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投稿日:2013年05月01日

2013年05月01日

夕方、成田発の飛行機でサンフランシスコへ向かう。

今日は一日が長いのだ。飛行機が離陸する頃に成田は日が暮れて暗くなりかけていたというのに、今から9時間半も飛行機に乗って向こうに着いたら日付は今日の朝に戻っている。

一日が得した気分。そして逆に帰りは一日がいつの間にか過ぎているという浦島太郎にもなるのである。

隣りの席にはママと飛行機に乗っている男の子が座っている。

チビくんはさっきから私のことを恨んでいる。

だって、大好きな飛行機にせっかく乗ったのに、私の席が窓側だったからだ。

「ウゥーンッ!」

「ムゥ・・」

外が見たかったんだよね。

でも気づいた時はもう席をかわってあげられる状況じゃなくなっていたんです。

コワイです。

そんなに睨んできて・・・。

チビくんのママはフレンドリーで、機内サービスのジュースを手渡しをしてくれたりする。アメリカに帰るのかなぁ。日本に旅行に来ていたのかな?チビくんは相変わらず心を開いてはくれないが、ママには英語で何度か話しかけられた。

飛行機に乗っている時間はとても窮屈な時間だ。

家に居る時にだってず〜っと椅子に座っているのに、飛行機での移動の椅子の上となるとなんでこんなにも違うんだろう。普段枕が変わってもなんなく寝られる性質なのだが、飛行機内ではどうも眠る事が出来ない。うつらうつらするのが限界で、身体も頭も疲れてしまうのだが、隣りのチビくんも同じ様子。こんなに小さいのに、やっぱり飛行機の座席はキツいらしい。ママの方にもたれかかったり、向きを変えてみたりといろいろ工夫していたが、すっぽり収まるいい形は見つからなかったようで、苦戦していた。

が、そこはやっぱり子供。

眠たさの方がいよいよ勝って来た頃には私に頭をあずけ、またあるときは私の膝に両足を乗せる程無防備になっていた。

こうして長い飛行機での時間を過ごし・・・。


サンフランシスコ空港に到着。

最初に入国審査を受けるのだが、機内で渡された入国審査用の記入用紙に書く為のボールペンがなくてまず困った。

ボールペンって必要なのね。

前は持っていたんだったっけ。

前に並んでいた日本人の親子に頼んでボールペンを貸してもらったが、周りを見渡してもボールペンを持っていないことで困っている人は私以外はいなかった。持ち物を軽くしようとしたらこうして困ることが起こるので、普段私の鞄の中にはあれやこれや入っているのだが・・・。

サンフランシスコ空港からはBartという電車に乗ってホテルのあるパウエル駅まで自力で移動をする。

ゴールデンウィークということもあってか日本人が多い。しかも私のように旅慣れていない人が割と居るようで、あちらこちらで日本語が聞こえてくるので、ちょびっとホっとする。何かあった時はおたがいタスケアイマショウ!

サンフランシスコ空港からBartに乗ると、早速景色が広い感じがした。

それから少し埃っぽい。

たまたまアスファルトがあまり敷かれていないエリアに目をやったせいかもしれない。

それにとっても眠い。

午前中の清々しい時間帯にもかかわらず、久しぶりに次の日の昼までレコーディングをしていた頃のあの疲労感がドっと押し寄せてきた。はやく、はやく、ホテルのベッドで眠りたいデス。

そうして。

Bartに揺られて約30分、無事ホテルにチェックイン。

とっても疲れていたので、顔も洗わず飲み物を近くに買いに行ったあとすぐにベッドで横になる。

<コンコン、コンコン>

ガチャ。

ドアが外から開けられたがチェーンを掛けていたので、誰かは知らないが帰って行った。

ベッドメイクの人が部屋を掃除をする間違えたんだろう。

しばらくすると、また

<コンコン、コンコン>

と、ノックをしてドアを開けようとする人がいる。

チェーンが掛かっていたのでこの時も人は入っては来なかったが、一体誰だろう?と思ってドアを開けに出たら・・・・。

そこには屈強そうな大柄な黒人男性が立っていたのだった。

ポリスなのか何かの制服を着用し、手には武器。

武器を見せながら、何かを話しながら部屋の扉の前に立ちふさがってしまったのだった。

何が起こっているのかはわからなかったが、武器を持った大きな男性に目の前まで来られたらもう私にはどうすることも出来ないだろう。一瞬のうちに”何かが起こっても、もう逃げることは出来ないんだ”とあきらめ気分に覆われたのだった。

英語で武器を持ったポリスマンみたいな人が何かを言っている。

よくわからないんです。その早口の英語が・・・。

でかい男性は、武器を見せ部屋の鍵を指さすのだった。

<ヘヤノ、カギノ、シュウリニキマシター>

へっ!?

武器に見えたそれはドライバーだった。

へっ!?鍵を直しに?ですか?

そんなことは聞いていなかったので、びっくりしつつも一瞬「これまでか・・・」と思っただけに、ホっとした。

男性はしばらくの間、部屋の鍵の修理をしてそうしてまた出て行ったのだった。

この部屋はその後も、ノックをしては部屋を開けようとする人が居たが、もう眠い方が勝っていたのでそのまま気づけば夜まで眠っていた。

夕飯はホテル近くのファストフードピザ。何かお腹に入れるだけでいいやと思ってあてにしていなかったらとても美味しかった。街は観光地の色が強くて夜も観光客で賑わっている。


スーパーが近くにあれば行ってみたいな。

でも深追いせずに今日はまた寝よう。

明日はバスに乗ったりケーブルカーに乗ったりしてみたい。