去年一緒にライブをした佐藤ひろこちゃんが家にフラっと遊びに来てくれた。最初は服部祐民子ちゃんのつながりで彼女のことを知ったのだが、偶然去年ライブでご一緒させてもらって、その時に栃木と東京を行き来していることを聞いたのだった。
「家で採れた夏野菜、よかったらどうぞ」
実家の畑で採れたという野菜を戴く。私は野菜が大好きなのだ。そういえば夏に愛知の祖母の家に行った時に、「みきちゃん、畑へ行こみゃー」と、おばあちゃんに連れられてよく畑できゅうりやトマトをもいだっけ。当時はもぎった野菜にありがたみを感じなかったが今は「自分で育てた野菜」というのが私にとって価値あるものになった。
私の家の機材が組んであるのを見て、ひろこちゃんは興味津々の様子。丁度家でデータを打ち込んだりする機材セッティングをいろいろ考えているところなのだそうで、ちょっとめずらしく映るみたいで「コレはなんですか?」「じゃあこれは?」と質問を受ける。私は機材を組んでいると言っても、ものすごくレベルは低く誰かに質問をすることはあっても自分が質問をされるなんてまずないのだ。ないので、「初心者レベルの機材持ち」としては語れる。「こういう機材達って扱えるかなぁ?」とちょっぴり不安そうだが、その点だけは声を大にして「私でもなんとか出来るから、もう絶対に大丈夫!」と自信を持って言えたのだ。
彼女を見ていたら20代の頃の自分を思い出した。私も実家の車で毎日どこへでも行っていたし、どんどん人に会いに行っていた。知らないことを教えてもらったし、何と言っても健康体そのものだったので目覚めてから寝るまでが日々とても活動的だった。
今日はこのままライブなのだそうだ。
元気だなぁ。明るいなぁ。
また来てね。
彼女を見送ったあとで戴いた夏野菜達の入った袋をのぞいてみた。
ナスが小さくいびつな形をしているのがなんとも可愛い。
食べるのが惜しいなと思いつつ、今日は何を作ろうか。と早速今夜の晩ご飯のことを考えたのであった。