投稿日:2010年09月28日

2010年09月28日

入院日。
考えてみたら、「いついつに入院をして下さい」と前もって予定をもらって入院をするのは初めてのことなのだ。
まず入院受付に行く。手続きを終えたら薬剤部に行って普段飲んでいる薬をここに預ける。病室に案内をされてホっと一息と思いきや、麻酔科に行って麻酔の説明を受けて来て下さいという指示が出る。
麻酔科で明日の手術の流れをビデオで見てその後問診を受けると、その後はレントゲンの検査が待っていた。
結構忙しいなぁ。
でもきちっとしたマニュアルがあるのは安心だ。病棟の看護師さんだけでなく、手術部の看護師さん、ICUの看護師さん、麻酔科の先生が次々に明日の手術のことで訪ねて来てあっという間に夕方になっていたのだった。
これぐらい慌ただしい方が、余計なことを考えずに済むからいいかもしれないなぁと思った。もういよいよ時間も迫ってきたので、まな板のコイのような境地になれたかもしれない。
と、思っていたら・・・・。
外科の先生からの明日の手術についての説明を別室で受けるとのことで呼び出されたのだった。
簡単な麻酔や検査でも一筆書かねばならないのと同じで、手術前にはリスク説明とサインをするのが通常の流れらしい。紙をもらってそれに沿って合併症などの説明を受けるのだが、これがまた恐ろしいことばかり書いてあるではないか。中に「手術後の出血」という項目があった。”止血の為の再手術が必要となることがあります。頻度は1%。”と説明があり、このブロックは割と安心材料として述べられている箇所にあたるのだが、10年前の手術で私はまさにこの1%に該当し瀕死になった。
うむむむむーーー。
結局これら合併症の項目が16もあり、そのどれもが恐ろしいことを書いてあり、了承サインをしたあとにグッタリしたのだ。
「以上の説明で、何かわかりにくい点はありましたか?」
「いいえ・・・。でも説明を聞いて急に手術を受けるのが怖くなりました」
まな板のコイは急に仕掛けに掛かった野生の猿になり、今更暴れたい気分になったのだ。
手術前のリスク説明は身体に悪い。
手術前の患者はみなそうなのか、寝る前に睡眠剤をもらった。
もっと自分は繊細に出来ていると思っていたが、薬がよく効いてコトンとすぐに眠りに落ちていったのであった。


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