投稿日:2007年04月12日

2007年04月12日

西川峰子さんのバンドリハーサル。
終日、高田馬場のスタジオ。
「演歌とポップスはジャンルが違う。」と、簡単に言っていたが、今回譜面書きをしてつくづく思ったのが、音の構成の方法が思った以上に違うということだった。私達が洋楽や邦楽で馴染んできたリズムの取り方は、「ウラ打ち」が主で、例えばお客さんが手拍子をするタイミングはウン、パン、ウン、パンと2拍目と4拍目にくるものがほとんどなのだが、演歌曲では1拍目と3拍目が2、4よりも手拍子が打ちやすいものが多い。
バンド全員で同時にアクセントをつけることも、演歌曲では全員がせずに一人だけがアクセントをつける進行が、曲の中に多く出てくるし、ユニゾンと言ってギターや鍵盤楽器など二つ以上の楽器が同じフレーズを弾くということもあまりなく、シンセ1の人がフレーズを弾き終わったらギターの人が別のフレーズで出てきて、その後にシンセ2がフレーズ出しをするといった、オーケストレーション的なアレンジが多用されていることを知ったのだ。
ギターの稲葉さんが言う。
「あらゆる楽器が、複雑に絡んで来ているよねぇ」
今回、バンドのメンバーは私も含めて演歌をやったことがなく、意見は一致する。
譜面を書いたり、打ち合わせを重ねたりしていたので、私はかなり前から音を聴き込んで行く機会があった。感想としては、”これは思っているより手強い・・”ということだったのだが、バンドのみなさんは、「いやぁ、難しいねー」と言いつつ、リハーサル音出し一曲目からピタっと音が合い、この人達ってすごい人達なんだ・・・と、ちょっと感動に近い驚きであった。
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バンド形態で自分がそこに居るというのは、ここ久しくなかった。二段鍵盤も基本的には私はやらないので、ツインキーボードの一人的なことをやるのは、本当に久しぶりだ。
休憩中にメンバーが雑談をしているのを、遠くで聞く。会話を聞いていると、小学校の休み時間とダブるところがあるのだ。何ていう内容でもないのだが、どこか微笑ましい。下品な下ネタが出ないのは、完全な男性だけの現場じゃないからかもしれない。
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高校生の頃も、大学の時もこんな風に輪の外で聞いていたっけ。
午後、6時。峰子さん登場。
「演歌の演奏、全く違和感がないわ」
ほぼ、全曲通すことが出来たので、予定時刻よりも早めにリハは終了した。
メンバーの演奏力には、私もあらためて脱帽であった。


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