投稿日:2007年03月27日

2007年03月27日

ドラリオン日本公演に行った。
シルク・ド・ソレイユを観たのはアレグリアが最初、もう10年以上前のことになるのではないだろうか。
シルク・ド・ソレイユの名前を知ったのは、サルティンバンコ公演の時だ。当時テレビCMでさかんにやっていたが、それまで聞いたことのなかった長いカタカナの単語が、急にテレビでバンバン流れ、それに加えて「サルティンバンコ」という言葉も意味がわからない。当時の私には”ただ奇をてらったタイトル”としか映らず、派手な仮装をしている人達が出ている奇妙なショウなんだなという感じしかなかったのだった。
ものすごく大仕掛けなショウなのだが、観終わったらショウ自体に感動をするだけでなく、「人間の力ってすごい!」と思うのと同時に、自分にも出来ることがまだたくさんきっとあるんだという明るい気持ちをもらうのだ。
春休みなので、今日は子供達が多かった。演目の中には今日も軟体動物のようなグニャグニャに体の柔らかい少女の芸があって、私はその素晴らしい芸に感動をしつつも、「あんなことをして腸が捻れたりしないのかしら」「骨の仕組みはどうなっているのか」という方向に頭が行っていたが、子供達は純粋に感動のあとに憧れるんだろう。
”あのお姉ちゃんみたいになりたい!”
横に座るお母さんさえ知らない決心をした子供と、私は今日一緒にこの空気を吸ったのかもしれない。
大人達だって、過去のいろいろな場面で「決心」をした景色をそれぞれが持っている。
それは人生における永遠の景色だ。
もういくら憧れても、自分は軟体動物にはなれない。
でも私も夢がいっぱい広がってワクワクしたよ。
叶えられるように、頑張りたいね。
最近はジャンル問わずいろいろな作品が観たいと思う。あまり感動しなかったものについては、何が理由だったのかと考えるし、いろいろ観ればそこがまた面白くなってくる。
シルク・ド・ソレイユは幾つになっても夢を与えてくれる、尊敬する集団だ。


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