秋山エリサちゃんのライブで中目黒に行く。
中目黒へは渋谷で乗り換えて、東急東横線という電車に乗るのだが、あまり乗る路線ではないので新鮮だ。渋谷駅の改札を入ると「みなとみらい線直通/元町・中華街行き」と列車案内が出ているのでこのままフラっと横浜に行きたい!気分にかなり覆われる。
桜もようやく開き、中目黒の辺りは目黒川沿いの桜が綺麗な頃。
駅の改札を出て、ライブハウスの「楽屋」に向かう。ここは前にtomocaちゃんのライブを観に来たことがあった。グランドピアノが置いてあったのでいつかここで演奏出来たらいいなぁと思っていたのだ。去年の9月に指が上手く動かなくなって、一旦良くなったかなと思ったらやはり本調子ではなく、2月3月はライブもお休みにさせてもらっていたのだが、ようやく以前の感じが戻ってきた。結局原因がわからないままだったし、一時はいろいろ考えたが、この間のリハーサルでみんなで音を出したら、「あぁ、やっぱり音楽が一番私は得意なことだったんだ」とあらためて思えた。今日はまた新しい気持ちで一年生のように臨めるような気がする。
エリサちゃんも、今日は始めてギターの弾き語りをする。4月のはじめにふさわしい「新しい試み」だ。ギターの末松氏にギターを習うようになって、ライブがしたいなぁと相談をしたところから、エリサちゃんのライブは実現に向けて走り出した。
宇野千代さんの著書で、「人生は行動すること」「頭で考えているだけでは、何もしないのと同じ」という名言が最近ヤケに頭の中を巡っているが、エリサちゃんの行動力は自然に周りの人を動かす力がある。
リハーサルが終わって、ライブが始まるまでの短い間、近くの商店街を探検した。ピアノで参加する時の私は、ほとんどアガることがない。その日のライブに自分のMCがあるかないかで、個人的に荷の重さが全然違うのだと思う。器屋さんに行って小鉢を買おうかしら・・・など、知らない街をエンジョイしたのだ。
この数ヶ月、ピアノが遠いところにあった。
なんで弾けなくなっちゃったんだろうと考えたり、そこから目をそらしたり。
でも春がまたやってきたのかなぁ。
理由はわからないが指がまた自由に動くようになった。
だから今日は久しぶりに、前みたいに思い切り行こう。
春のうららかなライブの一日だった。