随分前、とある男性から「知人の女性で若返りの為に豚の胎盤を食べているヒトが居るんだよね」という話を聞いてすごくビックリしたことがあった。
それは今やすっかり一般的な単語となった「プラセンタ」のことだったのだが、当時はまだ「プラセンタ」が一般的ではなかった頃のことだったので、生肉をむさぼり食う魔女や吸血鬼の姿を想像してしまい、同じ女性としてその女性を恐ろしく思ったのだ。
その後、肌に塗るクリームで「尿素配合」というものが出た時も、「えぇっ、尿?」と「尿」という単語にやけに反応していた。
”尿が含まれたクリーム”
って・・・・どうなの。
そんな私も今や、お風呂上がりにかゆみ対策として尿素配合のクリームを身体に塗っている。
慣れれば大騒ぎすることでもなんでもない。
そんな風に「新しいものたち」を受け入れて来たのだが、最近またギョっとする単語を見つけたのだ。
それは「カタツムリエキス」の入った化粧品だ。
今話題になっていると新聞に載っていたのだが、あのネト~っとしたネバ~っとしたカタツムリの粘液が美容にいいらしいということだった。
カタツムリはちょっとダメかもしれない。私にすればナメクジもカタツムリも一緒の部類。花の手入れをしていると「うえっ、今何か触ってしまったわ」という気色の悪い触感を感じた時、それはそのどちらかを触ってしまっている時なのだった。
確かにネバ~っとしている。あれはお肌によさそうなネバネバだとは思うが、綺麗になれれば何でも受け入れるという女性達に目をつけて、この際だから何でもお金にしてやろうと企んでいる人達が「次は、じゃカタツムリでいきましょうか」と敢えてゲテモノ寄りのアイデアで狙って来ている、という風に疑いたくなってくるのだ。
今度、鉢にナメクジがついていたらそれを顔に貼ってみられるだろうか。
パックだと思えるだろうか。
想像しただけで倒れそうになる。
しかし、流行というのは予測がつかないものなのだ。
カタツムリエキスが一般的になった後はカタツムリやナメクジを顔に這わせる美容方法が人気になるかもしれないのである。
あら、こんなところにナメクジが居るわ。
ラッキーとばかりに拾って顔に貼ってはみたものの、それは実は「ヒル」で、逆にお顔がエラいことになってしまったという事件が夕方のニュースで取り上げられることだって起こりうるのである。
寒いですねー。
会社の同僚でカタツムリクリーム使ってる人
いますよー。
たしかに肌は綺麗になった。
「だが、しかし、カタツムリ・・・」
と思う私なのであった。
「たしかに肌が綺麗になった」という文章を読んで、急に心が揺れてしまいました。う〜〜〜ん、でもあのネバネバを想像するとやっぱり勇気が要るなぁ〜〜〜。