久しぶりに会う女友達と、今日はランチを食べて銀ブラをした。
「銀ブラ」は銀座の辺りをブラブラ歩くというようなことだが、友人は去年まで東銀座に勤めていたので銀座にとても詳しいのだ。私は逆でほとんど銀座、有楽町、新橋の辺りは知らない。
銀座は高級ブティックに高級クラブ、敷居の高そうな画廊などがあって、渋谷新宿で見かける若い年齢層は遊びに来ない街だったのだが、最近は街自体が変わってきたこともあって、随分若い人達がやって来るようになっているみたいだ。
有楽町で待ち合わせをして、4~5年前に出来たというイトシアの中でランチをする。イトシアは名前も知らなかった。ネットで調べて、それで地図を見たりして勉強をしたからどういう場所なのかがわかったが、ネットのある時代で本当によかった。何も前情報がなかったら「イトシア」は、ネーミングから想像してスパか何かだと思っていたのだ。
ランチ後はソニープラザに寄ってそれから木村屋銀座本店に行ってあんぱんを買う。友人は見るだけだが私は店に入る度に何か買っているので、本当に田舎者丸出し。ソニープラザも木村屋もチェーン展開しているので、都内ではめずらしくないはずなのに、新宿では前を通り過ぎるだけの店にも吸い込まれてしまうのであった。
それにしても、銀座は変わった。
知らない私がそんなことを言っても全然説得力はないが、やはり変わったのだと思う。だって、ユニクロやH&MもZARAも近くの街にあるし、文具の伊東屋も渋谷の店にちょくちょく行っている。銀座に行かないとないというお店自体が少なくなっている印象なのだ。
だからこそ資生堂パーラーを見つけたら嬉しかった。お値段はやっぱり高くてなんじゃこりゃという感じがしたが、普段銀座に縁のない人間に「ここ、銀座なんだわ」と思わせてくれる敷居の高さが私の抱く銀座のイメージだ。客足が遠のけば街は衰退してしまうそれでもやっぱり銀座には、あまり気軽に行けない雰囲気を醸し出していて欲しいのだ。
「銀座のクラブってどの辺りにあるの?」
「ちょうどこの辺りがそう」
友人はさすがに街をよく知っている。歩きながらまるでガイドさんのように街の話をしてくれるので、初心者でもよくわかった。
柳がそこここで見られた。
銀座のシンボルとされている柳。柳がお洒落な街と繋がらない私には少しミスマッチで、「あぁ、これが銀座の景色なんだなぁ」と思えたそんな銀ブラな一日だった。