今花屋さんの店先にはカーネーションが並んでいる。
もうすぐ母の日だ。
だが5月の花は、私にとっては矢車草とスイトピー。この時期、毎年母が庭に咲かせていた。恥ずかしいし目立つからイヤだと言ったのに、学校に行く時に「先生に渡してちょうだい」と、切り花の束を持たされたっけ。
店頭に並ぶカーネーションは、鉢に入ったものが多くなった。どれも同じに見えるが、この中のいくつかが誰かのお母さんのもとにプレゼントとして贈られ、どれぐらいかが売れ残って役割をなくした余剰品となる。
一緒に並んでいても、行く先が違うのか・・・。
母の日のためのカーネーション達がこっちを見ている。花屋を見つけては、私は赤やピンクの鉢の前を通り過ぎている。
みんな同じ位綺麗だよ。
だから、もしも選ばれなくてもどうか悲しまないで。
花は満開の頃が一番美しいわけじゃない。
自分のその先のことに対する疑いを横に置いて、笑っている姿が愛おしい。
カーネーションは、母の日の前の頃が一番光り輝いて見える時期だ。
言われてみると、確かに切ないですね。
同じ花なのに、行く先が全く違うなんて…
そうですよね。みきさんがおっしゃっているように、
みんな同じように綺麗です。
たとえ選ばれなかったとしても、花屋の前に並んで
いるだけで、この花たちを見た人に、大事な人のことを
思い出すきっかけになった…という、とても大切な仕事を
したんだ…なんて、自分なりに思えてきました。
僕も、みきさんと同じように、カーネーションが並ぶ光景を
見ているのに、「行き先の違う花が並んでいる」とは
気づきませんでした…こうした、ふとした出来事や
風景に目をとめ、大事に思う…なかなか難しいものですね。
ちょうど「病床からのIN MY LIFE」を拝見させて
いただいたところだったので、今回のこのエピソードと
あわせて、いろいろ考えさせられました…。
ありがとうございました。
病床からのIN MY LIFEも読んで下さったんですね、どうもありがとうございます^^カーネーション、もうほとんど花屋さんから消えてしまったけれど、まだそのまま置いているお店もあって、なんとなく嬉しかったりします^^花、好きなんですよね・・・。いろいろ考えながら眺めています^^