投稿日:2013年02月01日

2013年02月01日

貧血の原因が当初告知された再生不良性貧血ではなかったことで、投薬の種類がネオーラルからエンドキサンに変わって一ヶ月。今の所「エンドキサン」は少量投与ということもあってか副作用はほぼ出現せずに過ごせている。

この12年で結構多くの種類の薬のお世話になっているが、副作用にギョっとした薬もいくつかあった。そのうちの一つが先月まで飲んでいたネオーラルだ。

薬の副作用は人によって出方も度合いもまちまちで、飲んでみないことにはわからない。ネオーラルはネットなどで検索をしてみると「毛深くなる」ケースが多いみたいだったが、私も同じくこの副作用が出現して「うわっ」と驚いた。

それは服用を初めて2ヶ月ぐらい経ったある日のこと・・。

投薬量がそれまでの量から増えたことによって、服用後の吐き気がひどくてそちらに気が行っていたが、ふと気づいたらふとももに濃い産毛が生えているのを発見した。

「えぇええーーーっ」

ついに「毛深くなる」が出現したってこと?

どんより・・・。

だって昔これまた大量のステロイドを飲んでいた頃、私は一度毛深くなる副作用を経験している。顔にはひげどころか頬にも濃い産毛が生え、スネとふとももは気がつけば男性の足ぐらいの濃い剛毛に覆われてとっても驚いた。

足をさわると硬い毛が手にザワザワっとあたって、よく言えば新鮮。が、正直言って大いにショックで違和感があった。

大昔に彼氏がスネ毛を手のひらでグチャグチャと摩擦をして「アリ」を足の上に作ってくれたことを思い出して、自分で同じことをしたら「アリ」が出来た。「わぁっ」と驚いたあとにもっとガックリした。

またあんな男性のような足になるのかしら。

薬が効いている証拠とはいえ、複雑だった。

ステロイドはその後量が減ってまた女性の足に戻り、もう二度とあんなことにはならないだろうと思っていたのだが・・・。

ネオーラルを飲み始めたのが8月に入った頃。

それから晩秋になり。

当時のような剛毛にはまだ至っていなかったので、ちょこっとだけ安心していたが、ふと鏡を見た時に「耳に何か汚れがついてる?」と思ったそれが耳にビッシリと生えた産毛だったのには倒れそうになった。

耳にも毛って生えるのか。

耳全体が猿のような毛で覆われているのを知って、一気に力が抜けた。

常識がくつがえって、新鮮さとそれから女性としては頑張る気が消えた出来事だった。

薬の量がその時はかなり多かったので、さすがにそこまでの副作用は出ない薬だとは思うのだが、それでも処方薬が変わったことで毛の悩みは今はようやく収束を迎えた。

今でも時々耳をさわってしまう。

そのしぐさをしている時、私は多分無意識に耳に生えた毛を確認しているのである。


“ 2 件 ”のコメントがあります

  1. こんちゃん より:

    薬のまじめなお話なのに、すね毛と「アリ」の話で爆笑していまいました。懐かしい!!

  2. 吉川 みき より:

    わはは!おかげさまでもう「アリ」の出来ない女性の足に戻りました。わは!

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