朝は夕べルームサービスで頼んでおいたホテルの朝食を食べる。
ホテルの朝はさすがに日本のホテルの朝食みたいに繊細なのかなと思っていたが、ものすごく量が多くて大雑把なブレックファーストが運ばれて来てビックリし たのだ。これで一人前…?また私は夜に残った半分を食べることになる。野菜サラダがあるのかなと思ったがポテトが沢山乗ったお皿だった。ウエルダンでとお 願いしたものの、ベーコンと卵はカチカチの域まで焼いてあった。ミディアムで十分だったのだ。
朝ごはんを食べてちょこっと横になったら、今日はフィッシャーマンズワーフに向かう。ホテル近辺は海の感じが全然しないのだけど、本当に海があるのかしら。
パウエル駅前で路面電車に乗る。乗客の会話を聞いていると、このままどうやらこの電車でフィッシャーマンズワーフまで連れて行ってもらえるらしい。しばらく街を走っていたがつきあたりまで来たら一気に海沿いの道に景色は変わった。こんなに急に景色ってが変わるのかぁ。潮の香りもしなかったのに3分程の間に全く想像も出来なかった景色に変わったことに感動した。
今日は天気がいい。
日差しと風の温度が、私の好きな”ゴールデンウィークのお天気に恵まれた日”と同じだ。
サンフランシスコに来てからはすれ違う人の大半が観光客だ。なので、仕事もせず自分だけがブラブラしているという罪悪感が今回は全くない。それに買い食いしている大人たちの多いこと。あっちもこっちも何かしら食べ物を持ってはぶらぶらしている。
フィッシャーマンズワーフに到着。
何か食べられるとよかったが、朝ごはんが胃にもたれて食欲がわかない。
食べ物を与えないでとい看板の近くでウミネコ達が観光客があげたパンを奪い合っている。そのうちに湘南のトンビや日光の猿みたいに人間を襲ってくるのではないかとちょっと心配になる。
観光船乗り場があったので、湾内を一周する船に乗ることにした。
私が乗った回は丁度団体さんなのか中国人観光客が多かった。日本語チャンネルを選んでガイドを聞く。ゴールデンゲートブリッジやアルカトラズ島のことやサンフ ランシスコの歴史に少し触れることが出来て、言葉が加わると景色がより一層深く刻まれるものだなぁと思った。壮大な景色はいつも写真に収めきることが出来ないが、私も周りの人達もずっと写真を撮りまくっていた。
約1時間のクルーズを終えると、ピア39という観光客の為の店が集まったエリアに行く。
お土産物屋さんが沢山あるのだが、日本で言う地名を書いたキーホルダーやTシャツ、灰皿などが置いてある。うーん。せっかくだけど、いくら記念にとはいえ ここで買いものをするのはやめておこうか。
奥にはメリーゴーランドが回っていた。メリーゴーランドって思ったよりいろんな場所にあるんだなぁ。
裏手に回ると沢山の野生のアザラシ達が日光浴をしていた。海の上に板が浮かべられていて、そこにアザラシが上がって休憩をしている姿が見えるのだ。大きな声で鳴いているのもいる。すっかり熟睡中の個体もいる。
「オオッオオッ!」
鳴いている方を見るとどうもそのアザラシ、文句を言っている様子。立ち上がって目の前のアザラシにケンカを仕掛けてい た。少し離れた場所では水中から上がって来ようとするアザラシを「お前、こっちに来るな!」と突き落としたりしている。神経質なのもいるんだなぁ。いいじゃない。そんなに気にしなくたって・・・。器の小さいアザラシくんは、気に入らないことに対して「オオッオオッ!」と叫び声を上げていばっていたので結構笑えた。
帰りはバスで帰ってきた。パスを持っているのでとにかくやって来たバスに乗って、あとは乗り継いでなんとかホテルに帰れたらいいからだ。通りの名前も路線 図も今ひとつ把握出来ないが碁盤の目に街が作られているので京都の方向感覚を当てはめたらだいたいの位置がわかるので便利だ。
サンフランシスコの今の日暮れ時は夜の8時ぐらい。
夕飯は朝食の残りを食べた。
カチカチのベーコンはベーコン同士がひっついていてもはや剥がせない。
美味しい物が食べたいなぁ。