携帯に電話を掛けて留守電だった時。
イコール、自分の弱点が露呈する時なのだ。
融通がきかない、切り替えが遅い。ここは自分でも直したいと思っているところなのだが、携帯の留守電と向き合った時に、この弱点をバーンと目の前に叩きつけられる感じがするのであった。
「20秒以内に・・・」の応答メッセージが流れて来ると、とてもあせる。
急に試験をされているみたいな気分になり、慌ててモードをかえて頑張るが追い付かず失格、再度20秒試験を受けに行くということが多い。
「3分以内に・・・」という応答メッセージの場合、軽いご挨拶をしているうちに本題に行くのが遅れ、またまさかの途中切れとなる。
20秒以内に収めることだけに頭が行ってしまう時もある。ただの早口言葉で「えっと、また電話します!」だけ入れてガチャンと切り、”セーフ”と胸をなでおろすが、その20秒を有効に使ったかと言えば使えていない。
だいたい電話は苦手なのだ。高校生の頃、毎日学校でさんざんしゃべった友だちと、家に帰って来て更になんであんなにしゃべることが出来たのかが思い出せない。
携帯の電波が体に悪いということが一時よく問題にされていたが、最近聞かなくなった。あれはどうなったんだろう。
留守電は私の体には悪い。
電話をして留守だった時、私の血圧はちょっと高くなっている。メッセージを入れても入れなかったとしても、電話を切ったあとはぜいぜいと息が上がっているのである。