ニュースで面白いものを見た。
今位の時期の利根川では大雨のあとに、ハクレンという魚の集団ジャンプが見られるのだそうだ。ハクレンは中国原産のコイの仲間だそうで、産卵の時期のちょうど今頃、大雨で川が増水した日に集団で水中からジャンプをするのだ。集団で繰り返しジャンプをする盛大なジャンプ祭りは一年で基本的には一日だけらしく、日本では利根川でだけこの様子が見られるのだそうだ。大きな魚がトビウオになって飛ぶ映像は迫力があったのだ。
ハクレンは体長が1メートルぐらいある魚で、中国では8メートルぐらいの大きさのものが未確認ながら発見されたとされている。
誰が教えるわけでもないのに「今が産む時」をわかっている。受精卵は川の流れがあって川底に沈んでしまわないことがまず最初のふ化の条件らしいので、子孫を残すために一番いいタイミングにみんな揃って産卵の準備に入る。ジャンプもすごいがそれ以上に魚たちの遺伝子ってすごいなぁと思うのだ。
そうか。
魚は空も飛べるのか。
私も空が飛べるかもしれないね。
出来ないと思って捨てていたことの中に、まだ可能性があるんじゃないかと思い直せそうなハクレンのジャンプだった。