投稿日:2008年08月28日

2008年08月28日

この辺りでは時々、日中に「パープゥーー」とラッパを鳴らしてとうふ屋さんが通って行く。
麦わら帽子にリヤカーの昔ながらのとうふ屋さんなのだが、昔田舎のおばあちゃんちにやって来ていたとうふ屋さんとはちょっと違っている。リヤカーやのぼりもお洒落で、こちらはあえてレトロなとうふ売りをやっているという感じだ。
今日は夏の日差し。
それにとうふ屋と蝉の声か・・・。
この3つはとても似合う。
コーヒー牛乳を買ってもらったなぁ。
”スポン”と紙栓を開けてもらうとおじさんが手に渡してくれたっけ。
ズシっとびんが重くて。
びんから直接飲むのが新鮮だった。
飲み口のガラスが厚かったなぁ。
「パープゥーー」
音がだんだん近付いてきて、窓の外を見ながら待っているととうふ屋さんのリヤカー姿がカーテンの向こうに現れた。
”来た!”
水色の空に雲が浮かんでいた。
太陽に照らされながらそこをゆっくりリヤカーが行く。
部屋の東の窓は、時々季節を描く素敵なキャンバスになる。
今日はこの一瞬、
夏の思い出を描いた一枚の絵となった。


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