呼吸器外科の外来に行く。
エレベーターのところで場所を探そうと院内地図を見るのだが、いくら探してもない。結局わからないので職員さんに聞いたら、２Fの胸部外科というところに行って下さいということで２Fに行く。
患者さんがたくさん座っているのかと思ったら、おじいさんが一人ポツンと座っているだけ。４Fはいつも患者さんでいっぱいなのに、胸部外科でお世話になる患者さんが少ないんだと思うと心細くなる。
名前を呼ばれて入ると先日撮ったと思われる画像がたくさん並んでいた。
「胸腺腫ですね」
今、５〜６センチぐらいになっているらしい。
外科の先生は手術が中心になるので、治療方法としては手術なのだそうだ。
「全部取りきれるかどうかは、わからないです。それは約束は出来ません。ですが、出来るだけ取るようにはします」
私の胸腺腫は初めての手術の時に浸潤型といって、周りの組織に広がるタイプのものだとわかった。だから綺麗に取ったつもりでも小さな細胞が残っていて、そこからまた再発することがあるらしい。
「まずは、まぁガンですからね」
「先に全身と頭への転移を調べてから、細かい治療方法を決めます」
昔はこんなに簡単に「ガン」という単語って使われない時代があったよなぁと思いながら聞く。
手術なんだよなぁ。
ためらうことなくポンポンと「手術」「がん」「転移」「検査」という単語が出てくるのでわかりやすいと言えばわかりやすいが、一気に心細くなってきた。診察室に入って説明を受けたかと思うと、先生は院内の電話でPET検査と頭のMRI検査の予約のことで話をしていた。
「一番近いところで予約を取りたいんだけど」
検査予定もその場でどんどん決めて、次の診察の９月９日というところまで、あっという間に決めてしまった。でも私としては、これぐらいトントンと進めてもらう方がもうここまで来たらありがたい。
ところで私の９月、１０月の予定、どうしたらいいんだろう。
ギリギリまで引っ張って、ごめん出来なくなったということだけは避けたい。先生に相談をしたら、う〜んと言ったあとで「出来ればやめておいた方がいいでしょう」とこれまたわかりやすくハッキリ提案をされた。
８月ももうすぐ終わり。
大好きな秋が待っていると思っていたけれど、また病院の秋なのか。
「じゃぁ、まず検査ですね」
ありがとうございますと言って診察室を出た。
病気のことになると私は本当に心が小さくなる。別に気にしないでおけばいいじゃんという自分がどうしても自分の中に探せなくなる。
小さい人間だなぁと思う。
ただ心細くなる。
”考えても仕方のないことは考えない”スイッチがあればいいのに。
病気のことになると、このスイッチがなくなってしまう。
スイッチ、売っていたらいいのにな。
まぁまぁ、ちょっとは自分に起きた出来事を受け止める容量は頑張って大きくしてきたつもりだったが、やっぱりポロっと涙が出た。一つ涙が出たらあとはポロポロとつながってこぼれて声だけが出ずに泣けてきた。
ぼくも泣いちゃいましたよ。
スイッチなんかあっても、きっとすぐに壊れちゃうと思うんです。
泣きたいときは、泣くもんです。
みきさん、すぐにでも飛んで行って、きっと何も言えないかもしれないけど、会いに行きたくなりました。
今まで、色々乗り越えてこれた「みきさん」だから、きっと、きっと大丈夫！！ そう思っています（＾＾）
手術しなければならない事実を聞いて、
心が大きくなる人なんて
いないよ。
どんな大人物でも
気に病むことだと思う。
だから｢気にしてしまう｣ことで心を小さくしないでね…。
当日まで、
色んな人や自分自身から
もらう勇気をいっぱい心に詰めて
手術や治療に向かっていけますように…。
thuuさん、MOMOさん、ちっこい友人さん
そしてみなさん、今回私の体調のことでご心配をおかけしています。どうもすみません。そしてありがとうございます。
検査の結果、腫瘍は悪性度の低いものという診断をいただき、また転移などもなかったため、９月末に入院して手術をする予定となりました。手術後の状況によっては放射線治療が加わるかもしれず、まだ手術をしてみないとわからない点はありますが、ひとまず治療方針と現在の状態がわかりましたので、このあとは腹を決めて＾＾しっかり治療を受けたいと思っています。
また詳しいことがわかり次第ご報告をさせて頂きます。
どうもありがとうございます。頑張ります。
みきさん、この際またちょっと遅い夏休みをもらったと思ってください。しっかり治療を受けたいというみきさんに拍手です。前向きのコメントに安心しました。明るい考え方で自己免疫力をアップさせましょう。
ガンバレ！げんさん
メッセージ、どうもありがとうございます。そうですね。体力をつけて治療にのぞみたいと思っています。待っていて下さいね！
みきさん、いつもいつも応援しています。
まるこまパワーも送るよ！
久々にブログにお邪魔して、24日のコメを先に記しましたが、今日の日記は驚くと同時に、心より回復をお祈りする気持ちでいっぱいです。
何より先、身体が第一です。まず治療に専念してくださいね。
10月以降の高校3年生の授業で、各クラス全員に「3分スピーチ」をしてもらうことにしています。まず、先生として見本を見せると言ってあるのですが、みきさんのことを通して、自分が影響を受け、学んだことを話すつもりです。
全快快癒を心から祈願申しあげます。頼りない後輩やけど、ぼくのお祈り、結構効きますから☆。
次に東京行く時は、はとバスツアーの約束、守ってもらわなあかんからねー(^o^)。
ohiroさん、こんちゃん
メッセージをどうもありがとうございます。しっかり治療を受けてまた身体をよくして帰ってきたいと思っています。またお互い元気であえますように＾＾待っていて下さいね！