一ヶ月程、毎日あんなに歯や頭や頬が痛かったのが耳鼻科と歯科に行き始めたら嘘のように痛みが消えた。
この一ヶ月、なんであんなに痛みに耐えていたのだろう。本当にもっと早く病院に行けばよかった。
夜は眠れずに朝を迎えた日が数日もあった。
日中は痛みに耐え切れず横になって過ごしたこともあったし、痛み止めで逆に仕事中に眠気と戦わなければならない日もあった。
顔半分が割れちゃうんじゃないかしら・・・と思うほど痛くてしょうがなかったおかげで、部屋の片付けや洗濯物をするにもいつもより腰が重かったし、何より美味しいものを食べたいという気力もなく、自炊がレトルトのおかゆや噛まずに食べられるものでしかも調理しなくていいものという風になっていたのだった。
痛みがないのは素晴らしい。
身体について無意識で過ごせることは素晴らしい。
私の元気度の基準は「部屋の片付けが楽しい」「洗濯物をマメにしたい」「夕飯はチンやレトルトでなく作る」の3拍子揃っているかどうかがチェック対象なのだ。3つは調子が悪いと同時に失せ、調子がいいと生き生きと戻って来る。
久しぶりに家の中でまたゴソゴソと動いている自分がいる。
外はまだ寒いが私の中の厳冬は過ぎたような、そんな穏やかな空気が今日は流れていた。