうして、時々「だって犬だからわからないんだもん!」というフリをするが、ちゃんと私の怒った時の表情は読めるという顔認証の技術だって持っている。
今日もワンワンと無駄吠えをし「コラ!」「やめなさい!」といくら叱っても言うことを聞かないので、たいそう怖い顔で睨むということをしたら、ダンボは”フン”くそばばあ!”と吐き捨てるように私にワンと吠えたあと、ベッドの下の陣地に避難しに行った。
「ウンチが出たから片付けてよ」
そういう時だけ何故か子犬の時から律儀に報告に来る。
日々、犬と私の関係はずっと変わらず同じことを繰り返している。
「早くウンチ片付けてよ」
はいはい、わかりました。
”私、これでほんとうにいいのかしら”と、思いながら今日も私は彼のした北斗七星を拾う。
でもね。
ダンボ。
お前は全然私を信用していないけれど。
お前を守ることについては、とにかくベストを尽くします。
私を頼りにしていない時、それは君が元気でいるという証拠でもある。
「こら!」
「また!」
「やめなさい!」
甘いかなぁと思いつつ・・・・思いきり怒れる幸せを今、私はダンボに貰っているのだと思うのであった。