ガタガタガタ・・・。
今朝は雨風が強いようで、雨戸が風に叩かれる音で目が覚めた。
ダンボは車の音、インターフォン、携帯の着信音、遠くから聞こえてくる子供の声に猫の鳴き声、それに私が発する「ねこちゃん」という単語にまで反応をして威嚇吠えをするのだが、雷や雨や風には無反応でかなり大きな雷がゴロゴロやっていてもジっと座って聞いていたりする。
ガタガタガタ・・・・。
ヒュゥウウウウ。
私の方がハっとして耳を立てていたが、ダンボは布団の中で丸くなって無防備に眠っている。
雨と風は、動物からすれば悪者ではないらしい。
外で生活をしている生き物達は、どこでどうしているのかな。
鳥は晴れた日とは違う一日を過ごすのだろう。
ノラ猫も晴れた日とは違う一日を過ごす。
公園の池の鯉はあまり変わらないかな。
人間だけが、傘をさして予定通りの一日にしようと頑張っている。
枝に止まって羽を休めている鳥達が、傘をさして人間達が出掛ける所を見ている。
「おかあさん、あれはなぁに?」
「あれは傘と言ってね、雨の中でも飛べる羽なのよ」
「いいな。あたしも欲しい」
雨の日に、人間達は羽を持って出掛ける。
羨ましがった誰かが風を使って、時々それを盗ろうとする。
油断したら盗られちゃう。
雨の日の羽なのだ。