投稿日:2012年05月09日

2012年05月09日

沢山寝たなぁと思ったが、朝の5時だった。数日間は時差ボケですごすことになるのだろう。
7時からのホテルの朝食を採った後は散歩に出掛ける。事前に調べていた情報では水曜の朝に近所で朝市をやっているということだった。なので、時差ボケを利用して朝市に行ってみよう。
5091.jpg
5092.jpg
夕べは賑やかだったこの辺りも今の時間は静かだ。少し空気が冷んやりしていて澄んだ朝の景色は気持ちいい。
1時間近く歩いただろうか。
地図を目安にかなり探したのだが、残念ながら朝市を見つけることが出来なかった。もしかしたら今日はやっていなかったのかもしれない。
5093.jpg
こういうことは深追いせずあきらめようか。
5094.jpg
結構遠くまで来てしまったので、このあとどうしようかなと思っていたらトラムの乗り場が丁度あった。せっかくなので乗ってみることにした。ここは・・・どの辺なのかしら。どっち行きのトラムに乗ればいいのか何度かあっちのホーム、こっちのホームと立ってみたが、こっちのホームの2番のトラムでドゥオモのある中心部に行けるようなので、そのままドゥオモに行くことにした。トラムはミラノの路面電車。市内は地下鉄、バス、トラムが主な移動手段で、チケットが共通でつかえるので便利だ。
ドゥオモが見えたところでトラムを降りてみた。
5095.jpg
5096.jpg
ドゥオモの前の広場では、観光客にミサンガを売りつける黒人がウロウロしていて観光客に声を掛けている。私も観光客に見えるのだろう、早速声を掛けられたが”いらない”というジェスチャーで切り抜ける。facebookに写真とミサンガを売る黒人のことを書いてアップし終わったと思ったら、また別の黒人に声をかけられた。
「いらない、いりません。NO」
しかし。
男性は「違う、そうじゃないんだよ、君は日本人?」と親しげに笑っている。
親日家なのかしら。
いや、いらないとハッキリ示さねば!
もう一度強気にあしらったが、やはりミサンガ男は「違う違う、安心してよ」という態度を取り、そうして「腕をみせて」と言ったと思ったら、そのままあっという間にミサンガを私の腕につけたのだった。
これ、くれるの?
一瞬何が起こったのかわからなくキョトンとしていたら、男はニコニコして2ユーロと言う。「えー!そりゃないでしょう」私としては筋が違う!とちょっと腹が立ったので、「ダメ!お金は払いませんよ」と身振り手振りで説明をしたら、男は笑いながらそのままあっさりあきらめて行ったのだった。
ちゃんと会話出来ているのかしら・・?
ま、いいか。ミサンガ、ゲット。
5097.jpg
ドゥオモの中は吹き抜けの天井のものすごく高い空間になっていた。外から見ると6階〜8階建てぐらいになっている。エレベーターで中を見学するんだとばかり思って居たが、この建物は日本でいう平屋、一階建てであることにとっても驚いた。
5099.jpg
しばらくドゥオモの中のベンチに掛けてボーッとする。中は暗いけれど神聖な気が漂っている。何となくなのだが、居るだけで落ち着くので座ってただボーッと過ごした。
5098.jpg
午後は予約をしなければ入れないという、「最後の晩餐」を見る為にサンタマリアデッレグラツィエ教会へ行く。「最後の晩餐」って上野の美術館で観たような 気がしていたが、それはあり得ないことだった。この絵は敷地内の修道院の食堂の壁画なので持ち出すことは出来ない。実際に行かないと観ることが出来ないの である。
見学時間は25名ずつ15分間と決まっていて、私も日本で予約をしたのだったが…。
50910.jpg
最近は航空券もホテルの宿泊も、ネットで予約をし家で予め予約と支払い済みの紙をプリントアウトをしていく流れになっている。「最後の晩餐」もとあるサイトで13ユーロで予約をして支払いも済ませたのだったが、受付でこの紙を見せるとどうも勝手が違うようなのだ。
「入場料は6.5ユーロになります。 」
と、受け付け嬢。
<え!私もう払ろたよ>
ほら!と言ってまた紙を見せると、受付嬢は恐らくなのだが”この女ったらちっともわかってないわ”という言葉を隣りの受付嬢に言って、そして私の担当をその隣りの女性に振ったのだった。
「入場料は6.5ユーロ」
<いえいえ、私はもう13ユーロ支払い済みです。>
「ですから、この13ユーロはただの予約代ですよ、ここの旅行会社の。 」
言葉がわからないなりにようやく意味がわかってきた。
そ、そんな!!
私が持っていた紙は、この旅行会社が予約を13ユーロで代行してくれたというものの様子。支払った13ユーロの中には入場券の6.5ユーロは含まれていなかったというものだった。
くそ!紛らわしいぞ!
英語力がない人間がちょびっと引っかかるようなサイトなんじゃないのか。すると受け付け嬢が私が持って来た予約の紙を指差し、「ここにミラノの観光本を一冊貰えるって書 いてあるわよ」と言い、するとそこに単語で、ミラノ、ブック、フリーと書いてあった。やっぱり紛らわしい。13ユーロで”フリーマガジンを予約のオマケにあげますよ”ということを、単語だけで記されても私にはわからんのである。
最後の晩餐は見学時間15分の間にクールダウンすることが出来ずに、「何故13ユーロ⁈」が頭の中でうごめいたまま、しかもすったもんだをしているうちに入場が遅れたので日本語ガイドのテープを借りる時間もなかった。中で各国語のガイドの説明をみんな聞いている中、私はただ絵を眺めるだけの中途半端な見学で終えてしまった。
まぁ・・・こんなこともあろう。
50911.jpg
見学の後は気を取り直して、乗り放題チケットでトラムに乗ってあてもなく揺られてみた。16番、9番、33番結構な距離を揺られた。時々降りてみてはまた 乗って…。子供は男の子も女の子も顔立ちがとっても可愛い。犬は日本に比べるとややメタボ気味で、後は大型犬はポニーぐらいの大きさのものも居て、大型犬 を連れている人も割とみかける。
50912.jpg
50913.jpg
日が暮れる頃にクタクタになってホテルに戻る。日本でいう5時の明るさがこちらでは8時頃になり、去年訪ねたパリは確かもう少し日が長かった。
マッサージって、ミラノにはなさそうだなぁ。
バスタブとマッサージが恋しくなったのだ。


コメントをどうぞ