投稿日:2010年12月14日

2010年12月14日

寒くなってきてから、ダンボはだんだん番犬ではなくなってきた。
「ピンポ〜ン」
チャイムが鳴ると同時にあんなに激しくワンワン吠えていたのが、私が気づいて布団から出る頃になってようやく、「あ、今チャイムが鳴ったんだ」という顔で布団から顔を覗かせていたりする。
それでもダンボにとっては大嫌いなチャイム。
寝ぼけていてハっと我に返り、<しまった!不覚にも俺は吠え忘れてしまった>と慌ててベッドから飛び降りてワンワンやっているが、遅いのである。
「い〜ぬは喜び庭かけまわり、ね〜こはこたつで丸くなる〜」
私が子供の頃に居たジャスという犬は外で飼っていて昔は犬はほとんど外にいたのだが、今は室内で飼われている犬がすごく多くなったことで、犬もこたつで丸くなるようになった。
ダンボはヒーターをつけるとピョ〜ンと飛んできてヒーターの真ん前を陣取る。ヒーターを消すと、毛布の中にもぐりこんでいつまでも寝ている。物音がしても猫の声がしても気づかずに寝ていることもあるので、防犯上「犬がいるから大丈夫」だと思っていたのは今は昔、もうあてには出来ないのだ。先日真夜中に物音がしたので「ダンボ!怖い!」とダンボを起こしたが、私が起こしてそれで目が覚めたダンボが「ワンワン」吠えるという本末転倒な関係になっていた。
ダンボ・・・・。
彼はすっかり番犬でなくなった。
それどころか彼は寝る時に私のそばにピッタリひっついて、暖を取る為に私を利用している。
まぁ、確かに布団に入ると既にあったかいのはいいわね。
「ただいま〜」と、帰った時にお迎えに来てくれないことにももう慣れた。
彼らは冬、番犬や飼い犬をやめて湯たんぽとして存在するようになったのであった。


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