明日は節分。
ワンちゃんが鬼のカツラを被っている写真を見つけたが、ウチでは有り得ないのだ。
ダンボは服も脱いでしまうし、首輪も好きじゃない。ダンボが私の目から見ても「今、落ち込んでいる」もしくは「暗い気持ち」なんだとわかるのは、何かを着せられたりつけられたりしている時で、前に犬用の手袋というのをペットショップで見つけて買って帰ったら、手袋をはめられたダンボはみるみる暗い気分になっていったのだ。
イヤなのは十分にわかった。
お風呂に入れた時の暗い顔と同じ顔をするので、多分「被りもの」はお風呂と同じぐらい嫌いなんだろう。
ワンちゃんが鬼のカツラを被っていた写真は、ワンちゃんグッズの紹介だった。節分に合わせてどうぞということなんだろうが、カツラを被ったワンちゃんがよくおとなしくしているなぁというところに目が行く。訓練されたにせよ、随分おとなしいワンちゃんというか大人なワンちゃんだ。
しかし、その鬼のカツラを被ったとしても、明日の節分にワンちゃんが鬼役になることはない。
「鬼は〜外。福は〜内」とやって、足元にはチビ鬼が一緒について回り、部屋に撒いた豆をそのチビ犬が食べるのである。
部屋ん中にずっといる鬼。
キャンキャン鳴く鬼。
飼い主に抱っこされて可愛いがられる鬼。
部屋ん中でプリっとうんちをして、それを拾ってもらえる鬼。
豆をぶつけられない鬼である。
昔、節分の日には一家の「お父さん」は鬼の面を被り鬼役だった。
私の家もそうで、私は父に思い切り豆をぶつけると、なぜかすごく楽しい気分になった。
2008年、明日は節分。
日本の行事もだいぶ変わってきたのである。