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投稿日:2009年05月21日

2009年05月21日

私は家が好きな方なのだが、それは春までの話だ。
5月の花の美しい頃が過ぎると、今度は家でのくつろぎ指数がだんだん低くなって来る。
理由はゴキブリだ。
ある日でっかい黒ゴキブリを見る。その日を境に、私は真冬になるまでの間、毎日どこか落ち着かない気分で過ごすという時期に突入するのだった。
ゴキブリが出るまでは楽しい我が家。だが、ゴキブリが出たその日から我が家は「ゴキブリホイホイ」になる。
昨夜。
寝ようと思ってベッドに横になったら赤ちゃんゴキブリがシャカシャカと目の前を走って行った。
「うげっ!」
キミは、ここで生まれたんデスカ。
生まれたんですね。
チビゴキなのにものすごくすばしっこかった。
なんでなの。
イヤだと言っているのに。
ムギュっとティシュでつぶしたあとで、「あぁ、たった今からこの家はゴキブリホイホイになったんだわ」と思った。
どんより。
思ったより早く、その日がやってきてしまった。
「やっぱり・・・、あの人しか居ないわ」
「あの人」とは、前の家の時に頼んだゴキブリ駆除のYさんだ。ものすごくゴキブリに詳しかった。戸棚を開けてクンクン匂いを嗅いだだけで「ここはゴキブリが通っていますね」「ここは居ない」とゴキブリのフンの匂いについて語っていた。去年のお兄さんは「入って来るゴキブリは防げない」と言っていたが、Yさんはそれも含めて「完璧にゼロに出来る」と言っていて、駆除業者さんはどこも一緒かなと思っていたのが間違いだったと思ったのだ。
早速今朝電話をして、そうしたら土曜日に来てもらえることになった。少し会話をしたが、さすがやはりものすごく詳しい。縁の下から施工して、最終的には侵入路も全て塞ぎますということをその場で言ってもらった。
すごい。
「貴方が助けに来て下さると信じています。」
姫の城はゴキブリホイホイと化した。
でも王子が助けてくれるわ。
心を強く持ってそれまでの間を過ごそうと、姫はかたく胸に誓ったのであった。